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UXで大事なのは、意外と価値観や目的の共有と、組織づくりかもしれない。という話。

先日、辻堂のエンジニアさんのご自宅でBBQに参加させていただいたのですが、微妙な天候だったのでちょっと残念でした。梅雨、早く終わって欲しいです。

どうも、あしたのチーム デザイン事業部 部長 鈴木雄大です。

先日、UXリサーチ居酒屋 -甘口-に参加してきました。
会場で自分がお話させてもらった人のほとんどが、UXデザインの工程の一部を切り取り、実務に取り込んだりしているようでした。「UXデザイン」という言葉がITを中心に認識され、どの会社・職種もユーザーの目線を気にすることが増えてきているな。と、感じました。

ただ、個人的には「UXデザイン」と言う言葉が一人歩きして、

なんでもできる。」
「それさえやっとけばきっと上手くいく。

みたいな考えも増えているようにも感じます。あくまで、UXデザインはステークホルダー(社内外)に対して、最適だと思われるソリューションを提供できる可能性を上げる「手段」であり、決して魔法のようなものではないと思っています。

例えば、NPSを代表とする、UXデザインの工程における調査・分析で言うと、その取得できた調査・分析できた情報は、どう・どのタイミングで扱うでしょう?「手段」に左右されて、情報提供のタイミングと「目的」を間違うと大変なことにもなりえます。

例えば、過去やった施策が「すべて間違っていた」みたいな分析結果が出たとします。では、その施策の意思決定をした人は、その情報をどう扱うでしょう?

素直にステークホルダーに伝える?
それとも、
なかったことにする?

自分は、どっちもあり得ると思います。

極論かとも思いますが、情報は「目的」があることで初めて活用できるわけで、その活用した「目的」を理解してもらうために、ステークホルダーへの調査そのものの共感と承認を得なければ破綻してしまうと言うことです。

長くなりましたが、自分がまずデータの活用で必要だと思うことは「仕組みのデザイン」だと思っています。

まず、私たちが会社員を前提とした時に、ユーザーに商品を届ける際、周囲には何があるでしょうか。自分のイメージはこんな感じ。

体制構築だったり、ユーザーとの接触点だったり、企業は色々なもので構築されていて、これらの集合体としてユーザーにサービスや商品を提供しています。

これを踏まえ、例えば

会社の売上を●●●●万円あげなければいけない。
なぜならば、来年達成しないと組織を解体しなければならないから。

という課題があった時「解体」の危機意識をどの職位まで共有していかなければならないのか?と言う問題が出てきます。

実際に現場で作る・売る行為とは、全員に直接的に関係ないことかもしれませんが「組織を解体しなければならないから。」を現場に伝えると「そんなヤバい状態ならやる気でんわ。」と言う、エンゲージメントを下げる原因に繋がります。

なので、情報伝達・目標達成の価値観を、それぞれの組織・チャネルごとに構造化し、部署・役割・KPIなど責任範囲の認識を一定まで揃っている状況を作ることが大事だと自分は考えます。

例えば、こんな感じ。

考え方はアトミックデザインの「分子」と「原子」の応用のイメージです。
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/atomic-design/

あくまで鈴木の理想と妄想の産物ですが、デザインの知識を用い、目的意識と情報伝達の仕組みをKPIという繋がり(主語)で構築すると、いろんなことが解決するのでは?と思いました。どんなことも「木を見て森を見ず 」と言う話は大事だなと思います。

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と、いうことで、先日書いた記事が好評だったので、調子に乗ってセミナーを開催します。
https://www.ashita-team.com/seminar/19080913

ご興味がある方は、夏休み前ですので、早く上がって飲みにいく前など冷やかしでもいいので、来てみてください。では、また次回。

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