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【刮目せよ!】全頭血統考察【ジャパンカップ2020】

血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

只今秋競馬が始まって11週連続プラス収支継続中!

マイルチャンピオンシップを制したのはグランアレグリア。
ちょっと次元が違う強さでしたね。
負かしにいった他馬たちも、あれで負けるなら脱帽するしかないでしょう。
来年もこの馬の活躍が今から楽しみです(^^♪

さて
今週は夢の対決!
最初で最後の3強大激突、ジャパンカップです!

血統傾向についてはnetkeibaの方で述べましたので
こちらからどうぞ

それではジャパンカップの全頭血統考察スタート


1枠1番 カレンブーケドール
父ディープインパクト 津村

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母ソラリアはチリ国産馬で現役時、11戦7勝。
チリ国内で1600~2400mのG1を3勝した名牝。
ソラリアの父はStorm Cat系なのでディープインパクトとはスーパーニックス。

女だてらに漢相手にも互角に渡り合う堅実馬ですが、G1タイトルはまだありません。
悲願の戴冠を3強がいるこの舞台で成し遂げることができればめっちゃカッコ良いっす。
馬場が渋ればマジでワンチャンあるかもしれないっす。


2枠2番 アーモンドアイ
父ロードカナロア ルメール

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前走天皇賞(秋)を制して史上初のGⅠ 8勝馬となった。

ドン
ドドドドッドッド
ドン
ドドドドッドッド
ドン

誰が至強か!?
誰が至強か!?
誰が至強か!?

その息吹で巨石は砕け!
その一振りで山は地に沈む!

天下最強 牝の中の牝!!

それは誰か!?

ドンっ!!!

『アーモンドアイ!』

ということで超越者として無敗の三冠馬2頭を倒し、その責務を果たすことができるのか。
史上最強と謳われた最強牝馬の物語もいよいよフィナーレです。
<おわり>


2枠3番 ワールドプレミア
父ディープインパクト 武豊

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母マンデラは現役時ドイツオークス(G1)3着、ポモーヌ賞(フランスG2)3着、サンタバルバラH(アメリカG2)3着と重賞戦線で活躍した。
現役引退後繁殖にあがり、2008年には日本に輸入された。
父ディープインパクト×母父Acatenangoの組み合わせ。
Acatenangoはハンプトン系で主流7大血脈の中でも傍流血脈。
その原因は現在のスピード競馬に対して、この血脈は長距離血脈なので重視され辛い状況にある為である。
そのような血脈なので数が少なく、父ディープインパクトとの配合においてもサンプル数自体が少ない。
本馬と全兄ワールドエースが代表格となる。

G1を制したことで王道ディープの異系な血脈として、種牡馬としての一定の役割があります。
レースの使われ方も明らかに長距離に照準を絞り、数も使わずにきていますよね。
ここももちろん色気はあるでしょうが、ここを叩いて有馬記念を獲りたいというのが本音であることは明白です。


3枠4番 キセキ 
父ルーラーシップ 浜中

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父はキンカメ系の非サンデーなのでサンデー系牝馬との配合が中心となる。
その中で本馬はサンデー系の大将格ディープインパクトとの組み合わせ。
なかなか勝ちきれなかった父にディープの決め手をプラスした形だ。

2年前に2着で本レースへの適性は実証済みです。
どのような条件でも崩れないのが持ち味で善戦する優等生ですが、さすがにピークは過ぎています。
あした~今日よ~りも~好~きにな~れる~♪
勝ったらキセキ


3枠5番 デアリングタクト
父エピファネイア 松山

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この世代の牝馬の主人公。1200万円の低価格で取引されたが勝鞍を重ねて大出世。
前走で天下の無敗三冠牝馬となった。

ジェンティルドンナ(以下ジ)「小娘、まずは無敗の三冠牝馬達成を褒めてあげましょう。」
デアリングタクト(以下デ)『ありがとう。これで私の最強が証明されたわね。』
ジ「まだよ!まだあなたは同世代の牝馬の頂点に立っただけに過ぎないの。」
デ『・・・。(この前、無敗で三冠牝馬になったら最強と認めるって言ったじゃん)』
ジ「私は三冠馬になってすぐ後のジャパンカップであのオルフェーヴルに勝ったのよ」
デ『・・・。(またその自慢か)』
ジ「何、その目は?文句でもあるの?」
デ『・・・いえ別に。(チューリップ賞ごときで負けてるくせに)』
ジ「今年はアーモンドアイが出てきます。」
デ『無敗三冠馬コントレイルもいますけど?』
ジ「まぁあれは良いのよ。問題は前走でGⅠ 8つ目を勝ってしまったあの女よ。あの生意気な女を負かせたらあなたを史上最強馬と認めましょう。」
デ『・・・。(自分の記録抜かれてムカついているだけじゃん)』
ジ「いいわね。あの女だけは何としても倒してきなさい!」

というやり取りがあったとかなかったとか。
ともあれ少女はこうして無敗のままジャパンカップを目指すことになったのでした。
<続く>


4枠6番 コントレイル
父ディープインパクト 福永

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話題の「アンディープキャット配合
先日、シンボリルドルフ、ディープインパクトに続く3頭目の無敗三冠馬となった。

コントレイル(以下コ)『天の畏るる者は地上に唯一人。我だけだ。』
サートゥルナーリア(以下サ)「競馬とはやっかいなものなのですよ。これまで共に戦い葬ってきた全ての馬達の思いがこの四肢に重く宿っているのです。一頭で走っている気になっているあなたには理解できないことでしょうねぇ。」
コ『語るに足らぬ。いつの時代もお前たちは思い違いをしている。敗者の思いを継ぐなど勝手な夢想。敗者は地に落ち、勝者は天に近づく。在る理(ことわり)はただそれだけだ。』
サ「コントレイル・・・やはりあなたとは最後まで相容れないようですねぇ。」
コ『当然だ。』
サ「さすがです、コントレイル。しかし菊花賞で消耗したその体では私は倒せませんよ。無敗に幕です!」
コ『我、馬神 コントレイル也。負けるのは貴様の方だ!』オオオォォォ
(※注 サートゥルナーリアさんは左前脚の腫れの為、回避となりました。)

ということで無敗の三冠馬は古馬との対戦初戦でも最強を証明することはできるのか?!
<続く>


4枠7番 ミッキースワロー
父トーセンホマレボシ 戸崎圭

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父トーセンホマレボシ×「母にNureyevを持つ馬」は、本馬の他にも複数勝利馬を出している相性〇な組み合わせ。
また、ディープインパクトの好配合であるLyphardのクロスを父が持たないので取り入れることはもちろんプラスに働く。
基本的に父トーセンホマレボシはディープインパクト後継種牡馬の中での短距離専用機に位置づけられるので本馬は別格の存在と言える。
これは父の半兄トーセンジョーダンの父がジャングルポケットで、本馬も母父にジャングルポケットを持つ。
これがこの配合において間違いなくポイントの血であると言え、その影響が色濃く出ている。

前走から距離延長は大歓迎ですが、ベスト条件は有馬記念やで。


5枠8番 ウェイトゥパリス
父Champs Elysees Mデムーロ

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タフにレースを使われながら7歳となった今年、サンクルー大賞(芝2400m)で悲願のG1初制覇を果たした。
父Champs Elysees(デインヒル~Danzig~ノーザンダンサー系)はハリウッドターフC(アメリカG1)など芝2400mのG1を3勝。
母父CozeeneはGrey Sovereign~ナスルーラ系のラインでナスキロ血脈。
血統背景的には、いかにも芝の中距離適性が高そうで、血統表には先述した血の他にも「Nijinsky」「Blushing Groom」「Roberto」「Nureyev」といった日本の活躍馬の多くで目にする主要血脈が随所に散りばめられている。
ここにサンデーを加えれば、あっという間に日本適性を持った馬が完成しそうな雰囲気だ。

とにもかくにも、このコロナ渦の中ではるばる来日してくれた唯一の海外馬。
日本の競馬ファンを(勝手に)代表してお礼を言わせて下さい。
メルシー(^^♪


5枠9番 トーラスジェミニ
父キングズベスト 田辺

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父キングズベスト×母父マンハッタンカフェの組み合わせは、サンプル数自体が少ないが、本馬の他にも複数勝ち馬を輩出している配合。
キングズベスト産駒はスピードの持続力を引き継ぎ、逃げるスタイルが合う馬が多いのが特徴。

本馬は現役の中ではその筆頭ともいえる存在です。
その脚質ゆえ常に上位争いを求めることは難しく、展開などハマった時に馬券になるタイプと言えます。
じゃあここでハマるかというとそれはないでしょう。
ペースメーカーとして歴史に残るレースの影の立役者としてその名は後世に伝わります(たぶん)。


6枠10番 パフォーマプロミス
父ステイゴールド 岩田望

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父ステイゴールド×母父Roberto系の組み合わせはグランシルク(京成杯オータムH(G3))やケイアイチョウサン(ラジオNIKKEI賞(G3))と同じ。

決め手には欠けますが、条件に注文がつくことは少なくどこでも頑張ってくれる馬主孝行な馬です。
8歳にしては数をあまり使っていないせいか、今年の天皇賞(春)で3着に入ったり、重賞を勝つなど、まだまだ衰えを見せていません。
ただ天皇賞(春)より格段にメンバーレベルが上がるここでは出番はないです。


6枠11番 クレッシェンドラヴ
父ステイゴールド 内田博

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父ステイゴールドはスタミナ型でサンデー系の中・長距離砲。
産駒は非力になりがちなのでパワー型ノーザンダンサーで補うのが配合のベスト。
父×母父Sadler’s Wellsの組み合わせは、本馬の他に芝の中・長距離戦線で活躍したジャミールがいる。

前前走の福島記念(G3)では、母方にSadler’s WellsとMill Reef(Never Bend)という重厚な血統背景が追い風となりました。
息の長い父の産駒らしく6歳にして今が充実期ですが、高速馬場のこの舞台は厳しいです。


7枠12番 マカヒキ
父ディープインパクト 三浦

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父ディープインパクト×母父フレンチデピュティは本馬の他にショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)も同じで他にも活躍馬多数の成功配合。
4年前のダービーで世代の頂点に立った本馬も気づけばもう7歳

ここまでタフに頑張ってはいますが、馬券で買い目に入れようとは思いません。


7枠13番 ユーキャンスマイル
父キングカメハメハ 岩田康

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母ムードインディゴは府中牝馬ステークス(G3)勝ち馬。
父キングカメハメハ×母父ダンスインザダークという組み合わせは、
天皇賞(秋)と宝塚記念を制したラブリーデイが同じ。
また、朝日チャレンジカップ(G3)等、重賞3勝を上げたショウリュウムーンも同じ組み合わせである。

条件不問でいつも掲示板にのってくる安定感が持ち味な堅実マンですが、より決め手が求められるここで勝つというのは想像しにくいよね。有馬記念の方が〇です。


8枠14番 ヨシオ
父ヨハネスブルグ 勝浦

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サートゥルナーリア(以下サ)「ヨシオに告ぐ。重賞未勝利の身でありながらこの舞台に出てきた勇気、このサートゥルナーリア、敵ながら敬服いたす。」
ヨシオ(以下ヨ)『・・・。(げ、バレてる)』
サ「だが!蛮勇だけで戦ができると思っているなら勘違いも甚だしいぞ!」
ヨ『そ、そんな。』
サ「降伏せよ、ヨシオ!」
ヨ『ぐう。・・降伏なんかするか!レース前に降伏を進めるなんざ完全に俺にビビってるんじゃねぇか!
サ「・・・致し方ありませんね。」

ということでヨシオは果敢にG1馬達に挑むのであった。
(※注 サートゥルナーリアさんは左前脚の腫れの為、回避となりました。)

恐怖に頭を下げるな、ヨシオよこれが戦いだ!頑張れ!


8枠15番 グローリーヴェイズ 
父ディープインパクト 川田

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母母母メジロラモーヌは牝馬三冠馬。
父ディープインパクトにリファールのクロスは三冠牝馬ジェンティルドンナを始め、多くの活躍馬に見られる父の成功配合パターン。

昨年末の香港ヴァーズで悲願のG1初制覇を成し遂げました。
今年は春のグランプリこそ大敗に終わりましたが、秋緒戦となる前走京都大賞典ではきっちり勝って健在ぶりをアピール。
虎視眈々と3強崩しを狙っています

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ということで全頭血統考察でした!


無敗の3冠馬か、史上初の無敗3冠牝馬か、現役最強女王が壁になるのか。
それとも3強崩しが起こるのか。
ドリームマッチを制するのは果たして?!
発走は29日(日)15:40~です(`・ω・´)

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YRA/血統調査員
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