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うつ症状勃発!!

前回は、売れない時期にどのような変化を辿っていっているかを、
具体的な年収という数字の視点からお伝えさせていただきました。
当時、売れない間、給与規定に則って降格になり結果的に減給されましたが、
もっとも手取り収入が減った時期(平成19年/2007年 10月)でさえも、
有難い事に、金銭的な面で生活が大変という事は殆どありませんでした。

しかし、お金の問題はありませんでしたが、
明らかに、精神的、肉体的には色々な影響が出始めていました。
今回は、その事について、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

当時の私は、正に、昨今、問題になっているメンタル不調、
専門用語でいうところの、完全に『※プレゼンティズム状態』でした。

※出勤しているにも関わらず、心身の健康上の問題が作用して、
パフォーマンスが上がらない状態

最初の異変は、睡眠障害でした。
ある時から、起床した際に感じる寝不足感は何とも言えないものでした。

当時、母子家庭であり寝室は息子と同じ部屋だったので、
この寝不足は隣で寝ている息子の寝相の悪さが影響していると思っていました。
小学生だった息子へ、
「もう、一緒に寝ない!!」と、言い放った時もありました。
それぐらい、睡眠の質が酷かったのです。

仕事で遅刻する事はありませんでしたが、
ある時から、仕事中に強烈な睡魔に襲われるようになりました。
しかも、その睡魔がやって来る事が多い時間帯は、
社内で電話営業をしている時間でした。
企業へ直接、電話をするので、
主権者に繋がらない事が殆どです。

時間帯によっては、
「○○さんお願いします」と、
伝えた後は、

「今、離籍中です」
「会議中です」
「出張中です」という形で、
単調な時間が続く事があります。

その単調な時間に強烈な睡魔に襲われ、
気づいた時には、通話が切れた状態で、
ウトウトし始め、気が付くと、今にも目の前のパソコ画面に、
顔がぶつかるのでは無いか?という状況が、
一度や二度ではありませんでした。

異常な眠さを感じていたので休憩中、寝不足の原因を、
ネットで検索をした事がありました。

寝不足の対処療法として、
今でも記憶にあるのは『枕』でした。
実際に、『枕が悪いのかなぁ?買い替えようかなぁ……』と、
思って本当に、枕を買おと考えた事もありました。

当時、自覚はありませんでしたが、
今、改めて思い返し詳しく調べると、
症状は、間違いなく『うつ症状』に当てはまっていました。

1日や2日、たまたま、眠そうに仕事をしていたという事なら、
「さっき眠そうだったね?」という事で終わりますが、
連日そういう状態で仕事をしている事で、
社内的にも目につくようになり、
問題視されるようになるのは時間の問題でした。
それでも営業という仕事柄、
もし、社内的な仕事の姿勢に問題があっても、
契約ラッシュで多忙を極めるという事であれば、
多少の優位もあったかもしれませんが、

その時期は、何をやっても売れない状態です。
アポイントが取れて、やっと商談の場になり、
経験則からも契約になるだろうと、
思っても契約に至らない。
仮に、契約になっても断られる。

ある時は、商談が進んでいる状態で、
突然、ご本人から、
「私は、住宅ローンが通らないと思う、
何故なら、以前、○○の病気だったので」
という事もありました。

断りの中で、一番、堪えたのは、
契約になり、後は金融機関との調整という状況の中で断られた事がありました。
しかも、断りの理由は、

「他社で購入する事を決めました」と、言われた時でした。

そのようになってくると、自分自身の中で、
売れないイメージだけが出来上がって来ます。
そのうち、本当に何をやっても売れない、
今まで、どのようにしてお客様に提案し、
満足してもらい決断を頂いていたのか?

正直、何が問題でどうしたら良いのかも、
分からなくなってきました。
売れない、勤務姿勢が悪い上、
解決策が見つける事も出来なくなって来ると、
些細な事で、上司とも衝突するようになって来ました。

しかし、有難い事にその後、ある事がきっかけで、
ようやく、10カ月間売れない期間を脱する機会に恵まれました。

次回へ続く。


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