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昭和42年男のカルチャー日誌

2022年9月10日(土)10:00から「パナソニック汐留美術館企画展:キース・ヴァン・ドンゲン展」を来館鑑賞。副題に「フォービズムからレザネフォル」とあり、色使いからしてマティスっぽい画風を想像していましたが、結構違いました。マティスよりも、人物描写に力を入れている画家でした。画題や時期で結構作風も違いました。色使いについては、マティス程のリズム感?躍動感?は感じませんでした。以下の作品は結構気に入った1作です(図録の表紙にもなってました)。

鑑賞していて浮かんだワードは「鏑木清方」。挿絵画家としてスタートし、数多くの女性画(美人画)を描いたところに共通点を感じてしまいました。敢えて相違点をあげると、ドンゲンの女性画は写実的(肉感的?)な面と、モディリアーニ風な極端な表現解釈が同居している不思議な雰囲気を醸し出している作品もありました。注文主の意向を受けてなのか?結構、ケースによって描き分けしている印象。彼なりの処世術(社会適合性の高さ)を感じさせる現実主義的なアーティストだなとも思いました(否定的な感情ではありません)。

あと時期にもよるのでしょうが、風景画はわりと普通な感じがしました。

あと、キルヒナーを感じさせる作品もありました。
これ(↓)はドンゲンの作品。

       以下(↓)の作品はキルヒナー。

独特の筆致(塗りの厚さ?)は、同じオランダ出身のゴッホを彷彿させるところはありましたが、社会との折り合いの付け方は大きく違うタイプの二人だと思いました。
鑑賞料も極めてリーズナブルです(もっと高くてもイイと思います)。新橋駅と美術館の道中にお洒落なお店もあります。是非、来館お薦めします。


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