この割れきった世界の片隅でを読んで思った事
今話題になっているこちらを読んだ。
詳しくはnoteを読んでほしいのですが、内容を自分なりに咀嚼すると
「あなたが普通だと思っている事は、他人にとっては必ずしも普通じゃねえよ」という事が、筆者の経験を元に書かれている。
最初このnoteを読んだ時の感想は率直に言って
「あー、わかるわかる それなww」でした。
私は筆者のように、中高一貫校に入学する事も無ければ、中学高校は進学校でも無かったし、10代どころか社会人になった今でも海外に行った事が無い(ちなみに、今年初めて香港とか行ってみようかなとか本気で思っていた矢先にコロナが来て全部吹っ飛んだ)
北海道の片田舎。人口1万ちょっとの港町で生まれ育ち、海外なんて、近所に住む「お金持ちの同級生」がお正月に行くハワイ旅行ぐらいでしか接点が無かった。ハワイから帰ってくるといつもお土産をくれるんだよね。確かえんぴつだったかな。文房具。そこが自分と「海外」をつなぐ唯一の接点だった。
仮にその同級生が「お金持ち」じゃなければ。そいつが毎年「ハワイ」に行くことがなければ、自分の人生における国外との接点なんて全く無かっただろうし、もしかすると海外に意識を向ける事も無く関わる事もなく、人生を終えていたかも知れない。電車も通ってなくて、インターネットもない当時(携帯が普及し出したのが高校1年生)。人口200万の道都札幌へすら、片道3時間。自分の中では、その人口1万人の街、そして周辺地域と、TVの向こう側が自分の全て。
町内は小学校が3つで中学校が2つ。高校が1つ。ああ、なんと分かりやすい環境。
ちょっと頭の良い奴は、少し離れた街(小樽市)か頑張って札幌市の高校へ行く。将来の事考えて越境入学?面倒くさい。朝6時にバスに乗らなきゃいけないし、寮生活ったって、そんなお金ない。だいたい、町営住宅1家5人暮らし。寝る場所は押し入れの中。そんな選択肢最初から無かったです。楽しいよ押入れで寝るのは。きゃっきゃきゃっきゃしてた。
中学受験もしていない(中学受験なんて言葉を知ったのは、社会に出てから。ウケる)し、高校も名前を書けば入れるような高校だった。もっと言えば大学にも進学していない。自分が高校3年次の大学進学率48.6%。全国に散らばってるであろう残り52%の中の一人である。
https://nenji-toukei.com/n/kiji/10064
(年次統計 大学進学率)
大学進学がそもそも選択肢に無かった。何故かと言うと答えは簡単で、私の周りの人間が大学に行かないから。行かないのが当たり前だから。親からも「あんた大学に行きなさい!」って怒られた事はただの一度もありません。(まあ、単純に学力が足りなかったってのもあるな 草)
その代わり親は「公務員になれ!」って何度も言ってたね。それが俺のその後を左右する事になるんですが。
自分の代の卒業生100名以上の中で大学進学者は片手で数えるくらい。たまに聞く「東大合格者○名」とか「国公立大学進学者○名」「卒業者のほぼ全員が大学へ・・」とかではない。「大学進学者の総数が片手で数えるくらい」である(それも、世間的に言うFラン大学だった気がする)
大多数は専門学校に行く。残りの2割は地元に残るか何らかの理由で進路保留。
私がいた3年2組の男子喫煙率は(ほぼ)100%。卒業直後にとある場所で秘密裏で行われる卒業生しか集まらない伝統のある音楽ライブ。同じクラスの男子が、ほぼ全員タバコ吸ってたのはウケた。何かを頑張ったらなじられる。勉強するやつはバカ。ガリ勉。スポーツが出来るやつが正義。小学生のような正義感を高校まで引きずっていました。
社会に出て右も左もわからないうちに、借金を背負い。気がついたら30代もいいところだったというのが今の自分です。 わら。(無事清算済)
環境は十分努力で跳ね返せる! のかもしれません。むしろそうじゃないと人生ではないと、ここ最近思えるようになりました。もし配られたカードでゲームが決まるんだとしたら、俺の人生はとうの20年前に終わってます(草) ただ手札には差があるので、初期値が悪い時にどうやって手札を良くしていくかを。それの方法をいかに知る事なのかな。。って今となっては思ったりします。
また、文中にあったような「うちには無理なんだよ。諦めな」って思わされるようなシーンには私も何度もあってきました。
小さいころ、「あなたは格好がみすぼらしいから今回はちょっとご遠慮下さい」って、遠回しに参加を拒否された集まりがあった事も記憶しています(ちょっと話が違うけど)
文中では「地方」VS「東京」の構図があったけれど、そこだけに限らない。
我が人口一万人の港町の中でさえ「お金持ち」「親が公務員」「ふつうのサラリーマン」「親の収入が少ない」「親がヤクザ・・」なんてあったもんね。 どこに行っても変わらないよね。格差なんて。 人のいる所に格差ありです。
まぁ、悲しいかな。それも含めて人生よな。
みなさんのふつうは何でしょうか。
・・そもそもふつうなんてあるのかな。
今回の文章を読んで一番考えさせられた事でした。
最近「十人十色」という言葉の意味が、字面では無くリアルにわかってきた気がします。これからも偏る事なく世の中を見ていければなと思っています。
追記。
今参加しているサロンのみなさんには本当に感謝しかありません。ありがとうというお礼を込めて筆を置きたいと思います。
(変な結論になったな。草) 恥ずかしいので数日立ったら元に戻しますw
※これはちょっとしたくらがりチャレンジ。
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