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昭和42年男のカルチャー日誌

2023年2月23日(木:天皇誕生日)12時から、「東京ステーションギャラリー特別展:佐伯祐三ー自画像としての風景ー」を来館鑑賞。
個人的には、エコール・ド・パリ時代の日本人代表、藤田嗣治のインパクトにやや影が薄くなってしまった薄幸の画家。ユトリロチックなパリの風景に文字付の建物が売りの画風な感じ?といった印象でした(スミマセン)。

夭折の天才画家といった切り口の展覧会でしたが、正直、画歴前半の作品は「これセザンヌ(風)だよね?」「これユトリロ(風)だよね?」って感じで「器用だけど、ただそれだけの画家」って感じでした(スミマセン)。
こちら ↓ は佐伯祐三の「オーヴェール教会」。黒の使い方は、晩年の独自のスタイルを掴んだ作品群の予兆を感じさせてはいます。

こちら ↓ はフィンセント・ファン・ゴッホの「オーヴェール教会」。今更ですが、やっぱキャラ立ってますね(溜息)。

フォービスムの巨匠ヴラマンクにダメ出しされた後、自身の画風探しの苦行の道を歩む訳ですが、落合の風景集や帆船集を経て、晩年2年間の仏滞在中に、漸く自身のスタイルを確立された感じがしました(誉)。
個人的に印象深かったのは、以下の2作品です。イーゼルの配置が悪くて、微妙に斜めってる風景画。本人は不満足だった様ですが、現在の感覚で観ると、斬新な感じで、個人的にはお気に入りの一枚です。

もう一枚は、こちら ↓ です。「ロシアの少女」。

同じ人物画でも「郵便配達夫」が有名ですが、個人的にはこちらの方が好みです。ポストカードも購入し、職場に飾ってます。

結構な混雑具合でしたが、上手くタイミングをズラすと、ゆっくり鑑賞出来ると思います。お薦めの展覧会です、是非是非。

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