
「mymind」の使い方まとめ。AIがタグ付けしてくれる、プライバシー重視のデジタルスクラップブック
「Notion を使いはじめた!」というひとを Twitter で見かけるようになりました。情報をひとつにまとめ、整理できるこのツールは本当に最高。でも、整理が苦手なひとには、Notion はちょっとややこしい。めんどうな整理を勝手にやってくれて、あとでいい感じに探せたら ── 。そんな理想を叶えてくれるツールがあったので、今回紹介しようと思います。

文章・記事・動画・画像など、
あらゆるものを保存できる
mymind とは?
今回紹介する「mymind」は、文章、記事、動画、画像など、あらゆるものをひとつの場所に保存できるデジタルスクラップブックツールです。Product Hunt にも掲載され、じわじわと話題になっています。(日本語対応はされていないため、日本語での解説記事は皆無でした)
AI の力で、保存した内容を解析し、自動でタグ付け(手動でもタグ付け可能)。画面上部にある検索窓から、すぐに探すことができます。

絞り込みショートカットも多数
自動で日本語タグはつかないため
手動追加するしかありません
めんどうなことはなし!すべてがフラットに並べられ、“自分の好きなものだけが詰まった宝箱” をつくることができます。
mymind の特徴
mymind の運営チームは、意志をもってこのプロダクトを開発しています。そこが、僕がプロダクトだけでなく思想としても mymind が好きな理由です。
No social features : ソーシャル機能なし
No collaboration : コラボレーション機能なし
No vanity metrics : 虚栄の指標なし
No social pressure : 社会的圧力なし
No tracking : トラッキングなし
No ads : 広告なし
Always private : 常にプライベート
mymind には、あえて シェア機能やコラボ機能がありません。むしろ、プライバシーファーストを強く主張しているところが特徴です。
自分の行動がすべて他人の目にさらされると、人は違った行動をとるようになります。意識的にせよ、無意識的にせよ、自分のアイデンティティをつくりはじめます。最終的にできあがったものは、もう自分ではありません。少なくとも自分のためではないのです。それは他人のためのものであり、自分がどのように認識されているかを形成するための大変な努力なのです。
ソーシャル化すること自体を悪とは考えておらず、あくまで自分たちのプロダクトとしてはそれを目指さない。その姿勢をきちんとサイトに明記しているところがいいなと思いました。
mymind のマニフェストには、以下のように書かれています。
見たもの、読んだもの、聞いたもの、インスピレーションを受けたものなど、身の回りの情報を集めて、いつでもアクセスできるとしたらどうでしょう。いつもは逃げてしまう、見失ってしまう、消えてしまうような散らばった断片を、そのままにしておくことができるとしたら?乱雑になった心に自由を与えることができるとしたら?
そして、私たちのデジタルライフにおける他のすべてのものとは対照的に、それが他の誰でもない私たちのためだけのものだとしたらどうでしょう?
誰かのためではなく、自分のためだけの場所に。それをデジタルで達成するにはどうすれば。この文章を読んだとき、わくわくしました。
mymind の使い方
以下が、自分の mymind のスクショです。Kindle で読んだ本の引用、インスタ投稿、ツイート、YouTube 動画など、自分の「好き」をとにかく集めています。

Chrome の拡張機能 があるので、1クリックで好きなサイト・投稿・文章をブックマークすることができます。

自動でタグ付けしてくれる
① Instagram 投稿
画像から抽出したカラーパレットや、“真夜中(midnight)” や “雪(snow)” などのキーワードなどを自動でタグ付けしてくれます。その投稿にメモをつけることも可能です。

② Amazon 書籍リンク
Kindle本の場合は、kindleタグをつけてくれます。書籍の場合は以下のように、いい感じに書影を出してくれます。

③ Web サイト
サイト全体をスクショ撮ってくれるので、ページが長いものだったらスクロールすることも。好きなサイトを保存して眺めるのもすごく楽しいです。

当初はどんなふうに使っていくかわからず、とりあえず入れるだけだったんですが、最近は、見返すだけでテンションが上がるデジタルスクラップブックになりました(正直、検索はあんまり使っていません)。
mymind のどこに惹かれるか
「保存したら AI が勝手にタグ付けしてくれる」かつ「ソーシャル機能がなくプライバシー最重視」という機能だけでなく、一貫性のある美しいデザインも、mymind に惹かれる理由です。美しさと機能が一体化している感じ。

mymind ではアートワークをいくつか公開していて、そのどれもがすてき。グラデーションの美しさ・落ち着きを、プロダクト全体から感じます。慎ましいながらも、そこに美を感じるので、何となく毎日触りたくなります。
料金体系について
mymind の課金モデルは、「Mastermind」という年間プランのみ($112)。ヘルプページでは フリープランはない と書かれていたものの、一時期無料で使えていたこともあり、今は変わっているのかもしれません。

なぜ年間プランしかないのか。それは、独立した小さな組織として長期的にサービス運営するためだそう。僕は応援の気持ちも込めて課金しています。
私たちは、あなたのデータを販売したり、共有したりしません。また、広告を出したり、お客様の行動を追跡したりすることもありません。私たちのビジネスモデルはシンプルです。私たちがお客様にサービスを提供し、お客様がそのサービスに対して対価を支払う。それだけです。
現在、他の多くのサービスは「無料」で提供されていますが、その多くはあなたのデータとプライバシーを使って支払われています。私たちはお客様のデータを利用することに興味はありません。データを守ることに興味があるのです。mymindにお金を払うことは、透明な価値観を持つ独立したビジネスを支援することになります。
(中略)
私たちは独立した会社であり、他の多くの独立した製品をつくってきました。外部からの資金調達には一切依存していません。私たちは、メンバーやサポーターであるあなたにのみ答えます。これにより、私たちの価値観がすべての行動に反映されていることを確認しながら、ゆっくりと慎重に成長することができます。
この記事は、DeepL で翻訳しながら書きました。もしニュアンスが間違っているところがあったら、ぜひ教えてください。
強い意志・美しいデザインを持つ mymind、もっと多くの人に知ってもらえるように、普及活動を地道につづけていこうと思います。
いいなと思ったら応援しよう!
