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お袋の思い出

小学校の三年生まで、愛知県の瀬戸市で暮らしていました。まだ人見知りもしない、結構活発な少年だったような気がします。何せ、昔すぎて、自分の中で記憶が美化されているみたいです。

お袋とは、ちょうどふた回り違うので、まだ若かったはずなんだけど、もう朧気にしかおぼえていない。まだ三十代前半だったのに、何かおばさん臭いことしか思い出さない。

その中でも特に印象的なのが、冬の寒い日のこと、飼い犬の散歩をしていたはずが、何故か犬を連れていない。近所のおばさんと井戸端会議して笑っている。おばさんは、大笑いしていたな。

犬を何処へやったのか気になって、近くに行ってみたら、いた!お袋の襟元から顔出してた❗おばさん、大笑いするはずだよ。

後で、何でそんなことしてたのか聞いたら、犬が歩くのが遅くて、寒かったんだって。

これ書いてて思い出してきた。家は、とにかく動物好き。私が生まれてから、今まで常に犬、猫、鳥、ハムスター、他沢山。もう十年以上飼ってる亀がいるけど、こいつがいるから先に死ぬわけにいかない。思いきり話が逸れた。失礼しました。

妹が生まれて、おんぶして、どてら着て、買い物に行くお袋の襟元にはちゃんと犬がいた。今なら大ひんしゅくものだろうけど、当時は、気にする人もいなかったと思う。

結局、寒かったなんて言ってたけど、可愛くてたまらなかったんだろうなと今なら思う。

おっかなくて、優しくて、少し変わったお袋の思い出でした。

読んでいただいてありがとうございました。これからも、よろしくお願いいたします。

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yassan
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