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【声優紹介】女役で深堀る、高山みなみさんの魅力

こんにちはの人もこんばんはの人も、うぉーんばっと。
声まにあの研究室、研究員の春原ゆらです!

今回は声優の「高山みなみさん」を紹介させていただきます。
声優に詳しくない方でも、「高山みなみ」と聞くと、
なんとなく名前は知ってるなぁ、と思われる方が多いのではないでしょうか。

代表作は、
『名探偵コナン』のコナンくん役
『魔女の宅急便』キキ役・ウルスラ役(2役)
『忍たま乱太郎』乱太郎役
『ドラえもん』スネ夫のママ役
 など

もう少しだけヲタクな、親愛なる皆さまに宛てると、
『鋼の錬金術師』エンヴィー役 
シャーマンキングハオ役
めざましテレビ めざましくん役 (初代) 

洋画だと、
チャーリーズ・エンジェル』アレックス・マンディ役
『スタンド・バイ・ミー』クリス・チェンバーズ役 の吹き替え
などが有名。


こんなに沢山のキャラクターを演じてらっしゃる高山さんですが、
コナンくんや乱太郎が有名すぎるせいか快活な少年役のイメージが強く、
果てには「何聞いてもコナン」と言われてしまいがち(泣
(確かにコナンくんが風邪引いて声出ない回のお芝居とか愛してるけど!!!!!!)


強火ヲタクとして、何度も悲しい思いをしてきました。


でもね、お気づきでしょうか。
高山みなみさんの声質って、なんとなく背徳感があります
そして、そこはかとなくカラッとした明るさのあるセリフ回し。
女性役になると出てくる、どこか姉御肌なオーラも高山さん演じる女性の魅力。繊細な心をもつ、多くのキャラクターを素敵に演じています。



今回は一部の女性キャラクターを3ジャンルに分けて、女性役の観点から魅力に迫ります。🥼





①かわいい・ヒロイン系

『天は赤い河のほとり』ユーリ・イシュタル役
『スローステップ』中里美夏役
『リンダキューブ』リンダ役
『それゆけ! 宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』山本洋子役
『人魚の森』 真魚まな
『ネクストキング 恋の千年王国』チコリ役

まず初めにご紹介するのが、かわいい系です。90年代アニメに親しみがある方はわかるわかるーと言ってくださるかと思いますが、数多くのヒロインを演じています。


ユーリ、美夏、洋子、リンダは、明朗快活でさっぱりとしていて、しゃきしゃきとした要領のいい性格の女の子たち。何となくしっかり者の子が多い?
あーーーーーー。高山ヒロインど真ん中だなぁーーーーーと安心さえ覚えます。
※ヤマモトヨーコはアイキャッチが聞き応えあっておすすめ。洋子がタイトルをいうだけなのですが回ごとにニュアンスをガラッと変えて言ってるのがシンプルだけど超おもしろい!!


ネクストキングのチコリは
、僕っ子の悪戯っ子。サザエさんのカツオくん女版みたいな笑 ただただかわいらしいです。笑


『人魚の森』真魚まなには、少年と少女、青年が混ざったような不思議な魅力があります。足枷をはめられたまま15歳まで軟禁されて育った女の子なので、世間知らずなのですが、お転婆で強気な性格です。
主人公と旅する中で精神が成長していくタイプの娘なので、序盤の回と最終話とでお芝居の変化が楽しめます
(『おジャ魔女どれみ』に出てくる赤ちゃん・ハナちゃんの成長を、♯からどっか〜んまで追うのと似た感慨深さがあるかも。)

余談ですが、人魚の森はオープニング『Like an Angel』の歌詞も秀逸。
OPが好きならきっと作品のテーマも好きなはずだから一度観てほしい。不老不死を取り扱った作品で、生きるとは何か?人間の業を率直に描いた作品です。

さらに余談ですが、高山みなみさんはTWO-MIXという音楽ユニットでボーカルを担当していました。
折角なのでプレビュー再生できるように、かわいい系の楽曲を並べておきます。
MILKY ROAD(失恋曲だけど、さばけた感じの明るい声 高山ヒロインぽい!)

SECONDO IMPRESSION(かわいい+途中少し官能?笑 表の中ではチコリが近いかな)



②繊細系

『幽☆遊☆白書』 軀役
『棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜』クロ役(ドラマCS版)
『フリーダ』フリーダ・カーロ役

語弊はありますが事情ありでシリアスな、どこか儚さを覚える役とも言えるかもしれません。


軀は皆さんご存知『幽遊白書』のキャラクターで、99話から登場します。
見かけは男性ですが、実は女性。哀しい過去を背負ったキャラクターです。使われている声はボーイッシュですが、話数を進め、出自を語る回では感情の機微が繊細な音で聴こえてきます。
キャラクターソング『REBIRTH~再生~』は名曲です。3〜4分で聞けるのでぜひ。



クロは、静かでサバサバとした性格の子です。表情に感情は出にくいですが他人の心の機微に聡く、心根がやさしいお姉さんです。全身が黒い染みに浸食される呪いにかかっていて、染みが増えると発作で倒れてしまいます。言葉を喋る蝙蝠・センと、自分に呪いをかけた魔女を探しながら、旅をしています。
調子乗りなセンに対しては、いじっぱりな側面と、少し弱いところが表れ、
幼い人工生命体ニジュク・サンジュとのやりとりでは、寡黙だけど優しいお姉さんみが、聞けます。
船酔いしてる時のお芝居がぐうかわいい。


紹介したくてフリーダカーロも、このチームにねじ込んでしまいました…
あの有名なメキシコの画家の伝記映画です。波乱万丈な生き様を、わたしたちの鼓膜に届けてくれます。正直、繊細系...?とはちょっと違うんだけど、網膜に焼き付けるような等身大感があり、心に残る役ということで、挙げさせていただきます。
(だいぶ昔にみたので記憶が曖昧なのですが、まさに揺籠から墓場まで〜という風な役だったと思います。)


③姉御系

『らんま1/2』天道なびき役
『あの頃、ペニーレインと』ペニー・レイン役
『耳をすませば』高坂先生役
『姫ちゃんのリボン』上倉一子(いっちゃん)役


高山さんの声質そのものは、陰です。寒色系でマイナス極です。
『ふしぎ遊戯』柳宿役を、ドラマCD版(CV高山みなみさん)/アニメ版(CV坂本千夏さん)で聴き比べていただければ、違いがより伝わるかと思います。


勿論下記のようなそのまま声質を活かした、クールな役も美味しいですが…

『D.Gray-man』 アニタ役
『機動戦士ガンダム00』カティ・マネキン役
『シティーハンタースペシャル 緊急生中継!?凶悪犯冴羽獠の最期』朝霧さやか役
『ハートキャッチプリキュア』ダークプリキュア役 など


そんな冷たい声質の上に、(高山さんの表現力やお人柄で)どこかあっけからんとしてさっぱりとしたニュアンスや明るい感じ、世話焼き感、高飛車感などが+aされると、
唯一無二の姉御感が生まれます…!
高山キャラクターに踏んづけられたーいドMの誕生です。(冗談です)

『耳をすませば』高坂先生役
『姫ちゃんのリボン』上倉一子(いっちゃん)役は、

どちらも作中でそんなに活躍する訳ではないのですが、クールでマイペース、どこかボーイッシュな魅力があります。類似のキャラあまり思い浮かばないんだよなぁ。


『あの頃、ペニーレインと』のペニー・レイン役は、この記事きっての推し役です。


ペニーレイン嬢は姉御ぽくてミステリアス、高飛車だけど親しみやすく、愛に悩むやわらかく繊細な側面も持ちます。けど最後にはやり手のかっこいい役。
高山さんが演じる女性役の美味しいところを集めて、最も美しく抽出したような役だと思っています。
そんな声がケイト・ハドソンの顔面に乗ってるの奇跡です。尊い!


U-NEXTでも観られるようです!



以上、高山さん女性キャラクターの紹介でした。
少しでも高山さんの女性役、魅力再発見の一助になれると嬉しいです。


ちな、女性男性に縛られず、推したいのは黄川人役。
激情と狂気を秘めたキャラクターの、思わず息を呑むお芝居に脱帽です。
激しい演技は簡単に模倣できる反面、役を正確に捉えられていないとしらけてしまうもの。あぁぁぁまた記事にさせてください。


声まにあ研究室では、声の表現に注目してアニメ、ゲーム、洋画、舞台などの記事を書いたり、今回のような声優さんを紹介したり、動画を作ったりします。


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ほいじゃ!


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