【春だ！クラシックだ！】教えてキーン校長先生

血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。

３月になりました！
もうすぐ春ですね♪

春と言えば競馬界ではクラシック🌸

まだ戦歴浅い若駒たちが頂点を争う舞台がいよいよ始まります🐴

「戦歴からじっくり予想できる古馬戦は得意だけど、クラシックの予想は難しいよ」

という方もきっといらっしゃいますよね(;´Д｀)

そんなあなたに朗報です💡

わからないことは競馬の専門学校、校長のキーン先生に聞いちゃいましょう❗

ということで今回はキーン校長に今年のクラシックについて突撃インタビューしてきましたので是非ご覧ください🍻

「牡馬クラシック注目馬！」

YRA　校長！大変、大変やで！
つい最近年が明けたと思ったらもう３月！クラシックが始まるで！！

キーン　はい、クラシックがやってきますね！

YRA　今年の校長の注目馬が知りたいなぁ～|дﾟ)

キーン　まず牡馬は、きさらぎ賞の１着・２着馬は皐月賞でも良い成績を残せると思っていますよ。

YRA　きさらぎ賞と言えばラーゴムやね！
どのあたりが校長のお眼鏡に適ったんでしょう？

キーン　前に行ける脚質などのレースっぷりからまだ底を見せていないと思っています。

YRA　確かにあの馬場の真ん中を堂々と抜けてきた勝ちっぷりは将来性を感じた。
このレースのわしの推しはヨーホーレイク（2着）だったんやけど・・・

キーン　ヨーホーレイクも安定感があるのでまだまだチャンスはありますよ。
あとはステラヴェローチェ。
前走の共同通信杯で（横山）典さんがやってしまった感がありますけど・・・（苦笑）
あっ、今日は典さんの誕生日ですね！（※この取材は２月２３日に行いました）

YRA　あっほんまや！典さんおめでとうです(笑)

キーン　ステラヴェローチェは前走で力を出し切れなかったと思いますし、共同通信杯は負けた馬の方が後々強くなってくるという傾向もあるので、そういう意味でもまだまだチャンスはあると思っています。

YRA　なるほど！

キーン　あとはトライアルから新星が出てくる予感もあります。

YRA　これから？

キーン　えぇ。今年は去年と違い、ノーザンファームが非常に強いのでまだまだ秘密兵器がいる可能性が高いと思うんです。
あと人気になるであろうダノンザキッドには不安を感じています。
これはYRAさんの十八番でしょうけど、血統的にジャスタウェイ産駒っていうのがクラシックを意識し辛いんですよね。
ジャスタウェイ自身の本格化が５歳だっただけに、その産駒がクラシックを獲るイメージがちょっとつきにくい。

YRA　ジャスタウェイ産駒の見解はわしも同意見。
ハーツクライは基本晩成血統。
その仔ジャスタウェイということで確かにクラシックのイメージはつきにくいです。
ただ、この馬はホープフルＳ（Ｇ１）を勝ってしまったけんね・・・。
早め始動のハーツクライ系である可能性はあるかもです。
じゃあ後はトライアルを見ながらということでよろしいでしょうか。

キーン　はい。牡馬路線はこのくらいにしておきましょう。

「牝馬クラシック注目馬！」

YRA　では続いて牝馬路線を教えて下さい。

キーン　牝馬はソダシ（阪神ＪＦ１着）が桜花賞に直行というニュースを見たんですけど・・・
あの馬がそれで大丈夫なのかなという気は正直します。

YRA　近年はトライアルを使わずに直行するっていうのが流行りになっとるのはありますよね。
やはりソダシもノーザンファーム生産馬ということが影響しとるんかね？

キーン　そうですね。
ノーザンとしては敢えてトライアルで叩く必要はないと思っているのでしょうね。
でも桜花賞に限っては直行よりも一度叩いてから使ってくる馬の方が強いのではないかと思っています。

YRA　ちなみにわしの推しはサトノレイナスなんやけど、実は阪神ＪＦでソダシに負けるとは正直思っていなくて・・・。
この馬も直行の情報出とるんですけど、校長的にはどう？

キーン　ソダシの直行とサトノレイナスの直行は意味合いが違うかと。
サトノレイナスは関東馬でディープインパクトですから、無理して輸送を重ねて使い減りさせないようにという国枝厩舎の狙いだと思いますよ。

YRA　ありがとうです！
やはりクラシックは血統的にはディープインパクトが中心になってくると思うんで、安心しました(笑)
他に現時点での有力馬はどうです？

キーン　先日のクイーンカップの私の激推し馬アールドヴィーヴル。
私としてはマイナス１８kgは想定内でしたが、陣営からすれば少し減りすぎたと思っていると思うんです。
だとすれば輸送に難があるということになりますから、東京のオークスよりも輸送がない阪神で行われる桜花賞に力を入れて来る可能性があります。
あとこの馬を管理する今野貞一調教師、ポルノグラフィティみたいな顔しているんですけど(笑)

YRA　ポルノグラフィティ(笑)
一応ここに貼っておきます。右がポルノグラフィティ岡野さん、左が今野調教師です（笑）

キーン　去年無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクトを育てた杉山晴紀厩舎も若手の調教師でしたし、同じようにこの今野厩舎も勢いのある若手の厩舎。そういう意味でもこのアールドヴィーヴルはかなり良いんじゃないかと思っています。

YRA　アールドヴィーヴルは減った体重を戻すということがポイントになりそうですね！
他に注目しとる馬はおりますか？

キーン　あとはクイーンカップを勝ったアカイトリノムスメですね。
この馬はレースっぷりも何もかもがかなりの優等生ですよね。
国枝厩舎のディープインパクトですし、もちろん無視はできません。

YRA　確かにいかにも「ザ・ディープインパクト」って感じはあるよね！

キーン　あと馬場に関してなんですけど、今年は京都競馬場の改修工事の影響で阪神競馬場がロング開催となっているじゃないですか。
こうなってくると例年と比べ相当馬場状態が変わってきて、かなりの外伸び馬場となってくる可能性が高いです。

YRA　そうなんですよね～。
阪神はこのままどんどん内からタフな馬場になっていくのは間違いない。

キーン　この馬場の状況っていうのは必ず馬券に活きてくるので注目しておいた方が良いですよ！

YRA　わかりました。ありがとうです！

キーン　そうなるとやはり、松山騎手なんです。
それもあってアールドヴィーヴルを推してるというのもあります。

YRA　血統的にもタフ馬場大好きなキンカメは合いそうや。
ということで、ここまで現時点での牡牝有力馬の所見をキーン校長に述べて頂きました！

キーン　いや～実は今日、かなり２日酔いだったんですけど・・・。
競馬の話を始めると２日酔いも飛びますね！

YRA　いや、知らんがな(笑)
だいたい、いっつも２日酔いでしょうが！

キーン　ごもっとも(笑)

YRA　はい。ここまで述べて頂いた馬達が中心となって今年のクラシックもいよいよ幕を開けることになります。
まずはその前哨戦が始まるわけやけど、展望としてはどうですか？

キーン　やはり今年は去年の仇討ちにノーザンファームが来ているので、牡馬も牝馬もノーザンファーム生産馬で決まるということは間違いないと思っています。

YRA　とにかく生産牧場ノーザンファームの馬に注目ということやね。

「陣営の思惑を見極めろ！」

YRA　以前インタビューさせて頂いた時に校長の予想ファクターについて教えてもらったんやけど、クラシックの場合はどうですか？

キーン　そうですね、やはり牡馬クラシックというのは皐月賞よりもダービーを目標に掲げる陣営が多いわけです。
でもダービーは正直厳しい、皐月賞ならコース的に何とか狙えるかもという思惑を持った陣営もあります。
なので牡馬の場合はダービーが大目標なのか、それとも皐月賞を本気で獲りにきているのか。はたまた両方本気で獲りにきているのか、という陣営の思惑を把握することが大切です。
牝馬についても同じようにやはりオークスが大目標の場合が多いですが、桜花賞を本気で獲りにきているということもあるわけで。
その辺りはやはり陣営の本気度をいかに見抜けるかということがポイントになります。

YRA　これらは以前のインタビューで教えて頂いた予想ファクター「厩舎の本気度」に当てはまりますよね。
クラシックの場合、確かに牡馬は「ダービー」、牝馬は「オークス」というのを大目標に掲げるのが一般的やけど、そこであえて皐月賞や桜花賞を狙っているなという思惑はどういう部分から読み取れば良いんやろうか。

キーン　そこはローテーションですね。
例えば牝馬なら桜花賞を狙っているのであれば、しっかりチューリップ賞を使ってきます。
そして牡馬ですが、現時点で人気になりそうなダノンザキッド（ホープフルＳ１着）が弥生賞から使ってくることを発表しています。
これは陣営側が皐月賞に照準を合わせていると考えられます。

YRA　なるほど。
ローテーションからそういった陣営の思惑を読み取ることができるんやね。

キーン　あとはやはり調教です。
本気で獲る為にメイチできているのか余裕残しできているのか。
このあたりを中間から見極めることでだいたいは読み取れると思います。

YRA　わかりました。
調教については生ものなので具体的にはまたその都度、校長のYouTube内で教えて頂ければと思います。
次にパドックなんやけど、これはクラシックならではの見るべきポイントなどはありますか？

キーン　パドックに関しては、輸送してきた馬に注目です。
皐月賞であれば関西馬、桜花賞であれば関東馬。そういった馬達がどういう身体で出てくるのかが大事になってきます。

YRA　若駒だけにまだまだ輸送慣れしてないもんね。

キーン　はい。
で、有力馬っていうのはある程度、馬体重が変わらずテンションも暴れるようなレベルにまでいっていなければ、少々の発汗くらいは問題なしと判断して良いでしょう。
逆に足りない馬が見た目的にもう明らかに入れ込んでいたりすると、これはもうバッサリ切って良いです。
ワンチャンないと来ないような馬はこの時点でもうワンチャンもないよという判断になりますね。

YRA　なるほど。
以前も教えて頂いたようにやはりパドックは「選ぶ作業」よりも「切る作業」ということなんやね。
伏兵がパドックでテンション高すぎたら自信を持って切って良し！と覚えときます。

キーン　パドックで細かく見極める能力を一朝一夕で身につけるのは本当に難しいことです。
まずは大まかですが、このくらいの判断基準で見てもらえれば良いかと思います。

YRA　わかりました。
その他で注目していることがあれば教えて下さい。

「今年は若手騎手にも注目！」

キーン　これはクラシックに限ったことではないですが、今年はコロナの影響で外国人ジョッキーが来日できていないですよね。
そのおかげで団野騎手や横山武騎手といった若手騎手が非常に良い成長をしてきています。
そういった若手騎手たちがクラシック戦線を賑わしてくれるのではないかと期待を持って注目しています。

YRA　そうですね。特に横山武騎手は無敗馬エフフォーリアがおるけんね！
本当に期待できると思います！

キーン　はい。あとは有力な騎手がそれまで乗っていた馬だったけれども、主戦が先に決まった馬がいるので、能力はあるんだけどその馬に乗れないといったことも起こってくると思うんですよね。
そういった時に若手騎手に乗り替わったりすれば、人気を落として穴になったりする現象が出てくるわけです。
例えば、昔、大荒れの皐月賞（2002年）となった「ノーリーズン」という馬がいるんですけど。
この馬はデビューから２戦続けて武豊騎手が乗っていました。
そこで２連勝したんですけど、次に若かりし福永祐一騎手が乗って下手をこいたんです。
それで本当は能力があるんですけど、皐月賞ではドイルという騎手が乗って１５番人気。
結果、この馬が勝って私は大儲けすることができました。
このように意外とクラシックの舞台というのは盲点になる馬がいたりするので注意を払って予想しましょう！

「ズバリ！今年のダービー馬はこれだ！」

YRA　それではここまで校長に伺ってきたことを踏まえて

「ズバリ今年のダービー馬を教えて下さい！」（←無茶ぶり笑）

キーン　ダービー馬・・・やはりそれを聞かれますか（苦笑）
（少し時間を置いて）
正直難しいですが、開催日程・馬場・血統から考えていくと・・・
オルフェーヴル産駒のダービー馬がそろそろ出ても良いのではないかと思うので、力がいる馬場になればラーゴムが良いと思っています。

YRA　じゃあキーン校長のダービー馬はラーゴムということで

キーン　あー、でもちょっと待って…。
ステラヴェローチェも捨てがたいなぁって感じがしますね。
前走のあの負け方は学んだことがいっぱいあったんじゃないかなと思うんですよ。
バゴ産駒で前々走（朝日杯FS（G1））をあの優秀なタイム（1.32.4）で走れているというのはスピードにも対応できるということですから。
しかもさっきも言いましたが、今日は横山典さんの誕生日（※取材は２月２３日に行いました）というのはちょっと運命を感じるんですよね！

YRA　わかりました！じゃあ校長のダービー馬はステラヴェローチェね！

キーン　あれラーゴムはどこにいった！？(笑)

YRA　冗談です(笑)

それでは改めまして

校長のダービー馬候補はステラヴェローチェとラーゴムということになりました！

これでダービーがますます楽しみになりました(*^^)v
キーン校長、本当にありがとうございました！

「キーン校長のYouTubeとこれから」

YRA　前回のインタビューから約５カ月経っとるんやけど、前回はYouTubeの登録者数が「１０００人いきましたね！」おめでとうって言っていたんですよ。

キーン　ちょうどあの時で１０００人だったんですか。
それ考えると今の数字は本当にありがたいことですね。

YRA　現在はなんと８０００人を突破！（※３月２日時点）
どんどん生徒が増えてきていますよね！
ここまで来ると大台の１万人が見えてきた！！

キーン　そうですね。自分でもいつ達成されるのか楽しみです！
自分の誕生日が６月１３日なので、それまでに達成できたら良いなぁと思っています。

YRA　この記事を読んで頂いている方でまだ登録していない方は是非この機会に登録して下さい！
みんなで１万人にして校長の誕生日をお祝いしましょう！

キーン　ありがとうございます。

YRA　あと以前、動画内でTikt Tokの話をしとったでしょ。
わしは密かに楽しみにしとるんやけど、いつから踊り始めるん？？(笑)

キーン　Tik Tokに関しては今、担当の方の授業を受けているところです。
どういうコンテンツにしていくか打合せをしているので、あと何カ月かしたら発表できるかなと思います。
決して踊るわけではないです(笑)

YRA　えっ、そうなんや・・・。てっきり躍るのかと(笑)
いやいやでもこれは本当に楽しみですね。皆さん続報を待ちましょう！

「競馬の専門学校生徒の皆さんへ」

YRA　それでは最後に競馬の専門学校の生徒の皆さんにメッセージをいただけますか。

キーン　はい。
競馬というのは絶対が存在しない「ギャンブル」です。
絶対がないので難しいんですけど、勝つ確率を上げていくということはできます。
ですがそれは本当に時間がかかる作業です。
しかもただ時間を掛ければ勝つ確率が上がるのかというとそうでもなく・・・。
正しい勉強をする必要があるのです。
・・・ちょっと偉そうに聞こえたら申し訳ない。

YRA　いやいや、そんなことないですよ。

キーン　ただ、現状で収支がマイナスという人は、馬券の選び方だったり、馬の選び方というのが間違っているということなので、まずはそこに気が付いて欲しいです。
そして一番は勝っている人のやり方を見たり勉強したりすることです。
自分の殻の中に閉じこもりすぎるのはやめた方が良い。
一度間違うとその間違った道をひたすら進んでしまうことになりかねないので。

YRA　そこって意外と一番難しいですよね？
誰でも自分の考えや選択が正しいと思いたいけん…。

キーン　そうなんですよね。
だから一番簡単なのはやはり都度、収支を見直すことかなと。
「マイナスになっていれば間違っていると判断する」ということで良いと思います。
そこで切り替えていくことが勝ちへの第一歩になります。
ただやはり最終的にどうしても時間がかかってしまうので。
皆さんお忙しくてなかなか時間がとれないという方がほとんどだと思います。
だからその辺は私がある種専門家として時間を掛けて調べた上で発信させてもらっていますので、私の「競馬の専門学校」も活用して頂ければ良いと思っています。
特に枠順確定後に行う「出走馬全頭考察」には私は全集中で取り組んでいます！
最後の注目馬を書き出すホワイトボードのところ（※下記画像参照）だけを見てくれているという方もいらっしゃるんですけど、本当は全頭考察のところで、私が述べる見解と皆さんの見解がどうなのかというのを見比べてご自身で考えるということを是非やって頂きたいのです。

魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える

これが競馬の専門学校のモットーですので今後とも一緒に勉強していきましょう！

YRA　キーン校長、本日も貴重な時間を頂き、素晴らしいお話を聞かせてくれてどうもありがとうございました！
コロナが終わったら宮崎に行くので是非一緒にお酒を飲みましょう(^^♪

（文中敬称略、了）

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

2021.3.2 post