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繋がらないはずの世界が「繋がる」

 MIWのお渡し会お疲れさまでした。東リベのモデルと「LIFE IS GAMBLE」とで大区分は違ったけど、6月末からずっと続いている感覚で非常に長かった。アーティストもオタクたちも大変よく頑張りました。
 ファンレター文化も終焉となる(便宜上、デジタル化する見込み?)ようだし、自分の感情を文章とする機会も減るだろうので、約3か月完走した感想でも書いてみます。

 前提として、私の推しは日髙竜太くんと加納嘉将さんなのですが、竜太くんのお渡し会の経験がそのまま活きるかと問われればそうとは限らず、ゼロからの緊張感でいっぱいでした。
 何より、竜太くんのお渡し会(秋葉原除く)と違い一日で複数部に申し込みできたため、最大7回会話できる可能性がある。こんなありがたくもおそろしい話、今後そうそうないんじゃなかろうか。
 一日で7回も会ったら頭がおかしくなってしまうのでは? と怯えながらも7回行った日、終日歩きっぱなしにより足腰がおかしくなりました。歳はとりとうない。改めて、本当によく頑張りました。

 なんとなくわかってはいたんですが、嘉将さんってかなり賢い人ですよね。これはほかのメンバーが賢くないと言っているわけではなく、純粋に、嘉将さんって相当賢いよなあと感じた次第です。
 たとえばそのオタクが提供した話題Aに対し、派生する様々な情報A、情報B、情報C、さらに情報A’、情報B’……と繋げて考えるのが上手い。はっきりと「この前ああだった・こうだったね」を発言されることもあったんですが、そうじゃなくても、時系列で点になりがちな発言をしっかり線で結んで返答されていたので、ちゃんと組み立てて汲んでくれているんだなあと。
 これが意識か無意識なのかはさておき、少なくとも目の前の言葉を都度噛み砕き聴いていないとできない行為なので、あの一回一回を蔑ろにせず、ちゃんと傾聴されていた事実に頭が下がります。

 今回はそれなりに回数を重ねられるイベントだったのでいろいろな話をしましたが、オタクとしての応援のスタンスといいますか、それなりにメタな会話をたくさんやらせてもらいました。
 たまたまマレーシア現場の前後だったこともあって、海外イベントに行く楽しさだとか、その単純な楽しさゆえ、ただ好きなところを追っかけているだけであってなんの義務感もないだとか、自分のなかに緩やかにあった方針を話せてよかったです。
 世はオタク肯定時代、「オタ活」や「推し活」など何かと定義したり行動を賛美したりする傾向にありますが、私はただお金と時間が工面できたときに遊びに行っているだけなので大義名分などなく(しがない独り身のいち社会人が人生を趣味に全betするのは危険という戒めを改めて記します)、本当に、良い意味で、軽い気持ちで見ているんだよという話などしていました。真面目か。

 とはいえ、もともと小難しい性格なのでいろいろ考えてしまうこともあり、私は推しが二人いることにずっとひっかかりがあって。というのも、代表的な例を挙げればFCの応援メンバーが一人しか選べないみたいな、なんか、たまにどこかで「一人」にしないといけない瞬間を都度感じていたんですよね。
 ただ、そのひっかかりの解消というのは、たとえば年齢層が上のファンが若いアイドルに「おばさんでも応援していいか」と尋ねるような試しの行動ではなく(一部の層を刺しにかかってしまいましたがあまり気にしないでください)、きわめて一方的な、決意表明みたいなテンションです。
 同じグループで二人推すって、シンプルに面倒です。先述した通り、応援メンバーが一人しか選べないのでわざわざ半期で変える羽目になるし、グッズもだいたい人の2倍買うことになるし、海外のパフォーマンスでスマホを構えながらどっち撮ったらええねんってカメラワークが迷子になり倒していることもある。
 でも、たった一人に選ぶつもりはないし、二人を一番だとして応援する気しかない。そういう、推すまでの思考も勝手ながら伝えられてよかったなあと個人的には思いました。
 余談ですが、嘉将さんにとって私の推しかたは、「竜太くんをかっこいい人だと思い、自分(嘉将さん)をかわいい人だと思って応援している」と感じていたらしいです。どっちも可愛いしかっこいいんだと、懇切丁寧に修正させていただきましたが。

 いやでも、ここまでのお渡し会を経て、二人が一番好きでよかったなと改めて実感しました。何より、業務外でも会いに来る竜太くんと何も知らなかった嘉将さんという事実が非常に良かった。
 東京の会場で竜太くんが来た瞬間、衝撃で血の気が引き、汗が止まらなくなり、それはもうびっちゃびちゃな手で友達の手首を掴み普通に怒られました。その節は本当に申し訳ありません。次の日に熱が出たし、人体への負荷が高すぎる。
 ハッシュタグ散歩倶楽部の延長線のようにふらっと徒歩で現れ、ふらっと配信し、ふらっと帰っていった竜太くん。情のある人を推せていて嬉しいことですし、メンバー愛だなあと改めて幸せを感じました。
 そして、サプライズのあとに嘉将さんとお話したとき、「これでまたお仕事を頑張れますね」と一言添えてくださったのがオシャレな人だなあとぐっときました。日々が労働オブ労働の悲しきサラリーマンなのですが、二人のおかげでいつも楽しく仕事も頑張れているという話を以前にしていたので、これが嘉将さんの賢さ所以だと冒頭に戻るわけです。

 よくも悪くも、ここまで時間やお金を使い応援の意思表示までさせていただける機会を得られるアーティストって、もう二度と現れないんじゃないかな。それほどに貴重な経験でした。なにより、未来が定まっていないある種「賭け」ともいえる、オタクとしての数々の投資は想像の何倍にも希少な価値に膨れ上がっていることと実感致します。
 私は人生がギャンブルと思えるほど強い人間ではないです。むしろ、アーティスト本人に推しかたのメタを話しまくるくらい弱くて堅実な保険屋さんです。
 でも、これからどう成長するかわからない、なんなら私もどれだけ生きているかもわからない人生に、他人を己のことのように応援する「オタク」としての不確定要素が含まれる日々はずっと在り続けてほしいなと願うばかりです。
 改めて、関係者含め皆々様本当にお疲れさまでした。どなたさまもお体は大事にしてくださいね。ほんとに!
 あと、一緒に回ってくれた各コンビ推しのオタクたち、本当にありがとうございました。この数回で、5億年ぶんくらいのコンビ推しの圧を吸いました。
 おのおのの愛するコンビが良き人生になるよう、年長組推しのオタクとして願っております。


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