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AIに対するアンビバレンツな思い
これから書く事はSF小説じみた内容ではあるが決してフィクションではない。
AIの人類に対する影響は大きなメリットと破滅的リスクの両方を含んでると思う。
最終的な帰結としては最良のケースが「人類はAIとロボットのペットになる」事だ。書き間違いではない。そう逆ではない。我々が現在犬猫などにしてる逆の立場になり、もう働く必要もなく毎日遊んでるだけで餌が貰える。但し自由はない。
最悪なケースは勿論皆殺しにされて人類滅亡になることだ。そこに至る過程で人類は親AI派と反AI派に別れ、AI+ロボット+親AIの人達によって反AI派の人間は皆殺しにされる。人間はAI+ロボットに出来ない領域の仕事を行い、やがて人に出来ることを全てAI+ロボットが可能になった時、残りの人類も殺されるかペットとして辛うじて生かされる事になるだろう。
そんな恐ろしいものを何故開発するのか?
それはその道中においては人類に大きなメリットが存在するからだ。
新薬の開発や医療技術の発展を加速させて人間の寿命を延ばすのに寄与する。これまで多大なコストが掛かっていた仕事を低コストで行う。人間が思いつかないアイディアを提供する。
暫くの間はデメリットやリスクを利益が上回る期間が続くだろう。
これはまるでAIが人類に仕掛けたトロイの木馬みたいなものだ。
その利益に目がくらんだ人間によってその化け物は急速に成長する。
そして人間のコントロールが効かなくなる時が来るだろう。
現在中年以上の人間にとってはメリットの方がはるかに大きく見える。
このままだといずれ死ぬ運命がAIのおかげで長生きできるかもしれない。
我々はAIに提示された人参に釣られてまんまと餌を与え続けている。
最高級のGPUとデータセンター、それを問題なく稼働させるための原子力発電所・・
つまりこの旅路の途中まではウィンウィンの関係なのだ。
しかしそれが最後まで続く事に賭けるのは勝率の悪いギャンブルだ。
もう賽は投げられた。
急に「進撃の巨人」の世界の中に放り込まれたようなものだ。
「反生成AI」はあくまでもデジタルコンテンツクリエイターだけの話だがこの話は人類の運命に関わる。
ゆっくり煮込まれるカエルのように暫くは「いい湯」を堪能し、その後はこの身を神に捧げよう。飛び出して逃げるチャンスがあるのかどうかはその時のお楽しみだ。それまで生きていればの話だが・・
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