【1】マタギの岩魚で日本酒を呑む会
10月15日 @une(山形県最上町)
夫の仕事に初めてついて行った時の話。
お友達のやまかなさんの運営するuneというかっこいい施設でイベントをすることになったと聞いて、まずわくわくした。わたしのune訪問は2回目。夫は3回目。
uneは遠かった。
秋田県北秋田市阿仁をそれなりの時間に出発し、秋田県横手市あたりで買い出しやら昼食やらして、山形県最上町へ向かったのだが、着かない着かない。道中耳がキーンとするなあ、と思ってコンパスを見たら高度が570mだった。阿仁のわれわれが住む家より340mも高い。
想定よりちょっと遅刻して到着。準備を始める。会のスタートまで3時間半あるけど、マタギの岩魚で日本酒を呑むイベントなんてやったことがないので手探りだし何をどこまで準備したらいいかわからずソワソワ。でもやまかなさんが色々取り揃えてくれて、すごくおしゃれな空間になった。ありがとうございます。
夜になり、徐々に会が始まった。夫が釣って燻製にした岩魚を囲炉裏で炙って提供(かっこいい施設なので囲炉裏がある)。秋田と山形の日本酒を、好きなだけ飲み比べしていただいた。おいしいおむすびときのこ汁も。
来てくださったみなさま、とにかくお酒が強い。わたしは出た日本酒をカウントをする係だったのだが、注文スピードが早すぎて全然カウントを漏らしまくった。反省。
実を言うとこの日は夫の誕生日でもあったので、こっそり最上町のケーキ屋さんにバースデーケーキを注文しておいたのだ(電話で注文するときケーキ屋のおかあちゃんの山形訛りがキツくて興奮した)。やまかなさんのご協力のおかげで無事に半バレくらいのサプライズお祝いもできた。お客さまの面々におかれましては初対面のマタギの誕生日を祝っていただいてありがとうございましたm(_ _)m感謝
会は時間を経るごとに盛り上がり、終了時刻になっても日本酒の注文が止まなくて、こんな嬉しいことあるかよと思った。想定外に秋田の日本酒を喜んでいただけたので(はっきりと需要を感じた)、この会は2回3回と回を重ねていきたい。喜ばれることをするって気持ちがいい。
このあと行った赤倉温泉名物「スナックおどりこ」も、やまかなさんちも、翌日やまかなさん一家に連れて行ってもらった「RA-MEN与平治」も最高でした。恵まれし町、最上。
夫はマタギ(狩猟者)をしつつ山のものを売るなどする仕事をしています。わたしが夫の仕事について行ったことはそれまでなくて(ついて行けるような仕事もあまりなく)、この会がデビュー戦だったんですが、めちゃくちゃ楽しくて本当に行ってよかったと思いました。それまでは夫の仕事のことをどこか心から応援できないというか、夫の仕事と友達になれない感じがあったのですが、この会をきっかけに意識がかなり変わったと思います。そのことも近いうちに言語化できたらいいなと思います。