
田舎にいてはいけないという呪い#151
離島に住む人達に話を聞く機会がありました。
街のPRで来ていたようです
(札幌ではこの手のイベントが良くあります)
札幌から結構遠い。自分ももちろん行ったことがない。
離島=田舎に住むとはどういうことか、どのようなマインドセットで生きているのかを知りたくて、お話し相手になっていただきました。
都会からの移住者と島出身の2人とお話をした
一人は札幌と同規模の地方都市から移住してきた方。
もう一人は、生粋の島の人(学生時代は札幌)
自分が持つ偏見のようなものにも丁寧に答えてくださいました。本当にありがとうございます。
さて
”2人いわく”
島暮らしは大変だけど不便ではない。
物資を積んだ船は余裕で欠航する。
(天候を読んで、節約する)
自然が豊か。必要品はアマゾンでポチれば良い。
物質や情報の利便性では都会に劣るが、それ以外のものが島にはある。
自然と山と北海道が好きなので移住した(移住した方)
社会人になったら、会社と自宅の往復なのだから、それなら島でも変わらんと思った(島出身の方)
人間関係が濃いのが逆に良い。防犯カメラのかわりになる(わかる)
要するに、何を重要視するかではないか。
お二方に聞いて感じたことは、「田舎暮らしをデメリットと思っていない」という事でした。
その中でも、「何を重要とするか」という言葉は凄くしっくり来ました。
実際島を出て、そのまま島に戻ってこない人もいるそうで、「その子たちは自分が求めているものが島には無かったのだろう」とのこと。
逆に、都会から移住してきた人は、自分の求めていたものが、島にあったから、島に移住してきた(移住者談)
なんだ、それだけのことなのか。と話を聞いて思いました。
田舎、都会論は自分が考えているほど複雑な話じゃなかった。
都会にいなければいけない。田舎にいてはいけないという呪い
話しを聞いていく中で、自分にはこの種の呪いがあるのでは?と気づきました。
※この場合の田舎:私の地元。
田舎では楽しく生活できない。出来る訳がない。田舎にいると世間から遅れてしまう。世間から取り残されてしまう。彼ら(都会にいる人達)が高速道路に乗ってビュンビュン先に先に進んでいる間に、自分は下道を進まないと進めない。自分が1時間進む間に、彼らは10時間も20時間分も先に進んでいってしまう。だから、自分も遅れたくないから都会に行きたい。というより、田舎にはいられない。
そんな焦りを感じているような気がしました。
だから、田舎に居住地を置くのが怖い。というより都会から離れるのが怖いんだなと。 なんとなく。
自分が求めているものがどこにあるのかということなんだろうと思う。
結局のところ「自分が何をしたいのか。何をやりたいのか」に尽きるのだと思います。それに応じて適切な場所を選べばいいんだなと。
移住してきた方は「自然と山と北海道」を求めて、行きついた先が今の場所だっただけ。
現在は、人と接することに興味があるため、その意味では人口の多い都会を選ぶことはあながち間違いではないと思っています。
ですが明確に「なぜ、この場所に住むのか」の理由はあいまいだったように感じます。
今回の話を聞いて「自分の求めているものに応じて、それに適した場所を選ぶ」のであれば、それが都会でも田舎でも関係なく、どこでも良いのだろうなと思いました。
都会と田舎を並列で見られるようになるいいきっかけになったかもしれません。
おしまい。