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離脱症状発現時の再服薬・再増薬――アシュトンマニュアルの疎漏
ベンゾジアゼピンを一気断薬した方や急減薬した方が、離脱症状が現れても再服薬・再増薬することに消極的である場合がしばしばあります。オンライン医療相談だとはっきりと「再服薬はしません(しかしこの苦しみ(離脱症状)を軽減させたい)」と仰る方もいます。
ベンゾジアゼピン依存を呈した患者さんたちのベンゾジアゼピンに対する感情は多かれ少なかれ両価的で、中にはベンゾジアゼピンを「穢れ」として捉えられているかのような患者さんもおられる。
減薬を急げば離脱症状で苦しむ、しかしベンゾジアゼピンをいつまでも服用していたくはない。
— Yukiya Sasaki/佐々木幸哉(精神科医, 製薬) (@YukiyaMEDICAL) November 13, 2019
医原性に #ベンゾジアゼピン依存 に陥ってしまった患者さんは、大なり小なり、服薬に対してそうした両価的な感情を抱くようになります。
「週に○%」式の機械的減薬がうまくいかない理由の1つでしょう。
インターネットで情報を収集されていると思しき患者さんからベンゾジアゼピン減断薬のバイブルとも言えるアシュトン・マニュアルの記載を論拠に「再増薬しない正当性」を主張されることもあります。アシュトン・マニュアルには以下のような一節があるのです。
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