UPS 買った
(この記事は 2021年7月 くらいの情報です)
UPS を購入であります。
NAS の RAID に書き込み途中に強制断とかさすがに怖いので。
今の部屋、住んで5年になるけど一度も停電したことないのであまり必要ではないといえばないんだけど、半年?一年?に一回設備点検の計画停電があって、結構それを忘れてて「バツンッ」ってことが度々あったもので(汗;
APC の RS 1200S(1200VA/720W)
ちょっと余裕をもったものを選びました。
最初お試しのつもりで ES 750(BE750M2-JP E)を注文したんだけど、注文した後矩形波だったことに気付き、発送前だったのでキャンセルしてもらって RS 1200S に変更した。対応してくれたお店の方感謝。
開封の儀
で、これ、レビューとかで「結構小さい」と書かれていたんだけど、届いたら思ったより大きい…というか結構大きい…MicroATX ケースの一回り小さいくらいな感じの箱。
でも、開けてみたら
本体は意外とスリムだった。
まぁ、奥行きあるのでそれでも大きいといえば大きいんだけど、細いので置き場所の自由度は高そう。
ただ、コンセントが後ろなのがイマイチかな。
バッテリーは 9Ah/12V × 2 で 24V。
直流 24V から交流 100V 作るのか…電気ってよくわからん。
インター
フェイス
ポート
まぁ、停電信号送信用の USB のポートです。なぜ RJ50?
あと、試験結果シート入ってた。
中華製品とかだと試験なんかしてなくても合格証とか認証マークとかつけてくるんで、正直世界的にこのへん信用できなくなってる気もしますが、まぁ、良しとしましょう。
電源をつなぎます
繋ぎます。
普通にコンセントに挿し挿しするだけなので割愛。
なんか「この子の為に空けときました!」ってくらいピッタリなスペースがあってびっくり。
もちろん偶然なんだけど。
バッテリーモードを試します
電源を抜いてバッテリーモードを試したいのですが、その前にバッテリーを充電する必要があります。
マニュアルには完充電まで12時間マテ、って書いてありました。
ので、とりあえずただのサージ保護付きコンセントとして利用しながら充電完了を待つことにします。
…そして待つこと12日…12日!?
いやその、色々忙しかったりな、テストしてる暇がなかったのよ。
でまぁ、Chia が公式 Pooling Protocol 対応リリースして、plot が PlotNFT に変わったりするってんで、どうせ Plotting 落とすついでにテストしよう、となったわけさ。夜中に。
サイレントモードあってほんと良かった。
(UPS の警告音はめっちゃうるさいからね)
TS-473 のビープ音の音量調整ができないのがイマイチだけど。
UPS と連携して電源落としたいものは3台。NAS 2台と PC 1台。
しかしこの UPS には連携用のポートは USB 1つしかない。
一瞬、USB HUB 経由で3つ又に分岐すればいけるんじゃね?とか思ったんだけど、どうもホストは機器側っぽいので無理かなぁ。
で、どう接続するか悩んだけど、
・TS-473 の USB ポートを UPS で潰すのはもったいない
・PC の USB は信用できない & PC をサーバーにするのは信用できない
ということで、TS-859 をマスターとして、ネットワーク経由で TS-473 と PC に接続することにします。
あ、Chia の Pool の話はあちこちに詳しい情報が出ているので割愛します。
初回/遅いマシンだと Node 及び Wallet の sync に時間がかかるのと、最初に数 Plots 作らないと何も始まらないので少し時間かかるのだけご注意を。
USB 接続で連動させる
TS-859 に UPS の USB ケーブルを挿します。
挿すだけなんだけど、TS-859 が奥にあり、
しかも配置的に USB ポートが一番奥なのでちょっと苦労しました。
挿すだけで認識します。超簡単。さすが専用機。
ステータスまで取れてます、うちの子はできる子です!
UPS 使う前の名残で、ワットチェッカー(スイッチ付き)があるので簡単に全体を OFF にできます。
テストの時以外に OFF にすることがあるのか?という気はするけど。
OFF にすると、RS 1200S からごつん!って感じのずっしりと重いリレーの切り替え音が鳴り、縮退運転に入ります。
テスト用に TS-859 以外全ての電源を落としてあるので 45分も持つらしいです。
数秒もかからず TS-859 側も検知しました。
そして間もなく、shutdown message が表示されます。
そして…
…
…
なんの通知もなくシャットダウンしました。
まぁ、QTS 4.2 なんてそんなもん。
TS-473 を制御する
次に、ネットワーク経由で TS-473 を制御します。
これも簡単。
「ネットワークUPSサポートを有効にする」をして、対象の IP アドレス入れるだけ。
一方の TS-473 は
マスターになる機器(TS-859)の IP アドレスを入れるだけです。
通知をしてくれるだけなのかと思ったら、(ネットワークUPSサポートの設定と関係なく)こちらからでもステータスが見れるようになりました。
では、電源を落とします。
こちらも TS-859 に数秒遅れて異常を検知!
Shutdown Message が来ました。
なんでメッセージが違う必要があるのか。
ちなみに、TS-859 側は「通知したよ」とかそういうことは何も言いません。
ほんとあの IP アドレスの入力って何のためにあるんだろう?
TS-859 と違って WEB 上でもシャットダウンが表示されました。
というかまぁ、QTS 4.5 の標準のシャットダウン動作なのですが。
Windows をシャットダウンする
さて、ここまでは前菜どころか食前酒みたいなもんです。
ここからが本題。
Windows10 のマシンをネットワークUPSサポートのスレーブにして自動シャットダウンさせる設定を行います。
NUT でごっつりやってもいいんだけど、
検索すると、割と WinNUT ってのを使ってるという記事が出てくる。
ただ、
https://code.google.com/archive/p/winnut/downloads
みんなが言ってるのはこっちで、
WinNUT で検索すると
こっちが出てくる。
違うモノっぽい…
わからん…が、みんなが使ってる、Google さんが配ってる方を使うことにします。
とりあえず起動すると「UPS の名前とパスワード設定しろください」と言ってるので、設定します。
Edit を押して MONITOR の Exsamples の下あたりに追加。
# Examples:
#
# MONITOR myups@bigserver 1 monmaster blah master
# MONITOR su700@server.example.com 1 upsmon secretpass slave
MONITOR qnapups@xxx.xxx.xxx.xxx 1 admin 123456 slave
マスターの IP アドレスである xxx.xxx.xxx.xxx は環境によって違うけど、その他は固定のようです。
QNAP 使いは、呪文だと思ってこのまま書きましょう。
UPS 名とか、ID/PASS とか自分の環境に合わせようとしたらつながらなかった。
設定したら Apply and Start WinNUT を押して起動して、
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Detected OS as Windows NT
Level NOTICE 07/xx/2021 xx:27:14 Network UPS Tools upsmon 2.0.0.4
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 UPS: qnapups@xxx.xxx.xxx.xxx (slave) (power value 1)
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: MINSUPPLIES set to 1
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: NOTIFYCMD set to "c:\Program Files\WinNUT\alertPopup.exe"
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: POLLFREQ set to 5
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: POLLFREQALERT set to 5
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: HOSTSYNC set to 15
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: DEADTIME set to 15
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: RBWARNTIME set to 43200
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: NOCOMMWARNTIME set to 300
Level INFO 07/xx/2021 xx:27:14 Config Load: FINALDELAY set to 5
Level ALERT 07/xx/2021 xx:27:14 WinNUTUpsMon Service is starting to monitor UPS
ログを見て、つながってそうならOK。
あとは、
・サービスとして自動起動する設定(Install As Service)
・縮退時にシャットダウンする設定(Use Timed Shutdown)
・シャットダウンの方法(Shutdown Method)
などを設定する。
他にもいろいろ設定できる感じだけど、とりあえずここまでやってテスト。
バツんと電源落としたら、ログファイルに
Level NOTICE 07/xx/2021 02:34:00 UPS qnapups@xxx.xxx.xxx.xxx on battery
と書き込まれた。
連携はできてるっぽい。
2分経って…
メッセージが!
そしてちゃんとシャットダウンしました。
再起動してログを見たら、
Level WARNING 07/xx/2021 xx:35:59 UPS [qnapups@xxx.xxx.xxx.xxx] on battery for more than 120 seconds. Shutting down system
Level CRITICAL 07/xx/2021 xx:35:59 Executing automatic power-fail shutdown
Level NOTICE 07/xx/2021 xx:35:59 Auto logout and shutdown proceeding
Level CRITICAL 07/xx/2021 xx:35:59 UPSMON: UPS on battery and battery low. Shutting down NOW!
Level CRITICAL 07/xx/2021 xx:35:59 Shutdown in 5 seconds. Sys shutdown command returns 1: 0
一定時間後にシャットダウン、ではなく、一定時間その状態だったらシャットダウン、らしい。
というわけで、電源落として、30秒くらいで復帰させてみます。
Level NOTICE 07/xx/2021 xx:50:59 UPS qnapups@xxxx.xxx.xxx.xxx on battery
Level NOTICE 07/xx/2021 xx:51:27 UPS qnapups@xxx.xxx.xxx.xxx on line power
素晴らしい!素晴らしいよ!(CV: 福山潤)
そうでなきゃねぇ。
これでかなり安心度アップした感じ。
まだまともに RAID 組んでないけどね!(時間が…)
ところで何分持つのか?
ここの電源につながってる機器は、全力で回すと 550W くらいになる。
電源喪失から停止の時間を2分にしたけど、そもそも何分が適切なのか?
テスト中、電源は入れたけど負荷はかけてない状態で 300W で 10分くらいなので、全力で動いてても 5分くらいはもちそうかな?
結構長く耐えられる感じ。