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英語に関するQ&A(101)TOEICと準1級両方勉強

本を出版しました。 英会話のやり直しと土台作り


2000年から現在まで20年以上、英語を教えたり、留学カウンセリングをしたりしながら沢山の英語に関する質問に答えてきました。その経験をコツコツと書いていきますのでよろしくお願いします。


Q:TOEICと準1級両方勉強できる長文問題集はありませんか?

A:結論からお伝えすると、私の知る限りはどちらにも対応する長文問題集は無いはずです。


理由としてはTOEICの長文問題(Part6,7)は、迅速に文章内から正解にたどり着くキーワードやキーフレーズを抽出できることが、スコアアップに繋がります。

それに対して、英検の読解問題は、比較的しっかり時間をかけることができるので、前後関係をしっかり理解したり、段落内の要点をまとめることで正解に繋がります。

ただ、質問者さんの答えとずれますが、TOEICの読解問題(Part7)、及び英検準1級の長文問題の両方を学習することは、英語学習にとって非常に有益になると思います。

理由は以下の通りです。

①TOEICの長文問題(Part6,7)の学習は、英語の文章を迅速に処理、理解する能力が養われる。

TOEICの問題は、時間内に全ての問題を解くには、頭の中で日本語に訳すことなく英語で思考して解答しないと、時間内に終わらないような時間設定がされています。内容の難易度は初級レベルから上級レベルまでありますが、優先順位としては解答の速度に重点がおかれている印象があります。つまり英語で思考する能力が養われます。

②英検準1級の長文問題は、相応の英語レベルの文章が出題されていて英文を熟考できる。

英検準1級の長文問題は、総じて一定レベル以上の英語の語彙、文法が使用されていて、TOEICよりも解答時間には余裕があります。文章を読み返して確認する時間もあると思います。つまり、英検準1級の問題を学習する事は、じっくりと英語の文法、語彙増加に取り組むことができます。

言い換えるとTOEICの問題集は英語を英語で思考する能力、英検の問題集ではじっくりと文章を読み解く正確な理解力が身につくはずです。どちらも学んでいくことで、リーディングについて、バランスよく英語が身に着くはずです。

アドバイス___vol.178__で英検とTOEICの比較について触れています。そちらのエピソードについても一度ご覧になってみてください。




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