見出し画像

昭和42年男のカルチャー日誌

2022年9月23日(金)あさイチから「SOMPO美術館展覧会:スイスプチ・パレ美術館展:印象派から~エコール・ド・パリへ~」を来館鑑賞。新印象派とも称される点描画派とナビ派とフォービスム派とキュビスム派の四派が実は時系列的に勃興した訳でなく、各派の代表画家も色々な派閥を行ったり来たりしていた事が分かる西洋絵画史を微分的にフォーカスした大変有意義な企画展でした。
特にフォービスムと思っていた画家が、キュビスムにも寄っていた時期があったとか、その逆も然りみたいな事例がドンドン紹介されており、発見事案満載でした。
フォービスムの代表画家と思っていたヴラマンクが意外に暗い色使いに傾倒していた時期の作品も展示されており、驚きでした。

あと、シャルル・カモワンはもっと注目されてもイイかと思います。単なるフォービスム画家ではなく多面的な才能を有しています。もっと彼の作品にフォーカスが当たって欲しいですね。

キスリングの女性画は有名ですが、静物画と風景画も紹介されていました。

あと、個人的に新しい発見だった画家として、「テオフィル=アレクサンドル・スタンラン」をあげたいと思います。広告な面をしっかり意識した商業ベースの作品も紹介されていました。後発のディズニー的な雰囲気も感じさせる秀逸な作品が印象的でした。

この展覧会は再訪可能性高いです。来館鑑賞、是非是非、お薦めします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?