ふつふつと何かが湧いてくるまで。バンコク・クアラルンプール
約一週間の旅が終わった。日本から来た友だちと、バンコク・マレーシアの旅。写真とともに、この期間で思ったことを備忘録として残しておきます。
①バンコクとKL、言葉の違い
二度目のバンコク滞在で気づいたのは、その国の言葉で挨拶を交わせることの温かさだ。行きかう人々が「サワディカー」「コップンカー」と手を合わせるところをみて、思わず笑みがこぼれた。
これはKLに住んでいるからこそ強く感じたのだと思う。マレーシアは言わずと知れた多民族国家。マレー・華人・インド系のほか、中東や南アジア(バングラ・ネパール)からの移民や留学生も多い。となると、国語はマレー語でも、使用する言語は専ら英語となる。
私がどうみても東アジア顔であることはさておいたとしても、まずマレー語で話しかけられることはほぼない。スーパーやカフェ、Grabの運転手に「テリマカシ(ありがとう)」と伝えたときでさえ、「You're welcome」と返ってくることもある。旅行者に好まれる「英語が使える」といった一面も、ある意味では少々味気なく映るのかもしれない。
そんなことを考えながらKLに帰って来て、四方八方からとんでくる色んな言語に耳を澄ますと、やっぱりこれはこれで面白いなぁと思う。どちらもそれぞれの良さがあるし、KLに住まなければ気づけなかったと思うと感慨深い。
②一週間も日常から離れたら、何が本当にしたいかよく分かった
書くことだ。それ以外に何も浮かばなかった。
前回のnoteでも少し宣言していた通り、今月から2か月は語学に集中すると決めていた。自分なりに英語と中国語を両方とも頑張っているつもりではいた。が、はっきり言って苦痛だった。
学校の事情も重なって勝手に自分が決めたことではあったものの、旅行の直前はバーンアウトぎりぎりの状態だったと思う。
さすがに一週間何もしないのはなぁと後ろ髪引かれつつも、思い切って勉強するものは何も持たずに家を飛び出した。
遊んで、食べて、飲んで、寝る。
5日くらいこれで過ごし、三日前に湧き上がってきたのは、「書きたい」だった。頭を完全にストップさせてでてきた欲。これが分かっただけで、今回の旅には大きな意味があった。
10個ほど新しく加わった書きたいことリスト。明日からたくさん書いていくのが、めちゃくちゃ楽しみである。
③「楽しい」の言語化は難しい
この一週間、本当に楽しかった。「遊んでるんだから、そりゃそうだろ!」とのツッコミも今回は甘んじて受け入れよう。
バンコクの「いつまでもいなよ~帰らなくていいよ~」と言ってくれているような雰囲気は最高に心地いい。食べ物?おいしい。お買い物?楽しい。感想はそれだけでいて、それが全てだ。
もっとこう、色んな言葉で伝えられることもあるのだろうけど、少なくとも私の知る日本語の中で、「最高に楽しかった!」よりも的確にこの感想を表してくれる言葉を、私は知らない。
私が旅行記ブログを始めることにあまり興味のない理由も実はここにある。「こんなところに行って、これが美味しくて、・・・・・楽しかった!!!」としか表せない自分に落ち込む、そんな自分が容易に想像できる。
だからこそ、旅することの楽しさ・そこで観たことの美しさをここまで言葉と写真で表現できる伊佐さんや古性さんは本当にすごいなぁと、その言葉にふれるたび、本当に感動する。
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ちなみに最近気づいたけど、私はどうやら「負の感情」をきっかけに書きたくなるらしい。
noteにあげているものだと、これがまさにそうだし、この話なんて、書きながら泣いたんだっけ。
毎日つけてる日記も、「今日はサムギョプサル食べた!おいしかった!おやすみ!」みたいな日は2行で終わっているけど、嫌なことがあった日や怒りとか悲しい気持ちについては、長ったらしく2ページにまたがって書いている。(※情緒不安定なわけではないよ!)
嫌なことは書いて忘れる。楽しかった日はカメラロールを眺めて、布団にくるまって、おやすみなさい。
この一週間、ずっと後者だったから、本当に幸せだったなぁ。明日から切り替えて、ゆるっとまた走り出そう。
次はインドネシアかラオスかな・・!