Schw・∀・lküren 【遊戯王AC2022 16日目Aサイド】
はしがき
こんにちはこんばんは、さわむーと申します。
遊戯王アドカレ楽しんでますか?
企画は今日で16日目、早くも後半戦ですね。
主催の刺身さん(@YPsashimi)、ここまでバトンを繋いでくれた参加者の方々、読者の皆さんに心からの感謝を!
例年に違わず、今年もいろいろなタイプの記事が投稿されてきました。
デッキ紹介、ラップ、身体測定(?)etc…
カードゲームという一見シンプルな娯楽ながら、その楽しみ方には無限の可能性がある。
いち読者として改めて感じました。
遊戯王って、おもろい。
昨日投稿された両記事も興味深かったです。
まだ読んでないやつ、いないよなあ?
Aサイド:TBさん(@TB16597333)
Bサイド:クロロフィルさん(@chlorophyukkuri)
さて本日のアドカレ、自分からはデッキ紹介をプレゼントします。
サムネにも鎮座する《セイクリッド・プレアデス》が主役ということで、クリスマスらしいデッキになったかな、なんて。(あとづけ)
デッキを考えるきっかけになったのはこの1枚。
ここのところ面白く使っている人をちょくちょく見かけたので、気になっちゃいました。
天気のよい日にお散歩しながら、いろんな案をあーでもないこーでもないして。
とあるコンボに行きつきました。
回収した眠る深層で次のワルキューレ展開を担保、ライブラを絡めてプレアデスを無限に出力します。
このコンボから組み上げたレシピがこちら。
せっかくの機会なので、デッキを練っていた時間を振り返りつつ、さわむーという人間の思考回路をさらけ出してみたいと思います。
来たれ、ワルキューレ!
まずはワルキューレの出力について考えます。
やはりお前なのか。
凝った出力方法を考えるより、シンプルに。
でもその分、このカードの扱い方についてじっくり考えました。
眠る深層が罠カードであることを踏まえると、コンボの始動はどんなに早くても先攻/後攻2ターン目以降になります。
つまり、すでにある程度形成された相手の盤面が想定されますよね。
ディヴァイナーNSにはじまる一連の動きが果たして通るでしょうか?
おそらく理にかなっているのは、マストカウンターをずらす《精神操作》《サンダーボルト》みたいな札を積んでデッキの強度を上げるやり方。
でも今回は、より自分好みな、少し違った方針でデッキを組むことにしました。
それはマストカウンターを"紛れさせる"やり方。
継続的に相手の盤面に触ったり、耐性を持った高打点モンスターを出力したり、いろんな情報を相手に提示して、本当に通したい動きから相手の意識を逸らす構築です。
ディヴァイナーについてもう少しだけ。
デッキビルダーたちによる昼夜を問わぬ研究、その結果としてあらゆるルートが開拓され、いまやディヴァイナー1枚からなんでもできる時代、と言っても差し支えないでしょう。
しかし同時に、ディヴァイナーの難しいところはその唯一性。
例えば同じような宇宙創造モンスターでも、デスガイドやレスキューラビットには、それらにアクセスするいわば"マイナスの初動"が存在します。
でもこのカードにはそれがない。
3枚のうちの1枚をひけるか否かで、デュエルのスピードが大きく変わってしまうことは避けられません。
対戦後の
「ディヴァイナーひけたんで〜」
「ひけなかったんで〜」
ってやりとりはもうこりごり。
初動への依存度を極力下げ、
を、戦いながら通していく構築に仕上げました。
メインコンボの掘り下げ
さて、眠る深層+シグルーンからコンボを始めるにあたって、実はシグルーンを直接蘇生するよりもっと強いパターンがあります。
このモンスターXが、先ほどの"紛れさせる"方針と噛み合ったら、デッキがぐるっと一周していい感じですよね。
ぐるっと…
回転…
観覧車…
遊園地…?
これを狙います。
シグルーンのSSコストになるアトラクションを用意しつつ、返しのターンに③の効果でボードを触り、コンボを通していくイメージです。
相手モンスターに装備したアトラクションで、直接アドバンテージを取りに行ってももちろんOK。
そしてもう1体のモンスターX、遊園地にはお客さんも必要ですね。
こちらも同様にシグルーンのSSコストを用意しながら、メインコンボの合間に除去を放っていくことができます。
有名な組み合わせですが、2体のモンスターX間のシナジーもポイント。
シャルルはアルレキーノ+レベル2チューナーで出力しやすく、かつアトラクション罠でシャルルのトリガーを引けるため、中盤の戦線維持要員として十二分に働いてくれます。
遊園地、ブラック企業説。
アメイズメントと遊ぼう
アメイズメントに関連して、かねてから目をつけていたカードたちがいました。
そのいち
アルレキーノとぴたりと噛み合う1枚。
コンボの核となるワルキューレたちの、リクルート先やサーチ先をデッキに戻せるのも頼りになります。
そのに
アメイズメントというテーマは、
このようにアトラクション罠を廃棄します。
フラワーダイノでこの廃棄済みアトラクション罠をハンドに変換しつつ、アトラクション罠をデッキに戻すことで、眠る深層からの蘇生択としてのアルレキーノのバリューを上げてもらいます。
加えて、フラワーダイノ自身のSS効果と補強要員との相性がよく、ウェパルトゥを組むためのレベル4としても優秀です。
コミカに関しては、
序盤:アメイズメントのスタート札
中盤以降:チケットから触れるレベル4
と腐らないため、ピン投という結論に。
星遺物を見つめて
ここでいったん脳内を星遺物にスイッチ。
アルレキーノの採用から逆算して、そのSSトリガーになる《創星改帰》から考察を始めました。
このカードからスタートした場合、
と動くことで、リソースを一気に増やせます。
特に《星杯の妖精リース》が絡むと、スプライトリンクからディヴァイナーへつながりますね。
リースの役割は、ディヴァイナーから直で落としてレベル4を作ったり、ハンドのフラワーダイノを切って効果を起動したり、多岐に渡ります。
また星杯のリクルート先には、レベル4を墓地リソースから捻出できる《星杯の守護竜》+《星杯に誘われし者》のペアも採用しました。
HEROは遅れて来るらしい
ここまで登場したカードたちをレシピに放り込んでみましょう。
未解決の問題をあらい出します。
いくつかのカード群を検討し、ネオスを中心としたHEROを採用することにしました。
いちばんの理由となったのはこのカードの存在。
発動後のSS権を放棄する代わりに、《E・HERO ブレイヴ・ネオス》を特殊召喚しながらレベル4以下のモンスターを埋葬可能です。
ディヴァイナーを墓地へ送りつつ、ネオスフュージョンで耐性を得たブレイヴネオスを立たせ、相手の目線をさりげなく盤面へと誘導します。
他にもリースを送って星遺物側にアクセスしたり、星杯の守護竜を送ってネオスを蘇生したり、状況に応じて埋葬先を選べるのが魅力的です。
なかでも優先したい1枚がフラワーダイノ。
この組み合わせのえらいところは、HERO側の魔法罠にも墓地効果が搭載されており、アトラクション罠以外に魔法罠を能動的に除外できること。
サーチ先の魔法罠をデッキに戻すことで、眠る深層からスピリットオブネオスを蘇生する択がうまれます。
また、HEROはレベル帯の観点からも相性が良く、レベル4はウェパルトゥの素材に、レベル7はシャルルやランク7エクシーズの素材になります。
ギガンティックを許すな
さて、今皆さんが考えていることをあてて見せましょうか。
『ギガンティックキツくない?』
アルレキーノ、創星改帰、スピリットオブネオス…
まさにギガンティックのSS縛りがぶっ刺さるカードたちですね。
お願いリクルートしないで〜っておやつを差し出してもいいのですが、構築とプレイング、両方の面でケアをすることにしました。
デッキにはきちんと説得力持たせたい!
【1】アルレキーノをフリチェで出せる場合
以下の2種のアトラクション罠でリクルート効果を妨害し、バトルフェイズのスピリットオブネオスやメイン2の創星改帰を通します。
【2】創星改帰をセットしている場合
相手からすると、ギガンティックを出した瞬間に星杯の効果で墓地へ送られてしまうため、まずはバトルで星杯を倒さなくてはなりません。
これでスピリットオブネオスや、メイン2のアルレキーノを安全に通せるってわけですね。
ひとつまみの隠し味を
デッキの本筋とは離れたところ、でも考えるのが楽しいところ、そんなこだわりの採用カードたちを紹介します。
眠る深層→シグルーン→セクストの2周目で、セクストからリクルート。
リースをはじめとしたレベル2モンスターと《聖光の宣告者》を組んだり、起動効果で《Vivid Tail》を埋葬したりしてプレアデスを回収します。
おしゃれポイントとしては、アトラクション罠を埋葬してアルレキーノの除去効果をパワーアップさせられるところ。
主にレベル7に合わせてシャルルを組みます。
ディヴァイナー、スプリンド、ネオスフュージョンとアクセス豊富で、どこかが余った時に落とす1枚として採用。
裏側にする効果には、デッキの細かい部分とのシナジーがあります。
創星改帰からのSS択として。
単体で実質3100打点を持っているため、戦闘でボードアドを取ってくれます。
①で誘われし者+ネオスを除外して自己SSできたり、②でシグルーンをサルベージできたり、うまぶりポイント多め。
基本的にはディヴァイナーから、シグルーン+ヒエラルキアで出します。
①で落とすカードには《焔聖騎士導ーローラン》をチョイス。
プレアデスを筆頭に戦士族が盤面を背負ってくれることが多いため、打点の補助をしつつシグルーンのSSコストとして八面六臂の活躍を見せます。
加えて②は、シャドーミストやフラワーダイノの再利用にも使えます。
レベル7が並びやすいためランク7からピック。
ターン1のない破壊効果でボードを荒らしつつ、このデッキにおいてはフラワーダイノとの組み合わせであらゆる魔法罠をリサイクルできるシステムモンスターでもあります。
終わりに
おしまいまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
自分はだいたいの場合、初動をしっかり考えてデッキを組むのですが、今回のような散らばったレシピも好きでたまに組みます。
甘いもの、辛いもの、両方おいしく食べれた方が人間幸せですからね。
今回のデッキ名は、ワルキューレのドイツ語表記
Walküren
に、星団プレアデスの別名「すばる」をかけて
Schwalküren
最後にアメイズメント要素を+してみました。
Schw•∀•lküren
明日のアドカレは、かもめ先生さん(@sorairo_kamome)がなんとA、Bの両サイドを担当してくれます!すごい!
ガチまとめさんでの連載が印象的なので、逆にBサイドでどんな記事を書かれるのか気になります。
アドカレ後半戦、
25日までまだまだ楽しいが続くんですね〜
ってことで、参加者へのエールと読者としての期待感を持って締めさせていただきます。
それではまた、ちゃお!