プレイグテイル -イノセンス- メモ

トロフィーなどは全く関係ありません。錬金術など、世界観が少し面白いと思ったので。(もしこの記事に行き着いた方がいれば『薔薇の名前』も読みましょう。)

・テリアケ

これ、調べても出て来ませんよね。テリアケ、Thériaqueはフランス語のようで、英語ならTheriacやTheriacaのことで、alexipharmic,antidote,panacea、ようは解毒剤・万能薬のことだそうです。

・バーナード・ギドニ


マニュアルの説明文にいる奴。この名前で調べても出てきませんが、「ベルナール・ギー」のことです。
『薔薇の名前』にも登場し、ウンベルト・エーコいわくおそらく中世で最も有名な異端審問官だと。
"Manuel de l'Inquisiteur"(Inquisitor's Manual)という異端審問マニュアルを書いており、これのこと。


・鍛錬

和訳テキストも中々素晴らしい(ordersをちゃんと修道会と訳すなど)なのだが、少しわかりにくい。

原文
修道会とカルト教会の増加を受け、教会はドルチーノ派と托鉢僧のフラティチェリ、むち打ち役を追放し、異端宗教を根源まで処罰するよう宗教裁判に懇願する。これは人間が下すべき神の罰だと深く諭され、彼らは通りを行進しながら大きな鞭で己の肉体を傷つけた。…

前半はあまり問題ないのだが、少しわかりにくい。たとえば「托鉢僧のフラティチェリ」→フラティチェリ派で良いだろう。

Flagements:むち打ち役という訳が決定的に間違っている。

Flagementsというのは、ペストの不安に駆られた民衆が、鞭で体を打つことで贖罪を行い、功徳を得ようとする運動が行われ、この運動を行った集団:鞭打ち苦行団のことを指す。
でないと、後半の文章に繋がらないだろう。

稚拙な訳だが、少し直すと

修道会とカルト教会の増加を受け、教会はドルチーノ派とフラティチェリ派、鞭打ち苦行団を追放することで、異端宗教を根幹まで打ち倒すように宗教裁判に懇願する。苦行団は、人間は神の罰を下されるべきだ?と思いなし、彼らは通りを行進しながら大きな鞭で己の肉体を傷つけた。彼らは公衆の面前で自らに"鍛錬"を与えることで、悔恨する。皮肉にも…

・鳥語マニュアル

参照?
Alchemyの項があり。

こんなところだろうか。
VITRIOLや太陽と獅子(融解の象徴)など、他にも興味深いのもある。

異端審問について少し掘り下げたが、錬金術の勉強も必要だ。


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