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はじめに(3)

「幸せに生きる」とは?


Ⅱ.心理学的に「幸せに生きる」とは?

私は文学専門を専攻していましたが、そこから選択科目で哲学系や心理学系の学問を学びました。
楽しくなって転科も考えましたが、私の在籍していた大学では哲学を専攻するにはアラビア語を読めるようになることが必須だと言われ、配られたアラビア語の一覧表を見て心が折れました(笑)
※原書に近い表現を読むようにという意図でした。いじわるじゃないです(#^.^#)

そもそも心理学の道に進むとはそのころ思ってもいなかったので、今の状態で学べるものを学んでおこうというくらいの気持ちでした。

私が在籍した時期は、その大学では心理学に特に力が入れられていたように思います。
その時に学んだ「行動心理学(今は名前が違うようです)」や「認知心理学(こちらも名前が違うようです」は、今の脳科学に近い内容だったようで人工知能の仕組みを理解する時にとても役立っています。また、認知心理学は「個」とは何かや「見えるとは何か」ということを学びましたが、今の各分野に発展した応用心理学などを学ぶときにとても役に立っています。

私は「心理学的に「幸せに生きる」とは何か」と聞かれたら、やはり「自己実現」(自分の生きたいように生きる)を達成することなのかなと思います。

でもその素となる「自己」を見つけることは難しくて、社会心理学的に言えば人は「他者と仲良くなりたい、友好的な人間関係を築きたいという欲求」(親和性動機)や「他者から賞賛を得たい、推挙されたい、望ましい人間として認められ、尊重されたいという欲求」(承認動機)などが満たされないと、人の心は欲求不満になり暴走して「自己」を見失います

発達心理学では、比較的有名なマズローの動機の階層があり、順番としては「生理的要求→安全の要求→所属と愛の要求→承認の要求→自己実現の要求」になっています。「自己実現の要求」以外は「基本的欲求」と呼ばれていて、「自己実現の要求」だけ「成長欲求」とされています。土台が完成してはじめて成長欲求が出てくるということです。
(私は、人間はそんなに単純なものなのかなと思うところですが図式としては理解しやすいから目安だととらえていますが)

心理学的な見方からだと、人との関わりの中で「自己」を磨き発展し、やがて「自個(こんな言葉ないですが)」として、ひとりの人間として完成することが「幸せに生きる」ということなのだと思います。



※随時更新予定です。



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