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【Shadowverse】ORSローテでのネクロマンサー【考察/構築解説】

皆様はじめまして。
シャドバリリース当初からネクロマンサーを愛してやまない、わゐゑすです。

最新カードパック《ORDER SHIFT》(以下ORS)実装からしばらく経ちましたが、ORSローテ環境、いかがお過ごしでしょうか?
私はというと、やはり今期もネクロマンサーを使用しておりますが、悩みながら改良を重ねた結果、なかなか満足の構築に落ち着いたので、このタイミングで一旦記事にしてみようと思い、筆…もといスマホを手にとったわけであります。

さてさて、前置きはこのくらいにして、本編に入りましょう。

ORS環境でのネクロマンサー

・デッキタイプ

ORS環境でよく見られるネクロマンサーデッキのタイプとしては、ORS新規レジェンドの1つである、『万死の否定者/全死の裁定者』をメインギミックに据えた【融合ネクロ】、同じくORS新規レジェンドである『狂恋のネクロマンサー』を採用した【葬送ネクロ】の大きく2つに分類されます。
その他構築も稀に見かけますが、前述の2タイプに比べかなり少数派です。
(そもそも、現環境はネクロそのものが少ないとも言えますが…)

私も【融合ネクロ】や【葬送ネクロ】を作り、ランクマッチをやっていましたが、なかなか思うようには勝てず、といった具合でした。

・【融合ネクロ】

【融合ネクロ】については、『万死の否定者/全死の裁定者』および『ソウルライト/ハートブライト』による7ターン目に大型フォロワーを複数展開+高い除去耐性を持つ『全死の裁定者』で王手をかけるコンボデッキです。
ハートブライトのコンボを決めた時は、結構爽快感がありますので、派手なコンボが好きな方におすすめです。
(試合運びがどうしても単調になるので、私はあまりハマりませんでしたが…)

・【葬送ネクロ】

【葬送ネクロ】については、従来構築のアレンジといったところですが、『狂恋のネクロマンサー』によって、デッキとしての爆発力が増しました。
従来の【葬送ネクロ】と同様、『夜想の教鎌・メメトト』と『滅屍の執行者・ミロエル』の2種類のリーダー付与効果が必須で、これらのカードを適切なタイミングで引けていないと、大きくパワーダウンしてしまう点は欠点ですが、細かな盤面処理にも長けており、プレイングや駆け引きを楽しみたいという方におすすめです。

【葬送ネクロ】ORS新規カード

・狂恋のネクロマンサー(レジェンド)

3回葬送することで、相手フォロワーをランダム2体破壊、2枚引き、PP2回復をこなす。
メメトト適用下での爆発力が凄まじく、実質2PP消費でほぼ全ての盤面処理と手札入れ替えが可能です。
ミロエル適用下であれば、葬送3回によるダメージ2点×3回に加え、自身の疾走で計10点分の即時火力を担います。

・悪辣の残滓(ゴールド)

葬送を5回以上達成することで、自ターン終了時にデッキから直接召喚されます。
守護持ちかつラストワードでゴーストを手札に加え、葬送のコスト確保ができるなど無駄がない。
が、葬送やラストワードでデッキを掘り進める中で引いてしまったりすることもしばしば。

・ネメアの獅子(ブロンズ)

葬送でデッキからネクロフォロワーを持ってこられるため、後続を確保できますね。
また、疾走を持っており、『狂恋のネクロマンサー』で回復したPPからプレイすることで、火力の上乗せになったりします。
(それでも火力不足気味ではあるが…)

・死門の開通(シルバー)

ぶっちゃけ、今回のネクロ新規の中で1、2を争うレベルです。
1コストでフォロワー2枚分の葬送コストを確保でき、『狂恋のネクロマンサー』などの葬送コストを確保できるほか、ゲーム序盤、2ターン目に葬送フォロワー(『カースドソーサラー・リーズ』など)をプレイ、返しのターンで破壊されたとして、3ターン目に『死門の開通』1枚から2ターン目と同じ動きが可能になります。
葬送軸なら採用必須レベルと思いますので、もし、まだ使ったことがなければ、騙されたと思って使ってみてください。

いざ【葬送ネクロ】でランクマッチへ

前環境でも葬送軸を使用していたこともあり、新カードを加えた【葬送ネクロ】を携え、いざランクマッチ…!
しかし、なかなか勝率が安定せず、MP0〜1500の間を行ったり来たり…
採用カードを入れ替えたりと、いろいろな構築を試していく中で、現環境において【葬送ネクロ】が抱える課題が見えてきました。

【葬送ネクロ】が抱える“課題”

・リソースがメメトト頼り

葬送軸において『夜想の教鎌・メメトト』進化時のリーダー付与効果、「自分が“葬送を含むファンファーレを持つカード”をプレイしたとき、その葬送以外のファンファーレ能力を1回働かせる」を得ていないと、大半の葬送能力はアドバンテージを得られません。進化可能ターンを迎えてもメメトトが引けておらず、話にならないといった事態を多々経験します。

・火力はミロエル頼り

『滅屍の執行者・ミロエル』のリーダー付与効果、「自分が葬送したとき、相手のリーダーと相手のフォロワーすべてに2ダメージ。上限は1ターンに3回」を得ていないと、控えめな火力しか出せず、盤面処理やリーサルが追いつかなくなります。
ミロエルが出せていたとしても、うまく立ち回れていなければ7ターン目のリーサルが難しいです。
また、「能力ダメージを受けない」や「ダメージを-2軽減」のような天敵がいるので思うような活躍ができないこともあります。

・圧倒的なEP不足

メメトト進化とミロエルの進化でEP2回分の使い道はほぼ確定です。
先攻の場合、基本的にその他にEPを使う余裕はほぼありません。
メメトトのような進化必須のフォロワーに「EPを消費せず進化可能」や「(なんらかの条件を待たすことで)EPを1回復」といった能力がつかなかったんですかねえ?
(他クラスはそれなりにEPに余裕あるような気がします…)

・引き運に左右される

EPの消費先がほぼ確定している以上、盤面処理のことも考慮すると、進化可能ターン(先攻なら4〜5ターン目、後攻なら5ターン目)にメメトト進化+αの行動をし、6ターン目にミロエル進化できていることがほぼ必須になります。必要札を引けていない=手札事故とも言えますが、手札事故にならないレベルの要求値が結構高く、頻繁に苦い思いをします。

・序盤の動きの弱さ

メメトト進化からようやく動きが安定するため、アグロ系展開に弱く、早々に瀕死になり、そのまま敗北したりします。
また、メメトト進化ターンに+αの行動ができないと、盤面処理が間に合わない、もしくは、盤面処理で手一杯で、相手に余裕を与えてしまうなど、かなり弱い動きになります。

根本的に構築の見直し

・必要札へのアクセス手段

メメトトやミロエルを引ける確率を上げるため、それぞれ複数枚の投入がスタンダードですが、、これらはそれぞれ1枚目のみ仕事をして、2枚目以降を引いた場合、手札で腐りやすいです。せいぜい葬送のコストに回す程度でしょうか。
何とかしてこれらにアクセスできる手段を増やし、採用枚数を減らせないか…

そこで採用したいのが、『フレイア』です。
デッキから「タイプを持つフォロワー」を連れてくることができます。
極限までサーチ対象を絞るため、タイプ持ちフォロワーはメメトトとミロエルの2種各1枚のみに絞り、思い切って、その他のタイプ持ちフォロワーは全て不採用にしてみることに。

・リーサル手段の変更

タイプ持ちフォロワーの削減により、リーサル火力の一端を担っていた『不浄の古霊』を抜きました。また、『カースドソーサラー・リーズ』といった、汎用葬送フォロワーも不採用としており、葬送フォロワーの総数がガクッと減ります。
『不浄の古霊』の不採用に伴い、『双魂の久遠・ケリドウェン』結晶1からリアニメイト4についても必要性を失い…
こうなってくると、いっそミロエルに代わるリーサル手段を用意した方が良いのでは…?

ミロエルと同じく「タイプを持つフォロワー」である『屍術王・コルネリウス』に白羽の矢が立ちます。(この辺りから【葬送ネクロ】→【屍術ワンショットネクロ】に方向転換しています)

・ワンショットキル

『屍術王・コルネリウス』によるワンショットキル(1ターンで20点を削るコンボ)ですが、以前から確立しています。
7ターン目にコルネリウスを出して相手フォロワー全破壊、自盤面にフォロワー展開しつつ、進化で手札に『王たる屍術』を加えておきます。


8ターン目、『箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア』をプレイ(残PP3)、EP回復した後、オリヴィエ進化してPP回復(先攻想定でも、コルネリウスの時点で少なくともEP2は消費しており、オリヴィエ進化含め、消費EP3となり、PP3回復で残PP6)、『カオティックエンジェル』をプレイし、連携10で進化したところへ、『王たる屍術』をプレイし、ネクロマンス10消費して、ニュートラル(ネクロマンサーでない)フォロワーであるオリヴィエ(進化後)とカオティック(進化後)に疾走を付与。
オリヴィエ(進化後)ATK6+カオティック(進化後)ATK7×2回攻撃=20点
となり、ワンショットキル成立、というものです。

・キルパターン(組み合わせ)

カードプールの変遷により、『王たる屍術』でワンショットキル可能な組み合わせが豊富になりました。※どれもPP8で実現可能です。
例1)
『箱庭の追憶・オリヴィエ&シルヴィア』(進化)
+『カオティックエンジェル』(連携10進化)
→20点
例2)
『ミカエル』直接召喚
+『ミカエル』(手札から)
+『カオティックエンジェル』(連携10進化)
→20点
例3)
『ミカエル』(直接召喚)
+『ブルーミングダンサー』(能力進化)
+『カオティックエンジェル』(連携10進化)
→21点
例4)
『ミカエル』(直接召喚)
+『狂恋のネクロマンサー』(メメトト適用下)
+『カオティックエンジェル』(連携10進化)
→21点

・進化ギミック

ミロエルの不採用とリーサルでも活躍するオリヴィエの採用で、EPに若干余裕ができました。

『希望の断片・キリエ』は、ORSで登場したニュートラルカードの中でも特に汎用的で、3コスト3/3守護である上に、フォロワーサーチまでこなします。また、進化時PP2回復しつつ、さらにフォロワーサーチが可能であり、後続展開を確保できる点が優秀です。

『ブルーミングダンサー』は、自分の進化フォロワーがいる状態でプレイすると、能力で進化できます。前述のキリエからの展開や、メメトト進化ターンに添えることで、序盤の火力不足を解消します。進化後はラストワードで1枚引けるというのも無駄がなくて良いです。

『ブロッサムソウル』はネクロマンス4消費して進化できるため、墓場さえ確保していれば、先攻4ターン目から進化も可能です。『ブルーミングダンサー』との相性が良く、序盤の安定性に一役買ってくれます。墓場の確保には『屍の討滅者』が優秀です。『王たる屍術』で最終的にネクロマンス10必要になるので、無計画に使用すると失敗します。

これらのカードで進化3回達成しやすいので、コスト4に『ワンダードリーム・アリス』を採用。
2枚引きつつ進化して、攻撃で回復したPPでメメトトをプレイして進化や、『ブルーミングダンサー』『ブロッサムソウル』の展開をしたりと、中継ぎとして十分に活躍してくれます。

改善の結果完成した新構築

改善を重ね、【屍術ワンショットネクロ】として構築が固まりました。

・構築のポイント

サーチ対象を絞り、不確定サーチの精度を高めています。
『フレイア』のサーチ対象である「タイプを持つフォロワー」は、メメトトとコルネリウスそれぞれ1枚ずつのみにしています。
また、『死の揺籃・ミント』からサーチする「ネクロマンスを持つフォロワー」は『ブロッサムソウル』3枚のみです。
これにより、用途が限定的なカードの採用枚数を最低限に抑え、序〜中盤の動きの安定性を高めることを意識しました。

ゲーム運び

・マリガン

『フレイア』は最大2枚まで、『ミカエル』を除くコスト3以下は1種につき1枚までキープし、それ以外を引き直します。
『フレイア』2枚とメメトトが見えている場合、フレイア2枚を残してメメトトを引き直してしまってOKです。

・序盤

1ターン目に『オウルキャットガール』があれば、プレイしてしまって良いです。序盤の手札に不要なカードをデッキに戻しながら、2コストの『渇望のオウルキャット』を手札に加え、2ターン目の選択肢にできます。デッキに戻す優先度としては、
ミカエル(最優先)>コストの重い順
で大体OKです。
2ターン目からは、『フレイア』などで手札を整えつつ盤面維持、『ブロッサムソウル』が手札にある場合は、『屍の討滅者』などで墓場4以上を目指すと良いです。

・進化可能ターン〜中盤

進化可能ターンを迎えたら、メメトトやキリエ進化+『ブルーミングダンサー』や『ブロッサムソウル』で進化回数を増やしながら、手札を維持しつつ盤面処理していきます。
ゲーム展開にもよりますが、6ターン目に『狂恋のネクロマンサー』で盤面処理と手札入れ替えができるとベストです。

・終盤

7ターン目にはコルネリウスをプレイ、進化させて『王たる屍術』を手札に加えます。
このとき、盤面処理と展開ができますが、次の8ターン目に連携10とネクロマンス10ができるよう立ち回れていることが重要です。

・リーサル

8ターン目に確実にリーサルしましょう。
ゲーム展開の中で必要札は比較的揃えやすいですが、もしも『カオティックエンジェル』が引けていないようであれば、『狂恋のネクロマンサー』からプレイして引きにいくとよいです。

苦手な対面

・【財宝ロイヤル】

ネクロに限らず、苦手とするデッキは多いのでは?
そもそものデッキパワーが違いすぎて、リーサルターンを迎えることなく負けます。
よほど相手が事故ったとして、ようやく戦えるレベル。

・『苦悶の飢餓竜』(ドラゴン)

『竜宮城』+『苦悶の飢餓竜』のコンボですが、こちらのリーサルターンに合わせてこれをされると、プラン崩壊するため苦手です。

・『アーク』(ネメシス)

『アーク』によって体力上限を増やされ、ワンショットキル火力が足りなくなります。

さいごに

数ある記事の中から興味を持って読んでいただきありがとうございました。
今回ご紹介した【屍術ワンショットネクロ】、画期的に強いデッキとは言えませんが、試行錯誤した甲斐もあり、手札事故の低減、手札補充の安定性で、ネクロの構築としては、プレイしていてストレスの少ない仕上がりにまとまったと思います。
必要なレジェンドがやや多いですが、1枚採用のものもありますので、テンポラリーを上手く活用して、触ってみてもらえたら嬉しいです。

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などもお待ちしてます。

ネクロ最推しは『災厄の屍王』

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