#7 West Oaklandについて
現在、AirBnBで滞在しているWest Oaklandについて書いてみたいと思う。
今回3度目のサンフランシスコ旅行なのだが、OaklandのWeWorkを利用するにあたり、橋を渡った東側に初めて滞在することにした。
お世辞にも住みやすいとは言えない、いやむしろ夜は絶対に出歩いては危険な場所である。BARTの駅から徒歩13分程度の場所にある家だが、夜は必ず駅から家までUberまたはLyftを利用している。家には門があり、玄関は二重扉になっている。また、多くの家が大きな犬を飼っている。
朝、家を出るとき街の様子をみるため毎回別のルートを使うようにしている。そして、いたるところに「R.I.P」という紙が貼られているところを見るたびに、緊張が走る。
ただ、特長的なのは家はメンテンナンスがされていないためさびれているが、建物自体は可愛いアンティーク調の家が多いのである。昔はきっと栄えていたに違いないと思わせるには十分の要素だった。次第に、West Oaklandについて興味がわいてきたのでWikipediaで歴史を調べてみた(以下参照)。
なるほど、2度の戦争により雇用機会が創出され、公共交通整備により人口が増加、経済が成長するも、2度の地震、1度の恐慌により人口が減少。面白いのが、経済発展のために始まった都市再生プロジェクトが、逆に経済衰退の後押しをしてしまったということだと思う。1960~70年代ごろは人種問題もあっただろうし、その当時の政策に問題がありそのまま今に至ってしまったのかもしれない。
メンテナンスされていない100年前にたてられたヨーロピアン調の建物と、貧困地域によくみられる壁画と、整備されていない道路が現在の姿だ。
ただ、West Oaklandは歴史のある街だ。歴史は繰り返されるし、もしかしたら10~20年後には新しい都市再生プロジェクトが成功し、人気のエリアになっているかもしれない。私の予想が当たることを祈り、是非、どんな街になっているか10年後きてみたいと思った。
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<Wikipediaより West Oaklandの歴史>
●1860年代
サンフランシスコとオークランドを結ぶ鉄道ができ、West Oaklandは大陸横断鉄道のターミナルとなり人口が一気に増加した
★1880~1890年代
多数のヨーロッパ人・移民*が定住し、多くの商店や住宅が建設
その当時建てられた家屋の多くが今もまだ立っている。
●1906年
地震によりホームレスになった人たちがWesOaklandに定住
●1919年(第一次世界大戦)
造船所で新たな雇用機会が生まれ、ビジネスの成長へ
●1930年(世界大恐慌)
一部住宅地が荒廃
●1940~1950年代(第二次世界大戦)
造船所&オークランド軍基地へ新たな労働者が流入
●1950年代
自動車社会へ!鉄道が衰退したため多くの労働者が退去
サンフランシスコ - オークランドを結ぶベイブリッジ&高速道路が建設
●1960~1970年代
都市再生プロジェクト(オークランド郵便局、BART駅、住宅建設)のため多くの住民が退去
⇒もともと定住していたヒスパニック系コミュニティが退去
⇒アフリカ系アメリカ人が「都市再生」プロジェクトに抵抗
⇒ブラックパンサーズ(1965年に結成された米国の戦闘的黒人解放組織)が成長。
⇒経済衰退(失業・貧困・都市の荒廃)が加速
●1989年
マグニチュード6.9のロマ・プリータ地震による大災害を経験。