カラテ【東京新聞杯(GⅢ)】
血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
第23回
リクエスト血統考察です!
ありがとうございます!!
今回は東京新聞杯(G3)に出走予定、カラテの血統考察を行います。
父トゥザグローリーは現役時33戦8勝。
主な勝鞍は、日経新春杯(G2)・日経賞(G2)・京都記念(G2)
息の長い現役生活を全うし世代トップの力を示し続けたが、G1のタイトルにはあと一歩届かなかったG2大将だった。
引退後、種牡馬入り。2020年種牡馬ランクは第56位。
母レディーノパンチは不出走。
繁殖として、デビュー済み産駒は本馬を含み4頭。
父アドマイヤマックス(未勝利)→父サムライハート(地方1勝)→父トゥザグローリー(本馬)→父メイショウボーラー(地方1勝)
産駒には本馬以外に中央での勝ち上がりはなし。唯一の中央勝ちの本馬がオープン入り。
繁殖として一発屋タイプと思われる。
血統背景は、父フレンチデピュティ(Deputy Minister~Vice Regent~ノーザンダンサー系)×母父パラダイスクリーク(~Riverman~Never Bend~ナスルーラ系)の組み合わせ。
ここまでのトゥザグローリーの代表産駒は、産駒唯一のオープン入りとなっている本馬です。
トゥザグローリーは「キングカメハメハ×サンデーサイレンス」という日本の超王道配合馬でまさに「芝中距離はお任せあれ」といったところ。
そこへ先述したアメリカ配合の母(フレンチデピュティ×パラダイスクリーク)を持ってきた形です。
フレンチデピュティはVice Regent系でパワー型のスピードタイプなので、父の芝中距離適性に母系のスピードを取り入れた配合といえます。
それが本馬のマイラー適性を引き出しているのでしょう。1800mも合いそうです。
尚、この「父トゥザグローリー×母父フレンチデピュティ系」の組み合わせは本馬の他にここまで産駒で一番賞金を稼いでいるゲンパチルシファーも同じなので、相性が良い組み合わせである可能性がかなり高いです。
2走前の2勝クラス出走時に馬体重+16kgで結果を出して、そのまま連勝でオープン入りを果たしたことから、ここが本格化のタイミングであったと推察することができます。
ロードカナロア産駒やルーラーシップ産駒によくみられるように、キンカメ系種牡馬はその成長力の高さがセールスポイントの1つです。
上昇期にはクラスの壁を関係なく好走するので、重賞初挑戦のここでも軽視はできないでしょう。
パワー型なので本質的に東京が良いのかと言われると疑問なのですが、先週のように重たい馬場が継続するようならその期待はさらに高まります。
(2021年2月2日現在)