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ごはんとしごと episode.8

すし琉之助
「ことぶきをつかさどると書いて、寿司と呼ぶから寿司はお祝いの食べ物なんだ」
これはお客さまに教えて頂いたことばです

記憶をたどると誕生日、クリスマス、受験合格、お正月などのお祝いや、
何かを乗り越えたご褒美には、いつもその席にお寿司が並べられていた
今でもお寿司を目の前にすると
なんとも言えない幸福感が湧き上がってくる
きっと身体に染み込んだ幸せな記憶のせいなのだろう

今回訪れたのは富山駅前の少し奥まったビルの2階にある「すし琉之助」
東京から出張で来ていた後輩を駅に送る前に伺った
お店は平日のランチタイムということもありビジネスマンでいっぱい
タイミングよく席につくことができた
しばらくすると、注文した「ばらちらし」と「にぎり」が届いた
素直に「わー」と声を上げる後輩の姿に、
連れてきて良かったとただただ思う
にぎりにはそのまま食べられるよう、適量の醤油がかけられて
後輩の目と同じようにキラキラと輝いている
シャリは赤酢で柔らかい酸味
セットでつけた茶碗蒸しは残暑にうれしい冷やし
ゆずが添えられ爽やかにいただけました

週の真ん中のなんでもない日に見える今日は
普段は離れて働く後輩がはるばるやってきた特別な日
今日は私なりの寿を司る日なのだ

年を重ねるごとに喜びがどこか遠くにあるもののように感じる
でも今日は喜びがすぐ目の前にある
オンラインだけではわからない表情や空気感
デジタルな今だからこそ、この貴重な時間を大切にしたい
目の前の一人の笑顔を見ることがこんなにもうれしいことを
キラキラのお寿司と後輩の笑顔に思い出させてもらった

ばらちらし単品は800円と破格
本格江戸寿司が1500円〜
迎えにある老舗バー 白馬館

お店の隣には富山で3代続く老舗のバー
こんな場所にあるとは知らなかった
うわさでは、有名人もお忍びで通うとか
立ち寄りたい気持ちを抑え、楽しみの繰越
わくわくの余韻を残して後輩を見送った

mako+


すし 琉之輔

住所:富山県富山市桜町1-3-11 AIビル 2F

営業時間:11:30〜13:30(月〜金)18:00〜22:00(LO21:30)
定休日:日曜、祝日
予算:1500円

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