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第10講:いよいよ最終ステージ!英検1級2次試験における、シュナイダーメソッド【戦略/理論編】

※この記事は英検1級1次試験を合格され、2次試験の勉強法や戦略を知りたい方への記事【戦略/理論編】です。【実践編】は第11講になります☆

<はじめに>さてさて、英検1級1次試験の突破、大変お疲れ様でした。「おめでとうございます!」とは、まだあえて言いません。なぜなら、1次試験突破は登山でいえば「途中」だからです。それでも英単語10000語レベルに到達し、どんなお題(トピック)がきても200-240wordsでロジカルな英文をサクサク書くのは結構ヘビーだったと思います。しかしながら「1次試験に合格した。やったぁ!」と思うのは、その当日だけにしてにしてください。当たり前ですが、2次のSpeakingをクリアしてこそ本当の「英検1級の合格」だからです。しばし堪能したら、1次試験突破は「予選通過」くらいに思っておいて丁度良いでしょう。予選会をクリアできたのなら翌日から百鬼夜行、異類異形、跳梁跋扈の「地獄のスピーキング練習!!!」を開始してください(笑)。英検1級の2次試験は思った以上に手ごわいです。なぜなら、これまで習ってきた受験英語とは全く違う作業を行うからです。どちらかといえば、外資系企業に就職するための「英語面接」や「英語で行うプロジェクトのキックオフミーティングに近い」です。

◎というわけでワタクシ、ヨージ・シュナイダーが最も得意とする英検1級2次試験の攻略指南&サポート、いよいよスタート!英検1級の醍醐味は何といっても2次試験にあります。1次試験を突破された貴方、スピーキングということで、ムダに緊張していませんか?前半、やや喝!を入れさせていただきましたが、基本は「おしゃべり」です。楽しんでいきましょう。

ではまず、合格するための消去法から。

高学歴だけど落ちるタイプなど、2次試験を突破できない方の典型的な【2パターン】改めて紹介します。まず1つめのパターンは、決められたことを忠実に行う受け身の勉強が得意(すぎる)な方です。日本人として英語教育のカリキュラムをこなされてきた場合、これが最も多いと思われます。偏差値70超の進学校(高校)に進み、旧帝大に進んだ、筆者の友人2名は2次試験で落ちまくりました。一人は1次免除を含めた「4回とも全てダメ(不合格)」で今のところ取得を諦めているようです。一人は2回目落ちたところで3回目の5日前に私にアドバイスを求め(時間足りなすぎ・笑)、3回目は落ちましたが(5日じゃ流石に無理!)4回目でノウハウを教えて華麗に合格しました。リッチマンな彼は合格後「ここはデートで来るところだろ!(男2人で来るとこじゃないだろ!)」という高級ディナーを何度かオゴってくれ、成果報酬としての講義料となりました(育ち良すぎか!笑)。ちなみに、2人ともTOEICは900を超えていました。

この2人に共通するのは「学校のお勉強はメチャクチャできる」+「日本語でも大人しいタイプ(寡黙と根暗の中間)」です。「男は黙ってサッポロビール」みたいなノリでは、私のサンプル(N=2)ですが、英語独特のコミュニケーションスキル(ローコンテクスト文化)を考えた場合、このパターンでは英検1級2次試験は100%落ちます。ハイコンテクスト・ローコンテクストの違いが分からない人で詳しく知りたい人は、人類学者のエドワード・ホールの『文化を超えて』をお読みください。有名な区分けですので概要なら、ググっても沢山でてきます。

これでは絶対ダメ!!

黙るな、喋ろ!!笑

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あと、英語ができるのに落ちる「帰国子女パターン」というのがあります(インターナショナルスクールの10代-20代前半)。無駄にアメリカンの勢い重視スタイル(話す内容が薄い)でいくと、イギリス人の面接官に当たった場合「はあ?」となることが多く、落ちてしまいます。まあ、もともと英語ができるので、コツを教えると合格するのですがね。これは本noteを読んでいる貴方には関係ないでしょうから、軽く書いておきます。

ところで、英検1級・2次試験のアドバイスを書いているブログ記事を読んでいると「大したことない」「普通に話せば受かる」みたいな内容が多いですが「これは100%ウソ!」だと断言できます。なぜなら、私は英語ネイティヴ(日本に留学中の大学院生9人)+米国在住フロリダの現役大学生3人+英会話教室のネイティヴ講師5人=合計17人を実験台にしてリサーチしたからです。私が面接官で、英語ネイティヴたちに英検1級2次試験スタイルで話してもらいました(逆に!)。もちろん発音は良いですが、英検1級に合格しそうな感じで、理路整然と、ちゃんと話せたのは17人中4人のみでした。あと、興味深い発見としては自信なさげに話すと、英語ネイティヴであっても発音がモゴモゴして聞き取りにくかったこともつけ加えておきます(これ意外に大事な情報)。逆に自信満々で多少、LとRが違っても、筋が通って話す内容のクオリティが高ければ合格します。

そもそも、よく考えてみてください。

時事、教養のトピックを5つ渡され、1分間で1つ選び、それに関して私見を「即興でまとめて」ロジカルかつ、そこそこ流暢に2分間ペラペラと話さなければならず、その話した内容に対して3-4問ツッコミ質問がきて30秒ー1分くらいで理路整然と返答する。これを約10分ほど行う。

同じ作業は我々の母国語、日本語でも難しくありませんか?ということ。

したがって「あらかじめからの準備と蓄積」が必要!になるのです。

ここで大事なのは「即興でまとめて!」ということです。

したがって、2次試験は英語能力は当然ながら、即興性を可能とする多ジャンルに対応できる教養の要素(背景知識)の蓄積が必要になります。あとは、自分のスピーキング英語能力が面接官2人に計測されるという「独特の緊張感」があります。実はワタクシも「最初だけ」は緊張しました。2度目の合格時は驚くほど慣れていました(人間の機能は素晴らしいですね!)。こういったメンタル面での方法論も有料エリアで書きます(ややスピリチュアルやメンタルな要素が入りますが、ここも任せてください)。

というわけで、

英検1級2次試験【戦略/理論編】の全貌を明かしていきましょう。

では、スタート!!!

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