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ごはんとしごと 出張編in東京vol.2

「なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられないなんてそんなのはいやだ」

国民的ヒーロー アンパンマンの主題歌
アンパンマンマーチの一説
ぜひ、大人なってから改めて聞いてほしい楽曲です

今回、訪れたのは東京都板橋区にある「中華料理 丸鶴」
営業部の課長が連れて来てくれました
事前に届いた件名のないメール
記載されているリンクを開くと1時間を超えるYouTube
「これを見ずして食べることは許さない」との上司命令
再生してみると余計なナレーションもなく店主の働く様
店主の思いが記録されている
不思議とあっという間に見ることができた
見終わって思うのは店主の食材、お客様、従業員へのまごころ
今回は、ただのワクワクではなく
事前に出された宿題の答え合わせなのです

お店に着いて選んだのは、動画の中でも多くの方が
注文していた、とびっこチャーハン
とびっこは、実家の食卓によく並んでいたことを思い出し
久しぶりに食べてみたくなりました
とびっこが魚の卵だと知ってからは、少し申し訳ない気持ちになる
それは、自分がどれだけの命をいただいて生きているのだろうと
いつもは目を背けている現実に直面するからだ

卵は、生まれるはずだったひとつの命
私にできる唯一のことは、せめて残さず「いただきます」と
食材と作ってくださった方へ敬意をあわらすこと
冒頭に出したアンパンマンも自分の身を差し出し人々を豊かにします
物価高騰と戦っている店主も何度も倒れながらお客さまに尽くしている
時代に合わないと言われれば、それで終わりですが
働き方改革、ゆとりある生活の裏側で
失ってはいけないものがあると思うのです
私は、自分の身を削って生きるにはまだまだレタスのように青い
目の前のショーケースを見ながら、大切にいただきました

妥協しない鮮度の高いレタス
とびっこチャーハン 一粒一粒に「いただきます」
まごころが込められたサービスのコーヒー

食べ終えると、重苦しく考えたことより
若者から年配の方まで笑顔をほころばせて食べる姿が印象に残っていた
この店には、特別ではない日常が重なりあっている
みな、この日常がシンプルに好きなのだろう
ぜひ、動画を視聴してから訪れてほしい


出張最終日/
出張理由の写真展おわり
接客メンバーで、ちょっとした打ち上げをした
訪れたのは会場近くの「スプリングバレーブルワリー東京」
私は、お酒を通じて心をかわそうという精神があまり好きではない
お酒は飲みたいとき、飲みたい人と味わうもので
道具として使用するものではないと考えているからです
お酒は、食事の場を演出する料理、カトラリー、インテリアと同じキャストのひとつなのです
今日、少し飲みたいなと思ってしまったのは
プロジェクトのスタートに浮足立って
身体を少し温めたかったからかもしれない

店舗中の液晶が印刷とは違う表現で目を引いた
グラデーション順に並べたくなるのは職業病
ピザで目線を遮られるなんて初体験

20代、30代、40代、60代となんともバラバラな初のメンバー
これがお酒の力なのかもしれないと感じながら
今日はめずらしく、仕事の話やそれぞれの生き方を話した
その中で仕事は自分にとって
「LIFE WORK」なのか「RICE WORK」なのかという問いが出された
ちなみに課長にとっては「日常」だと話す
私は、答えられず次の宿題として受け取った
まだ話足りない、帰りたくないと言ったのが
一番若手というのはとても喜ばしいことだろう
写真を撮っていることに気づかず交差するピザが愛おしい
年代は違えど自由に楽しく食事をとれることの幸福を抱きしめて
それぞれの帰路についた

mako+


中華料理 丸鶴

営業時間:11:00〜14:50(月〜土)
     17:00〜20:00(金土)
定休日:日曜
予 算:1000円


スプリングバレーブルワリー東京

営業時間:11:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:不定休
予 算:5000円


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