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トラックボール付きキーボード「Keyball39」1ヶ月使ってみてのレビュー
キーボード沼にハマって早数ヶ月。ついに、トラックボールがついたキーボード「Keyball39」を購入しました!8月頭に届き、セットアップを済ませて、実戦投入しても問題ないくぐらいにキーマップも定まってきたので、実際使ってみてどうなのかをまとめておこうと思います。
Keyboard: #Keyball39
Switch: HHKB Linear switch
Keycap: ?(遊舎工房で購入)
Case: #Keybase39
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Keyballとは
Keyballとは、白銀ラボのヨーキースさんが販売している自作キーボード。39のほか、44、61キーのタイプが存在します。非常に人気で、公式サイトや遊舎工房に入荷されても、すぐに売り切れになってしまうほど。
Keyball39のキー数は、名前の通り39!
Apple Magic Keyboardと比較して、こんなに足りないのです。F1〜F12列、数字列、左端・右端のキーがありません。
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キー数が通常のキーボードよりも少ないので、じゃあどうやって入力するの?というと、「Remap」というキーマップを自由に設定できるサービスを使って、レイヤーごとにキーを自由に配置します。
デフォルトはレイヤー0。たとえば、[Layer(1)]というキーを押している間はレイヤー1に切り替わり、レイヤー1で配置したキーが入力できるという仕様です。キーはcmd + shift + 4(スクショ)のような組み合わせ技も設定可能。
Remapではレイヤー0〜3までの合計4レイヤーを設定でき、39キー × 4レイヤー = 156キー を設定することができます。実質、無限大!!拡張性が半端ないです。
このキーマップを自分好みに作り込んでいく過程こそ、自作キーボードの楽しみのひとつです(※現在のキーマップは後述)。
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どうやって買ったのか
購入方法は、メルカリです。Keyballは通常で買うと半田付けが必須で、半田ごてを持っておらず、すぐ使えるものをメルカリで毎日探していたところ、ちょうどいいものが見つかったので購入しました。コメントでのやり取りも丁寧だった方だったのも、購入の決め手でした。
半田付けだけでなく組み立てもすでに終わっていて、キーキャップやキースイッチ、ケースもついているという至れり尽くせりセットでした。
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ちょうど購入したタイミングで、遊舎工房からほしかったキーキャップ(PBTfans X-Ray)が発売されるというポストを見て、しかも白だったのでこれは買うべきだ!という直感のもと、こちらも購入。
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最適解なキーマップを決めるまで
購入してから届くまでに時間があったので、Keyball39のキーマップをひたすら調べました。以前使っていた「Corne V4 Cherry」は44キーあり、それと比較してもさらに数が少ないため、どんなキーマップにするのがよいか、先人の知恵を知りたかったからです。
実際に届いてみて、キー入力をしてみると、めちゃくちゃタイプミスしてしまいました。それは当たり前。HHKBキーボードで慣れていた右端の[Backspace]と[Enter]をタイプしようとすると、[P]と[;]が入力されてしまうからです。
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しょうがないので、キーマップを紹介していた人を参考に、親指エリアに[Backspace]と[Enter]を配置してみましたが、Corneキーボードを使っていたときに親指 = [Space] で慣れていたので、文字入力したのにどんどん[Backspace]で消してしまうという負の連鎖を起こしてしまいました。
どうするべきか…と思い悩んだ末に、[P]のキーを[Backspace]に、[;]を[Enter]にすることに決めました。[P]は、レイヤー1 の同じ位置に配置しています。
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以下は、紆余曲折の末の現時点のキーマップです。
レイヤー0: デフォルト
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基本のキー配列です。Remapでは、1つのキーに対して「タップ」と「ホールド(長押し)」という2つの機能を割り当てることができます。たとえば、[D]キーには、タップでは[D]を入力しますが、ホールドでは[Layer(3)]に移動するというキーになります。
レイヤー1は右手親指エリアに、レイヤー3は[D]と右手小指エリアに配置しています。
また、[、][。]の位置に[MouseBtn1](左クリック)[MouseBtn2](右クリック)を配置したため、左下のエリアに移動させました。慣れればこちらのほうが早いです。
レイヤー1: 数字・記号
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左手に数字キー(電卓と同じ配置)を、右手に記号キーを配置しました。マクロ化しているのは、記号キーを強制半角にさせるためです。
以下が、右手のキー配列です。よく使うものを指に近いエリアに配置するようにしています。仕事上、*(箇条書き)や / (スラッシュ)などを多用するため、このような配置にしています。
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@ # ( )ー
* / " ` ・
レイヤー3: ショートカット・カーソル移動
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※ レイヤー2は使っていないため、カットしました。
左手にはショートカットを、右手には矢印キーを配置しています。特によく使うのが、スクショ(cmd + shift + 4)、テキスト認識(cmd + shift + 2)。Chromeで記事を読んでいるときに隣のタブに移動するショートカット(cmd + alt + ←/→)も結構便利です。[D]キーを中心に配置しているのがコツ。
MouseBtn(マウスのボタン)については、「Steer Mouse」というマウスを拡張できるアプリを使って、「(前のページに)戻る」「進む」などを割り当てています。
使ってみてのメリデメ
メリット
Keyballの最大のメリットは、トラックボールがついているところ。なので、マウスが不要になり、持ち物がひとつ減ります。
カスタマイズがしやすい。こだわればこだわるほど愛着が生まれるし、入力速度が速くなります。左手だけでタブを消したり、スクショを撮れたりするのも、Keyball(などの自作キーボード)ならではだと思います。
キー数が少なく、指が届く範囲にすべてのキーが存在するので、指の移動が少なく疲れにくいです。
左右分割キーボードなので、キーボードとキーボードの間にメモ帳などを置けます。さっとメモしたいときに便利です。
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ちなみに、トラックボールがあるとタイピングしづらいのでは?と思っていたのですが、リストレストを置いてしまえば全く問題ありませんでした。手って包み込むような形をしているので、ちょうどぽっかり空いているところにトラックボールがジャストフィットします。
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デメリット
(総合的には大満足ですが)デメリットを挙げるなら、カスタマイズすればするほど値段が高くなること。大量生産できないからこそ値段が上がってしまうのは納得していますが、キーボード、キーキャップ、キースイッチ、ケース等にかけた金額は(たぶん)10万円を超えているはず…。
キー数が通常のキーボードよりも少ないため、慣れるまでに数週間〜1ヶ月ぐらいかかります。僕の場合は、仕事終わりに毎日「タイピング練習」をずっとやって身体を強制的に慣れさせました。
PCとキーボード(USB-C)、キーボード同士(TRRSケーブル)をつなぐためのケーブルを用意する必要があります。USB-Cのコネクタは、マグネット式アダプターにして、ケーブルは巻き取り式ケーブルにすると持ち運びにも便利です。
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ほか、よく聞かれる質問としては、「通常のキーボードに戻ったときにタイピングミスしないの?」があります。結論としては、身体が別物だと感じているようで、ほとんどありません。切り替え直後は多少はミスりますが、数分タイピングしていればすぐにそのキーボードに慣れます。慣れって大事なんだなと感じます。
カスタマイズの変遷
自作キーボードの良さは、自分好みにケースやキーキャップ、キースイッチなどをカスタマイズできるところ。
以下は、購入してからキーキャップ、ケース、トラックボールなど、自分の最適解を求めて改善し続けた過程です。常に目に入るものだからこそ、デザインにもこだわりたい。最初はオールホワイトでしたが、今はオールブラック。キーボードを見るたびテンションが上がります!
1. 購入したとき
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2. キーキャップをPBTfans X-Rayに変更
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3. トラックボールを白に変更
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4. キーキャップをKeyreativeのBLANKSに変更
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5. ケースをKeybase39に変更、トラックボールも黒に変更
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キーキャップはHHKB Studioのものに変更
6. キーキャップを遊舎工房で買ったものに変更
![](https://assets.st-note.com/img/1726458337-tY2Vlgysdrz7wkGqhiPo8I56.jpg?width=1200)
・・・
以上です!
Keyballは本当に買って良かったキーボード。使う人を選ぶキーボードですが、ハマる人にはハマるはず!
出社時は、このケースに入れて持ち運んでいます。Keyball39にジャストフィットなサイズです。今は売り切れているっぽいです。
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![平野太一](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126678709/profile_c1fa12bf058b9b8d344f86529fcd798f.png?width=600&crop=1:1,smart)