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最高グレードの楽器を買ったこと
こんばんは、夜空です。
富山音楽花火フェス、花火のみ会場の近場で参戦しましたが、すごい雨でしたね。
花火は、最初の10分間は煙でほとんど見えず、最後の方は激しい雨でほとんど見ていられず、ある意味思い出に残る花火大会でした。
職場の方は会場に居たはずなので、明後日感想を聞いてみたいところですね。
さて、本日のお題は「挑戦してよかった」ことの1本目です。
3本書くと懸賞に抽選されるらしいので、まずは1本です。
どうでもいいですが、1本、と聞くとバスケの会話だったり、ガンホーの某ゲームのCMだったり、色々なシーンが思い浮かびますね。本当にどうでもいいですが。
誰にとっても人生というものは挑戦の連続ですが、夜空にとってもそれは同じです。
その中でも印象的な挑戦の一つが最高グレードの楽器を買ったことです。
Bessonのプレスティージュのコルネット
買った当初は60万円ほど、今、同一新品を買おうとしたら10万円以上の上乗せになるので、かなりいいお買い物でしたね。
たしか新社会人になって早々に2年ローンを組んで購入しました。
なぜ、これが挑戦なのか。
楽器をやっている以上、楽器を買うことはある意味当たり前のことで、挑戦なんてだいそれたものでは無いだろう、という声もあることでしょう。
それはそうです。その通りです。
ですが、複数ある選択肢の中から一番良いグレードのものを買ったこと。
お金に余裕がない中で自分に最大限の投資をしたことは、夜空にとって間違いなく挑戦でした。
なぜ、一番良いグレードのものを買ったのか。
それは、何かの趣味、あるいは仕事に打ち込んでいる人なら、必ず一度は思うことがあるはずの思いが自身の中にあったからです。
それは、「これがあれば、もう少しレベルの高いことが出来るのに……」という、憧れと諦めです。
夜空は人生で何度もこの思いを味わってきました。
中学校の時のソフトテニスのラケット、高校の時の楽器など、用意できる範囲でそこにあるものを受け入れ、もっと自分のレベルを上げてから、必要であれば買おうと常に自分に言い聞かせてきました。
だからこそ、分かったのです。
あるものを受け入れている限り、より良いものが必要になることは決して無いということに。
そもそもが、最高グレードのものというのは、一般グレードのものの延長ではないんです。開発のポリシーから違います。
大抵の場合、最高グレードのものというのは誰もが使いやすいものになっていません。
こういう風に使うと、深みのあるいい音が出るんですよー、その分扱いには少し癖がありますが、というもののほうが一般的です。
上記のプレスティージュも、前に使っていた楽器の1.5倍くらい息をいれないといい音がならないなど、要求が高い癖がありました。
逆に一般グレードのものは誰でも扱いやすく、癖が少ないのが特徴です。
ゆえに、一般グレードのものを長く吹いたからと言って、最高グレードのものを吹きやすくなるかというとそんなことは決してないのです。
最高グレードのものを吹きこなすには、最高グレードのものを長く吹かなければならないのです。
それなら最初から、最高グレードのものを吹いたほうが良いですよね。
長い人生で取り組む趣味なのだから、これを機に一番いいものを買ってしまおう、となったわけです。
また、一般グレードのものを使用することは、自身に体の良い逃げ道を残すことにも繋がってしまいます。
いわゆる、「私があの人より上手く吹けないのは、使っている楽器が違うからだ」という嫉妬ですね。
これはとても厄介な感情です。
一般グレードのものを使用することは決して悪いことではありません。
なんなら、燃費の良い軽自動車みたいなものなので、普段使いにはむしろ推奨したいくらいです。
しかし、勝ち負けと言うのは、最後には総合力が物を言います。
その中には当然楽器のグレードだって含まれるわけです。
「負けて悔しい、もっと練習しなければ」
これはきわめて健全な反省の仕方だと思います。
これが自然とできる人はどんな分野でも伸びます。
ですが、お互いの楽器のグレードが異なれば、そこに理由を求めたくなるのは当たり前のことなのです。
だって、自分が頑張ってることは自分が一番よく知っているのですから。
あんなに頑張ったんだから、負けるわけがないんだって思わないと、とてもやっていられないですよね。
だから、逃げるのです。逃げてしまうのです。
予算的に買えない。今買うべきものじゃない。
こんなものは体の良い言い訳です。
本気で向き合いたいのなら、ローンでもなんでも組んで、今すぐ最高グレードのものを買うべきなんです。
慣れるまでかかる時間、楽器が違うから負けて当然という諦め、逃げ道。
そんなことのために人生の大切な時間を使うのはもったいないです。
最初から同じ土俵に立ち、負けた原因が自分の中にあることを、きちんと噛み締めて、積み重ねていくこと。
それはとても悔しいでしょう。苦しいでしょう。
ですが、その感情こそが「挑戦」の源なのです。
最高グレードの楽器を買ったこと、それは夜空にとって挑戦でした。
そして、それは同時に長い人生の、挑戦への入口に立つために必要なことでした。
誰しもに当てはまることではありませんが、こういった挑戦の形もあるということを知って頂ければ幸いでございます。
下手な理由が努力不足であることが明確になっている、夜空がお送りしました。
社会人になると時間がないですからね……。
だからこそ、短い時間で質の高い練習を積み重ねていきたいものです。
ちなみに、見出しの画像に購入した楽器ではなく、フリー画像を載せているのは、楽器は曲線がおおいので、どう頑張っても夜空がどこかに写り込んでしまう可能性が高いためです。
ではまた、2本めでお会いしましょう。