たまに入院するおれ
わたしは2021年以降たまに入院しているが、ついうっかりこの11月もまるっと入院してしまった。
入院生活は、いつもわりとすぐ適応してあまり苦もなく楽しく暮らせるタイプなのだが、今回は多少苦があった。
今回はわたしは妊婦をしており、切迫早産というやつで急に入院した。入院2日目からお腹が張るのを止める点滴(リトドリン)が始まったのだが、それが体内に入った瞬間から動悸がすごくなり手が震え出し呼吸回数が多くなり、少しの動きで疲れ果てるという状態になった。同じ切迫早産界隈の方々のインターネット上のつぶやきなどを見ると、みなさんこれに苦しまれているようで、どこかの知らない方々ではあるが、みんなで戦っている感じがして謎の心強さを感じた。
この疲れ方がわたし的には尋常ではなかった。この薬に慣れないうちは脈拍が120くらい、なにもしていないのに全力疾走しているような感じで、ベッド上で体勢を変えただけでハアハアと息切れし、もうそれ以上動きたくなくなる(これは安静を求められている現状、ちょうどいい効果なのかもしれない)。頭も痛い。ご飯が運ばれて来ても、体勢を変えるのがきついのでなかなか食べ始めるまでスムーズにいかない。県外に出張していた夫と電話したときに、あまりにもわたしの息切れがひどくて夫がびっくりしてしまい、次の日県境を2つ越えて面会に来てくれた。びっくりさせてしまい申し訳ないが、歩いたあとだったので息切れを止めることができなかった。
わたしは入院すると精神を平常に保つために日記を書くのが常なのだが、疲れすぎて&手が震えすぎて字が書けず日記を書くことができない日々が続いた。それもわたしにとってはストレスだった。日々記憶がこぼれ落ちていってしまうのは嫌だが、とてもじゃないが、1日の終わりにこれからページを開き、ペンを持ち、今日を思い出し字を書く気力が出ない。
・・・などという苦があった。
1週間くらい経って薬に慣れてくると脈拍も108くらいになり(それでも速いが)、頭痛も午前中だけで午後には落ち着くようになってきたり、夜よく眠るコツを見つけて寝やすくなったり、だいぶ暮らしやすくなってきた。その頃から日記は書けるようになった。
今回の入院はいろんなフェーズがあり、フェーズごとに様変わりする内容でかなり面白かった。いい経験でした。医療従事者のみなさんと家族に感謝。