4年ぶりにクイズをやらせてもらえた【サンバくんオープン】

前回の近況報告で「サンバくんオープン楽しかったです。感想などは書いていいかわからなかったので放置してます」みたいなことを書きました。

わざわざありがとうございます

そしたら、記事を読んでくれた大会長から「書いて大丈夫」とリプライをいただいたので、当時の僕のメモをちょっと清書して投下しようと思います。
やっぱり問題があったときはすぐ消すので遠慮なく言ってください。
大会当日(2021年11月)のメモと、現在(2022年11月)の僕の感想が入り混じっているので、文章がおかしい箇所があると思いますが、そういうものということで。

僕と青とサンバくんオープン

はじめにここ最近の僕と”青”の関わりなんですが、
漫画もライトノベルも読まなければdアニメストアとNetflixとボードゲームアリーナは空払いしてるし、家にテレビはないし、アニソンあまり聴かない、声優知らないラジオ聴かない、非電源ゲームやらない、steamはパスワードが思い出せないしPS4とSwitchと3DSはしっかり埃を被っています。
なので、今回僕がほどほどに戦えるジャンルはQMAやってたころのアニタイとアニ四とゲーちゃの知識だけだろう……と思っていました。
しかし本大会は「意識してそれに触れていないとわからない概念」を問うてくることが多かったためQMAで勉強した知識はあまりそのまま使えず、めちゃくちゃエネルギーを使いました。と同時に、僕が全く知らないコンテンツの全く知らない深い概念が既出みたいなスラッシュで次々と払われていくのはただただ恐ろしく、そしてめちゃくちゃ見てて面白かったです。
しかしそういうクイズなだけに、学生時代は周りの知識量にただただ慄く矮小な存在だったキモの僕にも「自分の領域」が存在することに気付かされ、とても楽しかったです。

1R

みんはやでペーパークイズ。オンラインの大会だとこういうのもあるんですね。ただでさえ自分はアウトプット速度がピスタチオなので、問題を見返せない形式はめちゃくちゃキツそうだなあ……と思ったんですが、ペーパークイズではなくタイムショック的なラウンドとして捉えることにしました。結果的に、わかるものはわかる・わからないものは一切わからない、だったので特に支障もなかったです。
ただ、Blu-Ray Discシリーズの『YOKAI-Disco』は、うわ懐かし!ってなったもののまったく名前が思い出せず残念…。「Z会」「膳」「クンナ・ダッシュ」みたいな一連の題材・素材・シリーズは最低限覚えてる一方で、具体的に曲名や人物ってなると全然覚えていないなあ。
さて、肝心のペーパー順位はというと、スプレッドシートで見た感じは真ん中よりちょっと下…くらい?最下位も覚悟してたため、上出来も上出来です。

2R-1

そういえば早押しクイズをやるのは4年ぶりくらいな気がします。ゲームのやり方がわからん。
始まってみると案の定、冒頭でわかりやすい易しい指問題はおろか五分五分くらいで攻めて押してみるチャレンジすらも周りの押しが上回っていてまったくランプが点きません。しかも相手に全て正解されてしまう。ブランクなのか周りのレベルが高すぎるのか…当然両方で、後者が圧倒的に濃さそう。
とはいえ、押し負けた問題は序盤のうちから当たりをつけていたキーワードがほぼほぼ正解になっており、「これ適当にボタン点けてみたらええですやん!」というクイズ1年目の悪魔が耳元で大声で叫んでいるのも感じます。しかしこの荒波に無理やり乗っても知識差でじり貧は必至。なにより僕の経験上新早ルールは誤答がついた瞬間から敗を怖がってまともに押せなくなる……そうなればとうとう負け確だろうということで、指が早い人を1,2人くらいは通して、そこから展開しようという逃げ腰日和クイズへすぐさま移行します。しかしかつての僕を思い返してみると、逃げ腰が過ぎて結局後半に焦った誤答でしっかり負けがちなんだよな。
作戦通り(?)周りに圧倒されて静かに過ごす僕でしたが、純度100%のQMA知識「35点(ファミ通のプラチナは何点から?)」に続き「ガッチマン(妻に同じくゲーム実況者のトラちん…)」など、学生時代の懐かしい記憶がすっかり意気消沈していた背中を優しく支えてくれます。
これらの2つの正解で「変なことしなくても取れる問題は来てくれるんだな」と余計な力が抜けてくれて、そのまま『ポケモンレンジャー』『ハーフライフ』などゲーム中心で取っていき、7ptは積めなかったものの誤答なしの6ptでなんと判定勝ちできました。
今日は1勝できれば良いな~というか、1勝もできなかったらこの日の記憶は消して無言でアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージとグランブルーファンタジーとOverwatchに帰るつもりだったので、良い思い出となることが確定してくれてホッとしたことだけ鮮明に覚えています。

2R-2

部屋に入ってみると、青問の問題集でよく見た名前がめっちゃいました。終わった……。まともに押し合って僕が7問も正解できるとは到底思えないですが、とはいえ0-0で終わるのも味気ない。少しでもわかりそうな雰囲気なら強気に押して食らいつき猛者達の胸を借りようと開き直ることにしました。
余計な力が抜けていたのか、開幕早々「スキルアナライザー」「小倉唯(かつてProject DIVAの初音ミクのモーション…)」を正解。なんと猛者を相手に2問リード。
…しかし、巡り合わせの偶然でたった2問先取しただけなのに「もしかしたら自分いけるかもしれん」という驕りで押し方が甘くなってしまいます。「~~~の数字の気持ちを歌う~」みたいな、パズル系のゲームミュージックの曲を聞くっぽい問題文で、雑に読ませながら押して考えたらいけるだろうという安易な押しでしっかり不正解、「とんかつDJアゲ太郎」に反応した押しで答えを見出せず無回答(〇渋谷)など恥ずかしい誤答が続く。後者に至っては428まで聞こえてたんだから渋谷くらい言ってみればよかったのに。学生時代からやってるはずの社会人が無回答で後悔するの、めちゃくちゃダサいですわ。

せっかく一瞬見えたかすかな光もすっかり仄暗い。当初の予想通り、誤答が出るとわかりそうな問題も押しに行けず、そのまま十数問が経過してしまいます。どうせ勝てなさそうなこと承知で強めに押してたしな…と、後悔はないものの諦めムード。そんな中、「Twitterのアイコンはキノコ…」みたいな、なんか引っかかりのあるキーワード、直後にネクソンというワードがきたので『メイプルストーリー』を気付いたら正解していました。お~。義務教育の捧げ先なのでうれしいです。
諦めムードになってきた瞬間にいっつも古い思い出に背中を押して励ましてもらってる気がします。情けない…ありがとう、まだ失格になったわけじゃないし頑張ってみよう……
そう思って意気込んだ次の問題「『零』で使うカメラ」→「射影機」を「えいしゃき」と誤答して3-3で終了しました。クソがよ。

強気に押すと決めていたとはいえ、少しでもわかりそうなら…という前提を忘れた分の悪い押しがとても多かったです…。
それはそれとして、青問はアカデミックな単語だったり生活に根差した物事と違って何度も何度もインプットアウトプットして記憶に定着することがないものも多いため“しゃえいき?えいしゃき?”みたいなあやふやはやはり出てしまうわけで、保険のためにもただの×は付けるべきではないですね。ただの×を付けていいときなんてないんですけど。

2R-3

というわけで1勝1敗。適正レートに少しでも近づいてほしいと願うものの、1部屋目が出来過ぎたばっかりにまだまだ格上ばかりだろうなあ、という感じ。先ほどのあやふや誤答が尾を引いて自分のアウトプットに自信を失いつつもあり、答えがある程度頭の中で固まってから押すことにしよう、という更なる逃げ腰思考へ。
にもかかわらず、「『Apex Legends』の開発~」→「×Riot(〇リスポーン)」など初等教育をも放棄した誤答で始まってしまいます。オリジンとかエレクトロニックアーツとか答えちゃうならまだしも、ライアットはマジで終わってるなと今でも思います。しかしながら、まだギリギリ不登校じゃなかった頃の思い出『Nightmare City』を正解して挽回します。人生まだまだ捨てたものじゃない。
思い出に慰められて調子に乗った僕は「『SIREN』の須田恭也の」で、サイレンならどうあれわかるだろうという無根拠の自信で雑に読ませて押します。気分がよくなると一瞬で作戦を忘れるのなんなんですかね?で、聞こえた残りの言葉は「もと…」。…う~ん。頭のリソースを割いていた方向と違うこぼれ。全く構造が掴めず、苦し紛れの「×SDK」。正解の「須田剛一」を聞いて納得。あと0.5秒待てれば問題文を理解して思いついてた答えでした。そもそもゲームとかキャラの具体的なことについて聞くならいきなり「SIRENの~」なんて言わないよなあ。せっかく無用な誤答がないよう無駄のない問題文を向こうが考え抜いて出題してくれてるのに、それに応える能力が足りてなくて本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
結局後がなくなり、弱気によりしばらく指の勝負に負け続け、しばらくして「遊城十代」をなんとか取ってここまで2-2。しかしながら『悪女(わる)』「すえのぶけいこ」と、女性向けに詳しい人みたいな連取により、ふたたび勝ち抜けボーダーおよび調子に乗っていきます。
そして「石川智晶の声が起動音に使われた…」という冒頭から、まったく聞いたことのないエピソードだけどなんとなく良さそう、というイキりをかますと「漫画『かみ…」と終わりの声が聴こえ、そのまま「×ジアース」で終了しました。いや確かに今考えてみればジアースの起動音とかないもんね。けどクイズってそういうときあるじゃないですか。

2R-4

『砂の惑星』(「2017マジカルミライのテーマソング」…)をまずは先取しました。別にマジカルミライは意識して覚えてたわけじゃないんですけど、砂の惑星だけはなんか印象強すぎましたね。
一見「マジカルミライのテーマソング」っていうフリって別に面白みのある前フリに見えないし、砂の惑星なんていくらでもやりようがあると思っちゃうんですけど、MOしたわけでもない人間が思い出すくらいにはこの曲と“2017年・ボーカロイド"の結びつきが強かったわけで、作問した人も同じ感情・自信を持ってこのフリにしたんだろうな、って思いました。
もちろんこれまでの問題でも節々に感じさせられたんですけど、この一問でサンバくんオープンの問題へのこだわりや一つ一つの単語選びに改めて気が引き締まりました。

その後は「よげんの書」「ロケット(サンシャインに登場する4つのポンプとは~)」をとんとんと正解。少し間が空いてSteamかなんかで薄っすらと見覚えのある単語「ウォーキングシミュレーター」をなんとかひねり出し、次の「サイコパス(デッドライジングのボス)」は実質ガッチマン問題だったのでラッキー。なんか乗ってきたな。
そして、今回に向けて青問を勉強してみた唯一の成果『超星神グランセイザー』を正解し、あっという間に6〇。このラウンドは本当に調子が良かったです。グランセイザーも、今までの自分なら日和って押せないか、押しても記憶がごちゃごちゃになって誤答していた気がします。このエンジンとすっきりしたアウトプットを1ラウンド目から発揮できれば、また違った結果があったのかも…。
死ぬほど余裕があったので文末で押させてもらえるくらいのを待っても良かったんですが、ここまできたら早押しでしっかり勝って7〇で勝ちたい欲が出てきました。
何問か置いて「ロケット花火を使うことで距離をさらに…」みたいな完璧なポイントで押したものの「エリトラ」という単語が全く思い出せず誤答。この大会に出た頃、ちょうどサーバー立てて友達と一緒に遊んでたのに…、しかもエリトラなんてずっと使う装備なのに…、全く思い出せなかった。意味がわからない。真剣に老いを感じた。
これまでの自分ならこの誤答で精神的に少し揺らいでいたと思いますが余裕があり「名人(フットマンなどを持ちナビとした…)」をしっかり正解して、今回初めて抜けにより勝ち。これって2勝ってことじゃないですか!本当にうれしいです。クイズをするエンジンがようやく乗ったのもありますが、このラウンドは本当に僕に合っていた問題群だった気がします。

最終予選

2勝したのでアドバンテージ3ptいただいたものの、猛者相手に130問殴り合って勝てるほどの盤石な実力はなかったので、結論から言ってボロボロでした。
最序盤は2R-4の勢いのまま冴えた頭で臨むことができ、湾岸ミッドナイトの「フェアレディZ」、完全なるアニ四知識の「ジャケットの色(『ルパン3世』)」、すとぷりかなんかで一瞬聞いたことのある「吉田尚記(Vtuber・一翔剣…)」、青春の「300%(スマブラのサドンデス…)」など、序盤にかなり飛ばして首位につけて良い展開。
……が、しかしながら「20周年でコトダマンやグラブルとコラボ…」で雑に飛びついて『ボボボーボボーボボ』が全く出てこない。この頃直近でコラボしていた『銀魂』で誤答してしまいます。なさけない。その後「『プロメア』で火を出す~」みたいな問題。プロメアは何周もしていたので、ある程度情報が出るように読ませて押したらわかるやろ、というやはり不穏な自信をもって押したものの「~敵ロボットの…」というこぼれに、答えられそうなキーワードがさっぱり出てこない。正解は「滅殺開墾ビーム」…あ~…。こういうキーワードを覚えられない自分めっちゃ嫌い。

ここまでで50問。めちゃめちゃ序盤良かったのに最後のあたりの誤答が悲しい。やっぱりわかってから押したほうが…と思ったけど、ここまで正解した問題も結構攻め気味に押してるからなんともいえない。これくらいの正解率を維持してラスト30問まで行けるならまあまあ悪くはないが、さすがにそうはいかない。自分の知識に全く自信が持てず、2R-4から続いていた絶好調の波が早くも消えていきました。
唯一嬉しかったのが、発禁された『快楽の座』などのフリから『ブラック・ジャック』を答える問題に正解できたことくらいで、どっちがどっちだっけ?っていう誤答から単純にアウトプットができないものまで幅広く誤答して終わりました。

おわり

準決勝・決勝も配信で観戦させていただきましたが、僕が一切わからない問題がベタ問みたいな位置ではねられて当然のように正解されていく様が恐ろしすぎました。実際ベタ化しているものもあったのかもしれませんが……。

さて今回ですが、なんと2勝できてシンプルにとてもうれしかったです。
あえて失礼を承知で書きますが、お世話になった先輩・後輩・同期が多く所属するサークルが大会を開くということで初めはなんとなくで参加しました。が、青を通じて“僕”をたくさん答えることができて、とても良い思い出になりました。サンバくんの皆さん、楽しい問題を本当にありがとうございました。
想像していた以上に青問が楽しかったです。普通のクイズとは違う角度というか“たしかにそれはそう問える(押せる)わ”と感動する瞬間が多くて新鮮な感覚でした。また何か機会があれば青の場に参加してみたいなと思いました。

以上です。改めて感想書くのを許可してくれたサンバくんありがとうございました。

ここからは参加した感想というよりは、気付きの話。殴り書きで推敲も何もしてないので読まなくて良いです。

きづき

クイズで勝つために記憶から青をアウトプットしなければならない場に参加したのがほぼほぼ初めてだったので認識できたことがあって。アニメ漫画でも映画でもなんでも良いんですが、僕は映像のある作品を楽しむとき「ビジュアル」「そいつの思想・野望・目的」「作品における存在意義・ロール」みたいな情報以外をすべて切り捨ててるみたいなんですよね。小説と違ってビジュアルや声色で十分キャラクターが表現されてるのに名前をわざわざ積極的に覚える必要はない、と思っている節があるようです。今回の誤答でいえば「エリトラ」「滅殺開墾ビーム」とか。
例えば「ドジでマヌケの主人公だが、心優しい」「主人公を案じて未来から送り込まれたエージェントで、未知のテクノロジーを駆使して窮地を助けてくれる」「主人公が恋する紅一点。主人公と結婚する未来が崩れそうになっており、エージェントが送りこまれるきっかけになった。」「嫌味な金持ちだがどこか人間味があり憎めない、悪知恵が働き判断力に長けている」「脳筋で短気ないじめっ子だが根っこは義理堅く、真に困っている人は見過ごせない正義漢」などの点を把握しておけば名前を憶えてなくても作品を楽しむ上で何も困ることはないなと。
今年のゴールデンウィークに『ゴールデンカムイ』が無料で読めたじゃないですか。読んでみて、面白かったのでアニメも3期まで見たんですが、見終わってみるとアシリパ以外全員スムーズに名前を思い出せなかったんですよ。「え~っとあの、不死身の…あ、不死身の杉元、杉元だ。で、えーそれで…だから、杉元…杉元…なんだっけ??」ってなるんですよ。杉元はともかく「佐一」は別に「杉元という人間の生きざま」や『ゴールデンカムイ』を理解して楽しむ上で必要がない情報だと僕の中で無意識に判断されて、葬り去られてるわけです。これの面白いところは、キャラクターが「杉元」と呼んでる分にはすぐにわかるところ。本当に覚える気だけがないんですよ。
こういう鑑賞の弊害はもはや語るまでもない。


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