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エヌビディア株とバフェットの手紙を考える

2月22日に日経平均株価が34年ぶりに市場最高値を更新しましたが、米国株も高値更新を続けており、23日のS&P500は取引時間中に一時5,100台乗せとなりました(終値は5,088.80)。

日経平均およびS&P500に連動する投資信託やETFに投資をしている皆さま、おめでとうございます😊㊗️🎊

私の「資産形成プログラム」や「個別相談」を受けていただいた皆さまから、喜びの声をいただいております。ありがとうございます。

ただ、資産形成は長期戦ですので、まだまだ道のりは続きます。良い時もあれば悪い時もあります。相場も上下することがあるでしょう。その長い道のりを一緒に進んでいけたらと思います😊

実際のところ、株価上昇は嬉しい話ですが、上昇ピッチが早いためS&P500は少しずつ割高感が増しています。特に大手のハイテク関連のPER(株価収益率)は数字だけ見たら相当割高です。

例えば、今注目のエヌビディア株のPERは66倍です。しかし、同社の業績は急成長しており、市場関係者が予想する2026年の利益に基けば予想PERは29倍に低下します。それゆえ今は割高でも来年、再来年を考えればそこまで割高でないという見方が株価上昇を支えています。

裏を返せば、今のハイペースの増収増益が続くなら株価は正当化されますが、見通しが下方修正されるようであれば株価は反落するということです。と言っても、21日に発表された決算で、売上高が前年同期比3.7倍、純利益が同8.7倍となれば、先行き期待が強くなるのもうなずけます。

生成AIの世界はまだ始まったばかりで、今までの既成概念を超える進化が見られるのであれば、この動きは続きそうです(株価としてはそれが市場の期待を満足させるものかどうかがポイントになります)。

一方で、バリュー投資という自分の投資スタイルを継続している投資家もいます。ウォーレン・バフェット氏は24日に「株主への手紙」を公表しました。

その中でバフェット氏は、「米国にはバークシャーの針路を真に動かすことのできる企業がほんの一握りしか残っておらず、それらは当社や他の企業によって際限なく摘み取られてきた」「全体として、われわれが目を見張るような業績を上げる可能性はない」としています。

また、「私の若い頃と比べて、今の市場はカジノのような行動を示している」と述べたり、我々の株主は「宝くじや“熱い“株」を好む人々ではないという点に言及するなど、現在の株式相場の高騰にやや否定的な雰囲気がありました。

ちなみにウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが保有しているマグニフィセント・セブンの株式はアップルのみです。私の記憶では2016年に購入していました。その後、株価が6倍に上昇したこともあって、アップル株はバークシャーのポートフォリオの約半分を占めています(2023年12月時点)。

彼の揺るぎない考え方と投資スタイルは、自分のやり方が大事ということを教えてくれます。皆さまも、自分に合った資産形成を進めていっていただきたいと思います。

今週の注目指標には、日本のインフレ(CPI)、米国のインフレ(PCEデフレーター)、米ISM製造業景気指数、などがありますが、それ以上に、史上最高値を更新した日経平均がどうなるか、米国市場での株高は続くのか、ドル円や米国債券の動向はどうかなど、投資家のセンチメントを主因とした値動きに注目が集まりそうです。

今週も楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

私が代表を務めるワイズ・アセット・デザインのウェブサイト
https://ysassetdesign.com/

日経ビジネスに私の記事が掲載されましたのでご覧ください
役職定年を割り切れず、学び直してメガバンクの肩書を捨てた:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

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