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株式相場に一喜一憂しないのは難しいですが・・・
今は、株を始めとして、金利も為替も、金融市場動向を読むのが難しい状況です。
こういう時ほど、私たちのように長期的な資産形成をする者は、長期目線で淡々とやっていくのが大事だなと感じます。
経済・金融情勢をみてみると、米FRB(連邦準備理事会)を始めとした各国の中央銀行やIMF(国際通貨基金)などの国際機関の経済予測に大幅修正が続くなど、先行きのインフレや景気が見通しにくい。
相場は相場で、例えば米国株でいうと、弱い経済指標が出たら利上げ終了観測で株高となるのか、景気後退懸念で株安となるのか、良好な経済指標が出たら景気が底堅いとみて株がしっかりとなるのか、利上げ継続観測から株売り優勢となるのか、などが判然としない。
足元ではどちらかというと、景気が弱くなりそうでもインフレの鈍化が示されると株高、先週の米FOMC(連邦公開市場委員会)の声明文とパウエルFRB議長の記者会見のようにインフレ警戒を維持しながらもトーンにハト派的なニュアンスがみられると株高、米雇用統計のように強い数字が出ると金融引き締めの継続観測から株安、という感じです。
マーケットでは、強弱まちまちの材料の中で、株買い材料を探しているような雰囲気もあり、GAFAMの決算はあまり良い感じがしなかったのですが、メタやアップルには今後の計画や見通しを好感する動きがみられました(ここで個別株の分析をするつもりはないので、もしも本当に良い内容なのであればアナリストの方に解説をお譲りしたいと思います)。
私がここで申し上げたいのは、このように方向感の定まらない中、今の株価はアナリストやストラテジストの予想に反して上げ下げしている状況だということです。利上げによる経済活動の減速を受けて、米国の主要株価指数であるS&P500の予想EPS(一株当たり利益)に下方修正が続く中、PER(株価収益率)の上昇をともなう形で株価が上昇しているのは、やや不思議な感じもあります。ただ、これが相場だと言えばそうなのでしょう。
私は市場環境に不透明さがある時は「市場に参加していることが大事」「無理なリスクは取らない」「高値を追いかけて買わない」「下がったらたくさん買えると思って怖がらない」ということを頭においています。
下がり切るまで待とうと思っていると、今のようにスルスルと上がっていく時に追いつけない。でも市場に参加していれば(=投資をしている、ポジションを持っている)、こういう上げの恩恵を受けられる。とは言え、不思議な上げをしている時は、追いかけて買うとワークしない場合がしばしばあるので、無理に追いかけない、過度なリスクを取らない。一方で、不透明性の中で株価が下落する時は、目線を長期に向けて2、3年後あるいは4、5年後には上がっているだろうと思って怖がり過ぎないようにする。
S&P500で言えば3800-4200を中心レンジとして、これよりも上で追いかけず、これより下では丹念に拾う(ここ1年半ずっとこれを言い続けています)。相場観ではなく、長期目線で積立投資をやっていらっしゃる方は、淡々と買い続ける。そのようなスタンスで資産形成を行っていくと、比較的落ち着いて相場を見ていくことができると思います。
もちろん、今の相場は簡単ではありません。難しいです。そして上下の振れが激しいので、一喜一憂してしまいがちです。人間ですので、一喜一憂しないのは難しいですが、トレンドが出にくく、世の専門家でさえ経済見通しや相場見通しが当たらない状況ですから、難しいと言って市場から退場してしまうのではなく、ご自身が取れる範囲のリスクを取って資産形成を続けていただけたらと思います。
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