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優先権とスペルスピード

どうも!YowaNepuoです!
今回は第1回で予告していた通り、優先権とスペルスピードについて説明していきます。
遊戯王のルールの根幹となる部分ですが初心者が躓きやすいところでもあります。
分かりやすい説明を心がけますので、どうか最後までお付き合いいただければと思います。

優先権

 優先権とは簡単に言うと「カードを使う権利」のことで、優先権を保持しているプレイヤーがカード・効果の発動ができます。この概念がないと相手ターンも自分ターンも、タイミングも関係なく、お互いに好き勝手カードを発動できてしまいます。
 優先権は基本的にはそのターンのプレイヤー(以降ターンプレイヤーと呼称)が常に保持しており、以下のいずれかの条件を満たすと相手に優先権が移ります。
・カードを発動する
・効果を発動する
・優先権を放棄する

 カードや効果を発動すると一度相手に優先権が移り、相手がカードや効果を発動できます。相手が発動して自分に優先権が移ったときにカードや効果を発動することをチェーンと言います。優先権があっても何でもチェーンできるわけではありません。詳しくは後述のスペルスピードの項で説明いたします。
 優先権の放棄はその名の通り、自分の優先権を放棄して相手に譲ることです。
自分に優先権があっても必ずしも発動したいカードや効果があるとは限りません。ですが相手には発動したいカードや効果があるかもしれません。そのため自分の優先権を相手に譲り、発動したいカードや効果がないか確認する必要があるわけです。

スペルスピード

 では優先権がある時、実際にどのようなカードや効果が発動できるのかはスペルスピードで決まります。スペルスピードとはカードや効果の種類ごとに定められた、チェーン可否を決めるための概念です。スペルスピードは1から3まであり、効果毎に以下の通りに分類されています。
■スペルスピード1
 ・誘発効果
 ・起動効果
 ・通常魔法
 ・永続魔法
 ・装備魔法
 ・儀式魔法
 ・フィールド魔法
■スペルスピード2
 ・誘発即時効果
 ・速攻魔法
 ・通常罠
 ・永続罠
■スペルスピード3
 ・カウンター罠

 スペルスピード1は自分のターンにしか発動できず、チェーンすることはできません。誘発効果のみ条件を満たせば相手ターンでも発動できます。
 スペルスピード2はチェーン可能で分類されるすべての効果が相手ターンでも発動可能です。
 スペルスピード3はカウンター罠のみ属していて、カウンター罠にチェーンできるのはカウンター罠のみですので非常に干渉されにくい効果となっています。詳細は次回の発動と処理とチェーンで説明いたします。

スペルスピード2が発動可能なタイミング

 スペルスピード2は相手ターンでも発動可能と説明してきましたが具体的にいつ発動できるのかを説明します。一つは先述のスペルスピードで説明した通り、効果の発動に対してのチェーンです。もう一つは各フェイズの終わり、もう一つは各アクションの直後のタイミングです。
 ドローフェイズ、スタンバイフェイズ、メインフェイズ1と2、バトルフェイズ、エンドフェイズはそのターンのプレイヤーが常に優先権を持っているため、相手ターンの場合、相手がなにか行動を起こさないとこちらはカードを発動できません。それだと相手が何もせずに進行する限り、こちらはいつまで経ってもカードや効果を発動できません。そのようなことにならないように相手がそのフェイズを終える際、ターンプレイヤーが優先権を放棄するタイミングあります。そのタイミングで優先権がこちらに移るため、カードや効果を発動できます。
 もう一つが各アクションの直後のタイミングです。一部のカードは別の言葉でこのタイミングに発動するように明記しています。そのため意識してなくてもこのタイミングで発動しているプレイヤーは数多くいます。
 代表的なカードではミラーフォースや激流葬が該当します。テキストには「攻撃宣言時」、「召喚成功時」と書かれています。これらは相手がカードや効果を発動しているわけでもないのに相手ターンに発動可能ですね。これは実は召喚、攻撃宣言直後のタイミングで相手が優先権を放棄してこちらに移るからです。召喚、攻撃宣言直後のタイミングはまだ相手が優先権を持っているので召喚、攻撃宣言をしたらすぐに使えるわけではありません。相手が召喚、攻撃宣言時に何も発動せずに優先権を放棄したら初めてこちらが発動できるようになるのです。他にもカードや効果を処理した直後も同様です。たとえばサンダーボルトで破壊された時の効果を持つモンスターが破壊された場合、サンダーボルトの処理が終わった後に発動しますね。これと同じようにカードや効果の処理直後のタイミングで発動することができます。

あとがき

今回は優先権とスペルスピードについて説明いたしました。文字ばかりで分かりづらかったですかね。いつか画像も交えて分かりやすくしたバージョンをあげてみようかとも考えてます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

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