論文作成支援:大学の先生は教えてくれない…論文のイントロはこう書こう!
こんにちは。某大学の片隅に生息するへっぽこ研究員です。
今日は卒論作成するのに避けて通れない「背景」の構成のポイントを紹介します!
今いる、研究室には、今年度卒業予定の学生さんが多数いるため、先生が危機感を覚えたらしく(締め切りまでに間に合わないことを)、
修士課程の学生さんに、「卒業論文の背景は書き始めるように」と指示されてました。
夏になったばかりかと思うのですが…まぁ。冬の論文締め切り前に焦るよりはとっても建設的だと思います。
卒業研究に論文に必須な背景について
『どう書けばよいのか。』『とっかかりはどうするか? 』意識したことはありますか?
背景を書くのって案外難しかったりします。(先輩の研究を引き継いでいる学生さんは除きますよ)
また、理系の学生さんだと、自分で選んだテーマではなく、先生が指示したテーマであることも多々あります。だけど
「先生が考えたテーマなのに私が考えるの?知らんよ!!!」と思ってもしょうがない(笑)
自分のテーマとして、書き出す方法を考えた方がましです(笑)
まずは、以前に投稿(下のリンク参照)したのですが、まずはフレームの設定するだけでも、スタートが切れて書く気になれたりするのでおススメです。
が・・・今回は、私がオススメする、論文の背景の構成についての考え方を紹介したいと思います。
私の経験だけでは、信じられないかもですので、偉い先生もこんなこと言っている!という紹介も盛り込みます(笑)
論文を書くときに参考になる本
タイトル:考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法
著者:仲野徹 先生
出版:講談社
大阪大の仲野先生が教える論文の構成が分かりやすい!
「考える、書く、伝える 生きぬくための科学的思考法」には、論文の構成(表8)があります。
序論のところがいわゆる「背景」と部分となります。
序論
この論文を、予備知識がない人にもわかるようにする。
・ バックグラウンドの説明
・ どうしてこのトピックスがおもしろいのか
・ 何が問題点なのか
・ 何を考えていくか
表8を引用
ズバリこの4点さえ書けていれば良いのです😁
で。これを踏まえて、具体的にどう取りかかるかが知りたいことだと思います。
背景の書き方_構成は逆三角形を意識
1. タイトルに出てくる『名詞』すべてを説明する。
→名詞ごとにパラグラフを作る。
2. 『名詞』を説明する順番は、大きな事を示す名詞(目的から一番遠く最終的にこれができたらいいなな事)から目的へだんだん絞っていくように。
図にするとこんなかんじ。逆三角形を意識して
3. 各パラグラフの『名詞』の説明は、既知の報告を例に挙げて説明する。
Wikipediaはダメですよ。 論文を引用しよう。政府の調べなどはアリ。あと、特許も引用対象になります。
4. 最後のパラグラフは自分のテーマの目的、これまでの報告と何がちがうのか。何が進歩しているのか。何が新発見なのかを述べる。
と、このような構成で書きます。
どうでしょうかイメージできましたでしょうか?
次からは、実際に研究テーマを例にして説明していきたいと思います。
具体的に実在するテーマ名が出てくることからこれ以降は有料にさせてください。
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