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古本屋を巡ったり、学問バーに行ったりした#200

昨日ゴールデン街でお酒を飲んでしまった影響で、本日も始動が遅くなり起きたのは13:00。

宿泊先を出発したのは14:00だった。一日中時間があるので問題はないが、朝は早く動き出した方が、1日を長く使えるので、お酒に酔って朝、起きる時間が遅くなってしまうことは、自分にとってはやはりデメリットが多い気がする。若い時はそれでもよかったかもしれないが、今は肉体的にそれほど若いわけでもないし、なにより東京には無限にいられるわけではないので、限りある時間を大事に使っていくためにも、自分の身体に余計にダメージを与えることだけは避けていきたい。
 
そろそろ行く場所のネタも尽きてきたころではあるが、今日はまずアメ横に行きウィンドウショッピングという名の暇つぶしをした。前回アメ横を訪れたのは師走の忙しい時で、人通りも多く活気もあったが、今日のアメ横は以前よりも落ち着いていて、店頭に置いてあった商品なども手に取りやすい雰囲気があった。
 
その後、一度は行ってみたいと思っていた神保町の古本屋街に行くことにした(教えてくれた、かとうさんありがとう)
 
古本屋街は、私が想定していた古本(amazonのマーケットプレイスで売っているような古本)とは全く違い、昭和初期や明治大正、それ以前に出版されたような本がほとんどで、また一般書というよりも学術書が多く、わたしも学術書が並ぶ本棚を見るのは初めてだった。“本当の古本”とはこのような本のことを言うのだろうか。何店舗か回ったのちに、大手町の方に向かって歩き、よくわからないビルの屋上で1時間程度を過ごした(本当は入ってはいけないのかもしれない)。東京で働いている人たちは、みなキラキラしたオフィスでバリバリ働いているものだと思っていたが、そうではない人たちもたくさんいる。むしろそのような人達の方が多いのかもしれない。

今回東京に長期の滞在をしたことで、長い間東京に対して思っていた思い込みのようなものが、ひとつひとつ溶けていく感じがしてとても楽しい。なぜ東京に対する思い込みが消えるのが楽しいかというと、これまでTVやニュースでイヤというほど、首都圏の情報を目にしてきたからである。それに加えて「どこかで、首都圏に行きたかったけど行けなかった自分」に対比させて、首都圏に居住している人たちのことを、ひがんでいる自分もいた。だからこそ、自分の目でその事実を見られるということはとてもうれしいことではある。
 
その後歌舞伎町にある学問バーkisiに行った。

学問バーは日替わりでいろいろな学術についてコアな議論が出来るバーなのだが、自分が行った時は「怪異・怪談の研究について語る(民俗学)」だった。10名くらいのお客様がいたが、みなそれなりに知識や経験のある方ばかりで、私だけが素人のように感じた(実際そうだったと思う)。飛び交う会話もある程度までの知識レベルを前提をしているため、わたしは話についていくのが精いっぱいであった。ただ、わたしもまがりなりにもここまで、300冊弱の本を読んできているため、自虐的になることなく議論(?)に参加することが出来た気がする(質問は的外れなものばかりであったが)。

もし読書の経験が無ければ、もっと早くに退散することになっていたと思う。

読書の経験がこんなところで役に立つとは思わなかった。
 
この経験を通じ、学術の世界をほんの少しだけ垣間見ることが出来た気がした。
学問バーでは、あるひとつの話題が場に投下されると、それをきっかけにどんどん話が深くなっていく。また違う話題に移ると、その話題もまた深い話題になる。ひとつひとつの話題が本当に深い。
 
ただ、各々持ち合わせている知識を披露しているに過ぎないと感じる部分もあった。
もう少し違う角度、面白い角度からの問いがあってもよかったのではと思う場面もあったが、それは単なる私の好みの問題なのだろう。どちらにしろ素晴らしいバーであることは間違いない。
 
(※店長の豆腐さん。それから主催者、参加者の皆様。本当にありがとうございました)
 
ゲストハウスに戻ってからは沖縄の離島出身という女の子といろいろお話をした。
彼女は高校卒業後に大学で大阪、就職で東京を経験しているようだが、彼女から見ても、東京の人は忙しく動いているという印象があるようで、「田舎あるある東京あるある」の話で盛り上がった。今後、ワーキングホリデーでオーストラリアに行きたいらしい。
 
早いものでゲストハウス最終日になったけれど、まだお金は残っていそうなので適当に漫画喫茶に泊まるか違うゲストハウスに行くか、野宿をしてみるかなどして、もう少し東京にいようかなど思う。

※バーの詳細
https://gakumon-bar.com/archives/417

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