好きな小説の話

小説が好きです。初めて自分の小遣いで買ったのは電撃文庫のライトノベル小説でした。空ノ鐘ノ響ク惑星デっていうSFハイファンタジー作品です。作者は渡瀬草一郎氏。

あらすじ

王国の第4王子が神殿に現れた異世界の少女と出逢い、彼女を追う組織と小競り合いしながら国を巻き込む大騒動に発展していく群像劇。

メインヒロインが2人居るんですけど片方が追われてる彼女で、もう1人は幼なじみの神官の女の子。三角関係に発展するけど、葛藤もあり想い合う心情描写も多く、関係の終着点も含めて好きです。


陰陽ノ京

先生は↑を改題してデビューされた方ですね。陰陽師と言えば安倍晴明が有名ですが、こちらはあまりピックアップされない慶滋保胤という賀茂家の人物を題材にしている作品。他作品でのイケメン枠と違い、中年の髭面晴明がなかなかにツボです。ヒロイン枠が幼なじみの貴族のお姫様なんですが、先生の礼儀正しい主人公や幼なじみという関係性は共通していますね。


プシュケの涙

柴村 仁氏の小説。こちらも元は電撃文庫です。

屋上で自殺した少女の謎を追う男子高校生のミステリー小説です。前半が男子高校生視点、後半が自殺した少女視点の構成になっていて、主題の事件と前日譚扱いになっている。シリーズの最初の作品で1番好きな作品。短編だからこれ1冊だけで読める夏のオススメ。電撃文庫→メディアワークス文庫→講談社文庫と多岐に出版されてるから好きな出版社で購入してください。電撃かメディアなら元の絵師 也氏のイラストが楽しめるのでオススメ。

柴村先生の描く男女と同性の関係性はテンションがあまり高くなく、会話は軽快なのにそれでも大事なものに対して行動する様子きちんと描かれているから好きだ。シビアな現実に過度な絶望も期待もしてない感じが緩くて好きです。手軽に読める内容ではないかも知れないけれど文章が邪魔せずスラスラ読めるので、あんまり甘くない青春もの読みたい人にはオススメ。

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