【最短80点資産形成-家編】新築 VS 中古論争
こんにちは、よぴです。
「子供が生まれてからの最短80点資産形成」というテーマで執筆しています。
大きくは、以下のような章立てにしており、今回も第1章です。
はじめに:子供が生まれてからの最短80点資産形成
第0章:フル活用したい楽天経済圏
第1章:スリムな家計づくり
第2章:迷わない投資
第3章:家庭を豊かにするお金の使い道
第4章:万人に必要な守備力
第5章:攻撃力を上げて資産形成攻略
おわりに:子供にとっては親が8割
今回、家編3回目です(計4回予定)。
前回までで、「マイホーム VS 賃貸論争」、「都会 VS 地方論争」についてボクの考えを述べてきました。
この流れで、今回は「新築 VS 中古論争」でいきましょう。
言うまでもなく金銭的には中古
言うまでもないと思いますが、新築と中古を比べた時に、中古の方が高くなることはほとんどありません。
その家が資産であれば、家を買ったタイミングより上がることはありますが、日本ではほとんど資産の家はありませんので、基本的には新築よりも中古の方が高く買える、ということになります。
中古物件の方が何がどのぐらい安いのか?
金銭的な観点では中古物件の方が安い、という結論に異を唱える人はいないと思いますので、今回は何がどのぐらい安いのか?について項目について触れながら、最後に少しシミュレーションしてみたいと思います。
新築物件には、中古物件にはないある費用ががっつり乗っています。
なんでしょうか?
これは広告宣伝費や、社内人件費、販売元の利益などですね。
順に見ていきます。
広告宣伝費は、チラシを作る費用、チラシをポスティングする人件費、駅のポスターとして掲載する広告料、テレビCMを出したりする費用、モデルルームがあればそこの場所料や運営費用などです。
社内人件費は、その販売会社の営業費用やプロジェクトマネジメント費用などですね。外注している費用は除きます。
販売元の利益は、業者の利益ということですね。中古物件は、値付けをするときは新築だったときの費用も加味して値付けがされますが、新築物件はある程度自由に利益を乗せることができてしまいます。業者にもよりますが、高いところだと10%前後のようです。
これらの費用が新築物件の価格に織り込まれることになります。家の価値以上の価格で販売されているということですね。
これらの費用をまるっとまとめた、売上から原価を引いた額を粗利(あらり)と言いますが、新築の粗利率は大手業者だと約20%~30%ということです。
このうち、中古でも販売者の利益等は(少し安くなると思いますが)乗ってくるので、だいたい10%~25%ぐらいは新築より中古の方が安くなる、ぐらいの感覚だと思います。
例えば4,000万円の物件を新築で買って、すぐに中古で売りに出したら3,000万円~3,600万円ぐらいの値になってしまう、ということです。
これは良い、悪い、という話でなく、費用構造がこうなっていることを知っておきましょう、ということですね。
新築で買うということは、その物件の価値だけでなく、その物件の広告や業者の利益に対してもお金を払っている、ということです。
まとめ:家を買うなら中古の築浅物件
前回までの記事で、よっぽどの想いがなければ賃貸をおススメしましたが、それでもマイホームを買いたい、という人は、新築よりも中古の築浅物件を探してみると良いと思います。
理由は前述の通りです。誰か買い手がついた時点で、広告費や企業の利益はその買い手が受け持つことになるので、中古で購入する側としてはお得に購入ができます。
その買い手が売り手に回ったときに、物件の価値を大きく上回って(新築での購入価格に近い)値を付けることも考えられますが、新築時の費用などを調査すれば交渉もできるかと思います。
売り手側にはいろいろな事情があるものです。現金が近々に必要だったり、手離れさせてしまいたかったりで、早く売りたい、という人も中にはいるので、意外に交渉によってWin-Winな取引ができるかもしれません。
新築には夢がありますが、費用構造上どうしても割高な買い物になってしまうことをお忘れなく。
とは言っても、ボクのおススメはやはり賃貸です。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる賃貸、良いですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。