日本最北端の地に行ってみた。#243
人に会うのと同じで、訪れる街、土地も、その数が増えていくと知らないうちに質に転嫁するのかもしれません。この場合の質とは「街、土地に対する解像度」のようなものです。地元と上京先の大都会しか知らない場合と、全国津々浦々を旅した人間とでは、街、土地に対する解像度はそれは違ってくるのだと思います。
稚内は「北海道はもとい日本最北端の街」ですが、北海道出身の自分にとっては、これまで娯楽も何もないただのクソ田舎だと思っていました。行ったところでどうせ何も面白いものなどないんでしょう?と。
訪れてみましたが、実際何もありません。札幌に比べると、華やかさには欠けますし、お店も少ない。人も少ない。でも、港はきれいだし、道路も広いし、それなりに活気はあるし、何より観光客がとても多い(最北端の街という優位性が人を呼び込んでいるのだと思われる。および、利尻礼文)。
自分は港町の出身ということもあり、街の風景がとても肌に合います。
住んでも良いかもしれない。と思いました。
Aという街とBという街を「どちらがいい街か? 暮らしやすいか?」 と比較するのも野暮な話ですが、仮に比較をするとなった場合、その2つの街には序列など無いのだなと思いました。2つの街は並列な関係にある。役割の違いともまた違って、単純に「あなた(の街)はあなた、わたし(の街)はわたし」ということなのだと思います。
だから、住みたいところに住めばいい。
人口が多い場所に住んでいないから、世の中から取り残されるなんてことは無い。それは、その街達のスピード感がそうなっているだけで、こちらはそんなの関係ない(のかもしれない)
宿泊したゲストハウスを切り盛りしている夫妻は、本州から移住してきたそうです。稚内にビジネスチャンスがあると言っていました。今まで、そのような視点で道内の札幌以外の街を見たことが無かった。確かにその側面はある。前述の理由から観光客は絶えない。ただ暇ではないですか?(こんな何もない場所で)。
いや、そんなことないですよ?(理由をあれこれ)と言われました。
実際に来てみないとわからないな。
話を聞いてみないとわからないなぁと思いました。都市部であのような人達とは中々会えないな。それに、その土地の良さは、実際に訪れてみないと分からない。
こうして、訪れる街を増やしていくことで、どんどん街や土地に対する解像度が上がる(正確には同じように見えてくる)のだと思います。そして、街や土地に対する偏見のようなものが無くなっていくのではないかなぁと思いました。たくさん、人に会うと似たような現象が起こりがちな気がしますが似ているのではないでしょうか(仮)
最後に。
稚内駅から宗谷岬まで往復60kmくらい(白い道経由)
自転車で走破した自分はえらい。
日本最北端の地到達おめでとう。えらい。
思いっきり疲れました(´;ω;`)