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健康からの解放


健康の追い求め過ぎは不健康

少し前にツイッターの閲覧制限が話題になりました。無課金ユーザーは1日600件の制限がかけられるという記事を見て「そもそも600件も見ないだろう」と思ったのですが、「1000人以上フォローしてるのに上限が600件になるのは困る!」という人がいて驚きました。

数ヶ月前からツイッターは自分がフォローしている人のツイートが流れるタイムラインと、ツイッター側が判別したおすすめツイートが流れるタイムラインが表示されるようになりました。フォロー中のタイムラインはフォロー数が少なければツイート数も少ないですが、おすすめのタイムラインは更新するたび無限に新しいツイートが表示されるので、スワイプし続けているとあっという間に数時間経ってしまいます。

健康情報に興味のある人は、整体、漢方、中医学、カイロなど健康に関する情報を流す複数のアカウントをフォローしがちです。複数のアカウントから発信される膨大な情報に加えて、フォローしていないアカウントの情報まで見ていると、いつの間にか健康情報中毒になってしまいます。情報の追いかけ過ぎで頭を緊張させて体調を崩すのは、自然食品の食べ過ぎで体調を崩すのと同じです。

もっと不健康でいこう

集めている情報がたとえ良い情報であっても、それが自分の体にとって合うかどうかはわからないし、実践の仕方次第では逆効果ということもあります。

「疲れているときは早く寝た方が良い」
それはその通りですが、毎日早く寝るべきだと思って眠気もないのに布団に入り「寝れない、まだ寝れない」と消耗する人がいます。日によって疲れ度合いは違うわけですから、睡眠時間は日によって違っても良いと思っていた方が楽です。

「寝る直前に液晶画面を見ない方が良い」
神経を高ぶらせて眠るのはたしかに良くないかもしれませんが、好きなゲームをやった結果睡眠時間が少なくなったとしても、少ないなりにぐっすり眠れれば問題ありません。もうちょっとゲームがやりたいけれど、もうちょっと本が読みたいけれど、睡魔に負けて寝る。眠りの質を良くするためにセルフケアに励む3歳児がいないように、やりたいことをやって電池が切れたように寝る。それで良いのです。

「よく噛んで食べた方が良い」
これもよく見かける「身体に良さげな情報」ですが、空腹でガツガツ食べたい時はガツガツ食べれば良いのです。ガツガツ食べたとしてもちゃんと消化できる力があります。「胃のためによく噛んで食べてあげる」、「胃のために消化に良いおかゆだけ食べる」なんてことをしていたら、本来持っている力はどんどん衰えます。親が子に対して過保護になると子は弱くなるのと同じで、自分の身体に対してそれほど過保護になる必要はないのです。

本当に必要な情報なんていくつもない

デパ地下の食品売り場で試食して回るかのように、複数のアカウントから発信される情報をつまみ食いしていてもあまり意味はありません。
三年独学で学ぶよりも、三年かけて師を探せという言葉があるように「誰から学ぶか」というのは非常に大切なことです。

心身に不調があるという人は、「この人は」と思える人を探して、人生のすべてをかけるつもりで学んでみてください。不健康でいこうと言いながら学べというのは矛盾しているかもしれませんが、健康法を手放すために学ぶのです。

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