Hello,ZB1
初めまして、RICKY
2023年1月。
別グループで仲良くしていた友人から、一つのリンクと共にこんな文面が送られてきた。
【これ、絶対アシェラが好きなタイプだから、見て。】
ほーんボイプラね。話には聞いているぞエムネット。
私は数年前に見たオーディション番組で推しがファイナルで脱落し、死ぬほど後悔をしていた。気軽にエンタメとしてオーディションを楽しめるほど私は強くない。もう二度とサバイバル番組は見ないと決めたのだ。
どうしてもというのでそのリンクを開いた。金髪にオールバックにブラックスーツ。宝塚の男役もびっくりな太眉に今まで何人それで人を殺めてきたのかと疑うほど鋭い目。
…嫌いじゃないな
そして画面の中の男役は、中国語訛りの韓国語で話を続ける。
「僕は練習に行く前に一枚ピザを買って行きます」
さては、此奴おもろいな?
そこからが地獄の始まり。
サバイバルで推すのは危険とされている、彼は中国人。
おい、またか
なぜこうも私はデビューできるかできないか怪しいラインの中国人を好きになってしまうんだ。(過去の中華鯖推し、キョルギョン、ニコラス、ルイチーの人) 辛いだけだろう。しかし、好きになってしまったものは仕方がない。それほどまでに私を狂わせたリッキーが悪い。最後まで責任持って足掻かせてくれ。当時完全に狂っていた私はバイト先の社員にまで投票を頼んだ。もうこれ以上の恥はない。
だって、これがデビューできない世界線おかしくないか????四捨五入したらフィリックスだぞ????
そして迎えたファイナル当日。これから切腹をしに行く侍のような面持ちでジウンペンの友人とちょっといい寿司を食べに行った。
そこから夜までどうやって過ごしていたのか記憶はないが、18人で踊る最後のシグナルソング。時々モニターに抜かれる脱落した練習生の姿。練習生みんなで布団を寄せて談笑しながら見せる切なさを含んだ笑顔に涙……
…を流している余裕などない。私は今切腹前の侍なのだ。切られる前の腹が痛くって仕方がない。
いよいよ始まってしまった順位発表。これで全てが終わる。
隣にいるジウンペンもきっと手に汗を浮かべていただろうが気にしている余裕はない。ごめん。
そして最初に呼ばれたキムジウン。
めでたい。心からめでたい。しかし私がいる手前大袈裟に喜べない友人。二人で肩を組んで背中を摩り、「おっけーおっけ、一旦おっけー」と訳のわからないことを口にしていたことだけは覚えている。
その後、なかなか呼ばれないリッキーに私はだんだん焦りを覚えてくる。5位で呼ばれなかった瞬間私は9位を待とうと思った。トイレ行こうとしたし。
間が短くてすぐに4位の発表になってしまい、仕方なく正座をしたままテレビに張り付いた。MCのメントは意地悪で、誰にでも当てはまりそうなことしか言わない。おまけにカメラがリッキーにフォーカスを当てる。
思わせぶりなことをするな。悲しくなるだろう。
残りのメンバーを考えてもデビューが固い子がまだ残っている。流石にここで名前は…
”リッキーイムニダ”
先に叫んだのはジウンペンの友人だった。
一瞬理解が追いつかず、画面内で困惑しているリッキーと同じポーズでしばらく固まったのち、今までにないくらい声をあげて、泣いた。
よく頑張った。ありがとう。番狂わせで、ありがとう。
これまで散々耳に目にした「中華1枠」「デビューできなかった母国に帰る」
うるせーうるせー!お前らに何がわかる!この顔面国宝がデビューできないわけないだろ!!!
そう思って必死に投票をしてきたが不安は当たり前にあった。だって切腹覚悟でこの日を迎えたのだから。
階段を上るリッキーは世界一輝いていた。切腹を回避した私は向こう1ヶ月間
「やばい。幸せ」
が口癖だった。当時バイト先の社員が少しギスギスしていたらしいが私とジウンペンの友人はそんなこと気がつかなかった。だって幸せだもん。
デビュー渡韓
そして迎えたデビュー当日。
「デビュー渡韓、する?」
この一言で飛行機を予約。友人、フッ軽にも程がある。この間までアニオタをしていたくせにもう三次元のセクシーお兄さんに狂っている。
飛行機をとったはいいものの、本当にデビュー日がそこであっているのか、デビューショケには行けるのか。wakaeoneは早く情報を寄越せ。
ギリギリになって発表されたデビューショーケースはなんとサノク。おい、まだボイプラやっとんのかとブチ切れながら仕方なく観光をしながら店舗特典を集めようとソウル市内を爆走(まじ)。
ショップに入る整理券をなくすという失態を犯し、友人の分まで右肩が取れそうになりながらアルバムを購入。
デビューを迎える瞬間はソウルのホテルで。ショーケースには行けなかったから配信を見ようとするも日本のアカウントしか持ってない私たちは、韓国でAebmaTVにログインするハメに。しかも韓国の電波では見られないため韓国にいながら母国のVPNを購入というカオス状態でデビューを見守った。
デビューしてくれてありがとうZB1。おめでとうリッキー。
ドタバタのデビュー渡韓を終え、私はどんどんリッキーとZB1に狂って行くことになる。
まず、ケミが存在しないのではないかと不安に思ってたであろう全リッキーペン。心配は不要で、当時04ズと呼んでいた現シムコンズにどハマりする事になる。同事務所、同学年、さらに英語話者であることにより練習生時代から深い友情があることが浮き彫りになって行った。
おいエムネット、なぜ映さなかった。絶対ボイプラ中にも絡みあっただろ。
だって、ファイナル前に「ここでデビューできなかったら”俺たち”どうしようか?」という会話があったくらいなのだから。
中華1枠を唱えられ続け、良くない編集と無い分量に悩まされなかなか順位が上がらなかったリッキー。
好調だった順位が終盤で下がり不安だったギュビン。
98人中9人という少ない枠を争い、ライバルでありながら二人ともデビューを勝ち取った二人に涙が止まらない。ドラマ。ドラマすぎ。
ずっと仲良しでいてね…。
(長くなってしまいそうなので、ここからはダイジェスト的な感じで、印象深かったイベントについて取り上げて書きます)
本国ペンコンライビュ参戦
初めての単独現場。韓国から帰国したばかりの私には財産が無く、映画館で見れるというのでありがたくそっちで見ることにした。
しかし、抽選に外れたら元も子もない。東京中心部は倍率が怖い!JK怖い!
そして選んだ場所は日比谷ミッドタウン。ここなら倍率は高くないのでないか。
無事当選し、ジウンペン友人とリキペンの相互の3人で映画館へ。
さすが日比谷。綺麗な服を着た綺麗なお姉さましかいない。
し、静か〜!!!!!
え、みんな、推し、踊ってるよ?愛嬌してるよ?平気なの?
叫ぼうにも叫べず、真ん中に座っていた私はリッキーとジウンがアップになるたびに双方から手を繋がれ声を我慢しながら2時間の公演を耐えた。
日本インガ
9月。私が初めてゼベに会ったのがこの日。
単番現場の経験があまりない私は緊張しながら席についた。お隣もゼロズさんの二人組だったのだが、若い。あまりにも若い。眩しい。声をかけることはできず、反対隣のアチズのオタクさんにお情けで声をかけて貰った。
公演が始まってしまえばあとは楽しむだけで、急に真っ白な衣装で登場したゼベズに大興奮。しかもBTSだと!?ぽ、ポムナル!?!?
2階席だからモニターを見ないと顔を確認できなかったがあの真っ白衣装に真っ白な髪の美形が映るたびに会場が騒ついていた。
ゆらゆら〜運命の花〜
気温が暖かくなって、雪をコンセプトとした2集Melting pointの活動が落ち着いた頃、「花」をコンセプトとして彼らが春を連れてやって来た。
もう日本デビュー。さすがZB1。Our Seasonを引っ提げているだけある。
大きい声では言えないが、本国の活動で曲について物議を醸されることは多々あったZB1。今回はどうか。
ティザーが出た瞬間、確か相互と一緒にカラオケに来ていたのだが、同じ画面で見りゃいいものをなぜか各々手元の端末で見始め、ドミノ倒しのように叫び声が広まっていった。
良い。良いじゃん。良曲じゃん。
ピアノから始まる伴奏と舞い落ちる花びらが(既視感)暖かい春の訪れと青春を纏ってやってくる。すごくいい。こういうのが良いんだよ。
私のZB1で好きな曲といえばBack to ZEROBASEだが、かなりそれに匹敵するほど良い曲だと思う。ありがとうゆらゆら。
これがイルコンで見れるの嬉しいぜ。
そう思ってペンコンまで春休みを満喫していた時。Music Stationの観覧のコンジが。そっか。日本でデビューすると日本の番組にも出るのか。せっかくなら、と軽い気持ちで観覧を申し込んだ。
「今日Mステの当落じゃないの?」
バイト先の友人(非ゼロズ)に言われるまで忘れていたが、すでに7時を回っている。そろそろ当落が出ているだろう。
「まあ、どうせ当たってないよ〜」
スマホを開くと、メールアプリの通知み赤丸がついている。いやいやまさかそんなはずない。アプリを開くと、FCからメールが来ている。いやいやまさか。そんなはず…
???????????
東京ドームのプレミアムシートすら当たったことない私が?
とんでもないことになってしまった私は、ありえない近さで日本のテレビでゆらゆらを披露するZB1を眼球に閉じ込めた。
本当に、みんなありえないくらい顔がちっさい上にでかい。発光している。リッキーの顔、私の未来より明るい。
他界隈のオタクさんに話かけるジウンさんもスマホを連打し続けるハンユジン君もみんな可愛かった。
金輪際こんなに近くでアイドルを拝めることはないだろう。
ペンコン
初めてのペンライトを持っての参戦。我々はGALなので、ペンライトをデコろう!とパーツを購入。
さて…と
このちっさい石を一個一個貼っていこうという考えに至った経緯はわからないが、我々は本気である。
午後4時ごろから始め、作業を進めること数時間……
え、これ、終わんの?
外は暗くなっているのにまだ半分も埋まってないんですけど?
絶望しかけたが後には引けない。続いていたお喋りもついには途絶え、ただ黙々と石を付けるだけの時間に。
え、可愛い。
オーロラ加工の石を使ったおかげでまじで光る。制作、12時間。
体バッキバキ。3時くらいまでに終わったら寝ないでカラオケ行こうぜ〜
そう言っていた夜10時頃が懐かしい。朝の6時ですが。
こうして待ち合わせに便利なペンライトとなり、通りすがりの若いオタクに「可愛い〜」と言われ調子に乗る私。君の方が可愛いよ。
オーラスのみ参戦した私。中華街で腹を満たした後、駅から歩くのがだるくなってしまい、Kアリーナまでタクシーで向かった我々。これが大人だ。
グッズを受け取ってコミュ障には苦行の交換をし、12センチヒールで(馬鹿)歩き回ったおかげで公演前にはヘトヘトに。やはり現場とディズニーにはスニーカーで行くべきである。
雨も降っていたせいでビジュも最悪であったが階段を上って300レベルへ。
ジウンペンの友人と連番したおかげで喉が枯れるほど叫び、I LOVE…に涙。ペンライトの光がキラキラしていて綺麗だった。700レベルに入ってくれたゼロズ、ありがとう。本当に綺麗だった。
初日にモニターが故障してみんなでゆらゆらを歌ったと聞き、それ私もやりたい!とモニターの故障を祈る唯一のオタクとして参加したが幸いトラブルはなく公演を終えた。
アンコールでOurSeasonを歌いながら紙吹雪の中を駆け抜ける彼らに涙、、
期限があるから美しい。そう言い聞かせて見てきたがやっぱり永遠であってほしい。無事に解散を迎えることができるのだろうか。この時間が永遠に続けばいい。残りの時間がゆっくり過ぎていったとしても、必ず終わりが来る。残りの時間、彼らが幸せな時を過ごせるようにと願って、私はペンライトを振った。
最後に
一年が過ぎるのが早過ぎる。あの日リッキーに出会ってから一年半。私は何か成長しているだろうか。一年前に応援していたリッキーよりも、一年経った今のリッキーの方が好きだし、一瞬たりともモチベーションが下がったことがない。
常にかっこよくい続け、新しい姿を見せてくれるリッキーから目が離せない。こんなに面白い人他にいない。かっこいいのに努力は惜しまないし、実家のことを考えてもわざわざ韓国アイドルなんて難しくて不安定な職につかなくても良いのに自分を信じて一人で外国にやってきた。顔とか容姿とかじゃないかっこよさがある。それが一人でも多くに人に伝わればいいと思う。
様々な逆境を乗り越えてデビューした9人だからこそできることがあるし、伝えられるものも感じられるものもあると思う。奇跡の9人として、残り短い時間を過ごしてほしい。
そして私は、ZB1がZB1である時間を最後の最後まで見届けたい。最後がどれだけ苦しかろうと、後悔はないだろう。
一周年おめでとう!
これからもでっかい愛を受けて元気に活動してくれよな!
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