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1日では物足りない「#WIRED合宿」の多幸感

ここ最近、「イベント」というものに参加していなかった。

それは、「イベント」と名のつくものに対して、自分が損得を求めすぎていたから。「ぜひ参加したい!」というものがそこまでなくて、参加しようと思っても、行く価値が本当にあるのか決めきれず、イベントに行くぐらいなら仕事をしたり本を読んだりしてた方がいいのではないか —— 。

そんなことを考えて、参加するのに億劫になっていた。

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そんなタイミングで、11月の中旬に「EVERY DENIM」の山脇くんからこんなメッセージが届いた。

実は、ちょっとだけ行くかどうか悩んでいた。ないとは思っていたけど、最初に書いた“よくあるイベント” だったらどうしよう…と思ったから。

でも、これまでの山脇くんの活躍、これまでのイベントの様子を見ていて、この人の知り合いたちだったら絶対面白いはずだと思い、「ぜひ参加させてください!」と返信をした。

結果から言うと、すっごく面白かった!(“すごく”じゃなくて“すっごく”ね)

たぶん、この機会で会わなかったら今後も会うことはないだろう人たちばかりで、山脇くん様様(!)だった。

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すでに数日が経ってしまっているけど、このイベントを振り返りながら感じたのは、「イベントにどんな人が来るのか」は、参加する上ですごく大事なことだなということ。

今回山脇くんは、参加するメンバー全員、他己紹介という形でイベント前に紹介してくれたのがよかった。

おかげで、事前にどんな人が参加するのか、そして、山脇くんとその人との関係性とかを少しだけでも知ることができた。

だから、「実際に会ってみるとこんな人なのかぁ」とか「思ってたより気さくな人だな…」とか、かしこまらずに話すことができて、とてもよかった。

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今回のイベント「WIRED合宿」の開催場所は、「WIRED HOTEL」。WIRED CAFEなどを運営しているカフェカンパニー初のホテル事業。一泊したけど、設備がとても素晴らしくて、素直にまた泊まりたいと思った。ドミトリーではありえないレベルの質のいいベッドで、転がった瞬間に寝落ちしてしまった。

(▲ 写真は、公式サイトより)

夜10時集合と開始時間が遅かったので、それまでに各々集まるという形式でスタート。一通り、自己紹介を済ませて、今回のイベントの本題に。

今回で2回目のこのイベントは、『行きたいところがかぶった男女2人組で、その場所を巡る』というもの。(ちなみに前回は『デニムを履いて浅草の写真を撮る』だった)

(▲ 浅草を満喫できるスポットが描かれたカードの中から、自分の行きたいところを選ぶ)

(▲ WIRED HOTELには、浅草の楽しみ方が書いてある36枚のカードが掛かっている。今回はその中から選んだ)

誰と行くか決まった後は、近くのドンキでみんなで深夜の買い出し。この時点ですでに12時を越えていた気がするけど、そんなことお構いなし。

自分とは違ったバックグラウンドを持ったほぼ同世代の人たちがいて、でも、ほとんど全員初対面で、自分の昔を知っている人はいないわけで。そんな状況でも、なんだか気兼ねすることなく話せて、「なんだこれ、すでに楽しいぞ…!」と思った。なんというか、仲良くなるときに越える垣根がそのときはめちゃくちゃ低かった。

買ってきたお酒を飲みながら朝4時ぐらいまでみんなダラダラしていて、ベッドに転がったと思ったら9時。10時ぐらいにみんな起きはじめて、朝ごはんを食べて、準備を済ませたら、あっという間に11時。

今回僕が選んだカードは、「江戸庶民の食卓を」と「浅草の純喫茶」。午前の部と午後の部に分かれて、それぞれ歩きながら目的地に向かった。

(◀ 「飯田屋」のどぜう鍋。初のどじょうは、骨が硬くてしっかり噛まないといけないので食べるのが大変だったけど、おいしかった!)
(▶ 「喫茶アロマ」の生ジュース(あんず)。1杯ずつその場で絞って入れてくれるジュースはすごくおいしかった。合わせてオニオントーストも)

終わった後も、近くの飲み屋さんで3時間ぐらいだべっていた。イベントが終わったあとはそそくさと帰るタイプなんだけど、こんなに居残って楽しかったの、はじめてかもしれない!

今回、あんな短い時間だったのに、いっぱい仲良くなれたなって思う。

社会人になると、友だちをふやすのって難しい。だけど、「浅草を楽しむ」という共通認識があったからなんだろうか、「知り合いがいる」というコミュニティができていたからなのだろうか、友だちってこんなにすぐにできるものなんだなぁって思った。

(▲ 三浦くん(左から2番目)と加川さん(右から2番目)。こっちまで楽しくなってくるね)

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参加者のひとりである鳥井さんが、後日ブログでこんなことを書いていた。たしかに、「多幸感にあふれる空間」ってことばがしっくりくる。

▶ 僕が最近一番おもしろい「場」だと思った空間。

このWIRED合宿も、損得の基準で言えば何かビジネス的にうまみがある機会ではありません。でも、最高に多幸感に溢れる空間だったと思います。そして、これから先、いつか彼らをビジネス的にも大成功するように導いてくれるコミュニティへと成長していくのでしょう。

最初に書いた、自分が食わず嫌いをしていたイベントと、端から見たら同じかもしれない。だけど決定的に違ったのは、山脇くんというハブになる存在。

最近のEVERY DENIMは、デニム屋さんという枠を越えて、たのしそうなことや、おもしろい人・モノを知っている兄弟という存在になりつつあります。

ゆくゆくは仕事につながればいいのかもしれないけれど、別に今回はそんな話をしなかったのが新鮮で良かった。こういうのを「ゆるい集まり」とか、そんな簡単な言葉でカテゴライズしてはいけない気がする。

イベント中、珍しくSNSを開かなかったし、わざわざ外に発信するまでもない他愛もないことをたくさん話したし、それでいいと思った。SNSに発信するまでもないことでいいじゃないか。外ばっかり向いていないで、内側に目を向けてもいいじゃないか。そんなふうに思った。

面白いと思う人が参加するイベントに行ってみること、仲良くしたいという気持ちを伝えること。この2つの勇気があれば、楽しめるものなんだよね。いつか、イベント参加メンバーを見たとき、「この人がいるなら行ってみようかな」と思われるような人になりたい。

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今回参加してみて、コミュニティを長く続けるには2つのタイプが必要だなと感じた。それは、サクちゃんさんが前にnoteで書いていた「夢組」と「叶え組」の2つのタイプ。

僕は後者だけど、山脇くん含め「夢組」の人たちもいて、こういう人たちが頑張っている姿を見て、いつか自分もこの人たちのために何か力になれるように、地道に頑張ろうと思えた。

気が合う人たちと話すことって、たのしいね。久しぶりにいっぱい笑った気がする。また、近々飲みに行こうね。

(Cover Photo by 張本 舜奎)
(2枚組の写真以外、張本くんが撮ってくれた写真を使わせてもらいました)

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