『TEAPOT』に関するFAQ
TEAPOTプロジェクトにご支援頂いた方やご検討中の方から頂いた、様々なご質問と回答をまとめました。
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https://camp-fire.jp/projects/view/204500
【Q1】出版社を立ち上げる理由は?
【A】商業出版することで、作家の方に堂々と「作家である」と名乗ってもらいたいのです。自信を持って執筆に臨むことで、より良い作品が生まれると信じています。
また販売に関わる手続き(クレジット決済など)は法人でないと認められません。同様に印刷製本業者さんとの取引も、法人としての信用を得ることで原価低減にご協力頂いています。
【Q2】ISBNやJANコードってなに?
【A】ISBNは国際標準図書番号と訳され、これを取得した書籍が正式に『本』として認められます。取得は個人でも可能ですが、その場合住所や連絡先まで公開されるのでお勧めはできません。
JANコードは商品識別の標準規格です。法人取引での商品名や価格が登録されており、書籍に関しては商業出版物であることを示します。
これらの取得にはお金がかかりますが、勿論TEAPOTでは利用者が負担することはありません。
【Q3】なんで紙の本なの?
【A】読書という行為は、本の重みや質感、ページの位置など、文章以外の情報も無意識に取り入れて行われています。電子書籍にはこれが無いため『触覚的不協和』を引き起こし、「読んでいる感覚が無い」「何故か頭に入らない」という状態に陥ることが多々あります。
勿論、電子書籍向きのコンテンツもありますが、小説などの活字を主とした作品においては「紙の本が向いている」と私は思っていますし、共感される方も多いのではないでしょうか。
【Q4】自費出版や商業出版ってなに?
【A】自費出版というのは簡単に言うと『著者が自分で作って自分で買う』システムです。つまり本を主体に考えると『著者=買い手』で『出版社=売り手』という図式になります。そのため著者は出版するにあたって多額の費用を負担しなくてはなりません。
一方商業出版とは『出版社が作って読者が買う』システムです。ここにおいて著者は勿論売り手側で、買い手となるのは読者さんです。出版費用を著者が負担することもありません。※TEAPOTでは初刷のみ手数料が発生します。
【Q5】クラウド出版との違いは?
【A】クラウドファンディングを利用した出版、いわゆる『クラウド出版』というものがあります。しかしファンディングはあくまで資金調達であり、そこから先は前述の自費出版と同じです。
つまり「なんとかお金を集めて書籍化!」となってたとしても、それは往々にして著者の収入とはならないのです。
【Q6】他の出版サービスとの違いは?
【A】他社が行っているオンデマンド無料出版サービスを、作者のビジネスとして利用するのは難しいと思っています。その理由は単純で、肝心の本自体の単価が2,000円以上と非常に高いからです。
確かに「無料で出版」というのは作者にとってメリットですが、その代わりに「売価は高い」となれば読者にはデメリットでしかありません。
その点TEAPOTでは、本の売価を書店に流通している一般的な書籍と同程度に抑えています。
【Q7】なんで値段を安くできるの?
【A】理由は大きく分けて2つあります。
1つ目は『中間コストの削減』。一般に本というのは、出版社から取次と書店を経て読者の手に届くものですが、TEAPOTではそれらを省いて読者に直接買って頂く形です。この構造によって価格低下を実現しています。
2つ目は簡単に言うと「出版社の利益がほとんど無いから」です。今の出版業界において、本の売上から生まれる利益の大半は出版社のものです。しかしTEAPOTではそれを作者・イラストレーターに割り振っています。
【Q8】著作権はどう取り扱われる?
【A】作品の出版や宣伝にあたり必要とされる知的財産権の一部を使用させて頂きますが、原則として『出版権の排他・独占的な利用』『著作人格権の不行使』等、作者にとって将来的に不利益になるであろう契約は求めません。その為、たとえ出版された後でも「作品は作者のもの」としてお考え頂いて結構です。
【Q9】作品のジャンルに制限は?
【A】ありません。TEAPOTではあらゆるジャンルの作品を登録可能です。
但し下記内容に該当する作品に関しては、出版を取り止める可能性があります。また出版後にこれらの問題によって弊社に損害が発生した場合、その作品の著者に対し賠償請求する可能性があります。
・実在する個人や団体を貶める内容
・政治や宗教に対する強い批判
・他者著作物の過度な模倣(盗作)
・違法行為を助長または示唆する内容
・不必要な性描写または暴力描写
【Q10】文芸作品も取り扱ってくれる?
【A】TEAPOTでは文芸や純文学、ライトノベルなど全てのカテゴリを取り扱います。
またサイト内では、読者が好みの作品を見つけやすいよう『一般文芸』と『ライトノベル』とに分けて表示されます。
【Q11】流行りモノじゃなくてもいい?
【A】構いません。大手の出版社では数千や数万部といった規模の売上を求めるため、流行に沿っていない作品は書籍化自体が難しい傾向にあります。そのため特定の読者層を狙ったニッチな作品は、むしろこのサービスに適していると考えています。
【Q12】応募中の作品は登録できる?
【A】公募やコンテストに応募する(している)作品の場合、当該企画の応募要項に「応募の段階で出版優先権が発生する」等の記載があれば、そちらの文言が優先されます。
事前の確認は致しますがトラブルの原因となり得ますので、出版を目的とした他社への応募作品をTEAPOTに登録するのはご遠慮ください。
【Q13】他の出版社とも契約できる?
【A】TEAPOTでの売上が伸びたことにより他社からの契約や執筆のオファーがあった場合、そちらとの専属契約が必要であれば、そちらを優先して頂いて結構です。
このサービスは好きな作品を本で読みたい読者様のものであると同時に「作者の道を切り拓く」ための足掛かりでもあります。作家・イラストレーターの方にとってより有益で望ましい道が生まれたのであれば、それは喜ばしいことだと思います。
【Q14】会社が儲からなくて大丈夫?
【A】代表の私(芳蓮蔵)は「普通に生活できるだけの収入があればいい」という考え方なので、そもそも儲けるつもりがありません(笑)
また会社とそのサービスは、作者アカウント利用料によって運営・維持される仕組みになっています。
※この記事は2019年12月に作成されたものです。