she hulk見てみた

She hulk、色々言われてたので、つまんないんだろうなと思いつつ視聴しましたところ、

結果、、、ずるずる最終話まで見てしまったよ。
個人的には、かなりいい作品なんじゃないかなと思いました。
「ここはこうしたらもっとよかったんじゃない」という部分はありつつ、描きたいことはちゃんと描けてる作品だと感じました。
(終わり方はちょっとあれだけど、最後の最後でなんでMarvel製作陣を出すという。。。)

結局She hulkで描きたかったことの一つは、「ありのままの自分の価値とは」ではないかな。
スーパーヒーローとして周りから愛されている「シーハルク」の一方で、特に何者でもないように見える「ジェン」という、同一人物の二面性。

ジェンがハルクのスキルをやすやすと身につけちゃってるとこに不自然さを感じて、そこを批判してるコメを見ることがありますが、
まあそれはその通りなんだけど、、、
「She hulk」の主題はそこじゃないんだと思うよ。

完璧なヒーローとしての自分と、そうでない普通の「そこまで冴えない」女性としての自分のギャップから生じる苦しみ。そこが主題かと。
つまり、周囲から期待される理想の自分と、ありのままの自分の間にある、大きな溝に、どのようにしてジェンという一人の女性が向き合うのかを描いた作品なのかなと思いました。

そういう視点でみたら、ジェンにはすごく共感できる。
「タフで、魅力的で、冴えてる」シーハルクはみんなから愛されている。だから、シーハルクである必要のないときでもシーハルクでいたいとかジェンは思い始めてしまいます。
シーハルクじゃないときのジェンだって間違いなくジェンであるわけなんですが、ジェンはNoneシーハルクの自分を劇中で否定してしまって少し病んでしまうんですよね。

みんなが期待して愛してくれる一面があなたにはあるはず。それは、素敵な一面だし、大事にするべき。
でも、あなたが「みんなの期待する姿」で居続ける必要なんてない。
そうじゃないあなたにも価値がある。他の人が認めなくても、自分だけはその価値を認めてあげないとダメ。
そうすることで意外と自分の持つ価値のすべてを発揮することができるかもしれない。

ジェンの場合は、スーパーヒーローのシーハルクとしての強さと、普通の人間の弁護士としての強さの両方に価値を見出すことをストーリーを通じて学んでいったのかなと思う。
そうすることでジェンは今までになかった形で世界の正義に貢献できるようになりました。

文句があるとすれば、ジェンが感じている、スーパーヒーローとしての自分と普通の人間としての自分のギャップがジェン自身に与えるダメージがちょっと見えづらかったこと。
ジェンがあまりにも数々のトラブルをアメリカンジョークを交えながら淡々と乗り越えてしまうので、「実はそんなに傷ついてないんじゃね」とか思ってしまって、ジェンが物語の最後に獲得したものがよく分からないことになってしまいました。

主題としてはいいし、各エピソードもなかなか興味深いし、ジョークもきいてるから、中毒性はあるいい作品なんですよね。
だから、内容としては、おふざけをもう少し控えめにしてくれても良かったのかと思います。充分すぎるほどふざけてたんで、この作品。

にしても、シーハルク、スタイルいいし、美人だし、ヘアスタイル完璧だし、強いから、素敵だった。
個人差ありますが、見始めると謎にハマる作品なので、おすすめ。
ではでは。



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