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2024 INI FAN-CON TOUR [FLIP THE CIRCLE]9/23(月)@ぴあアリーナ公演感想(ネタバレしかない)

INIのオタクになってから初めての単独ライブだ〜〜〜〜!!!!
ぴあアリ3日目のリセールが当たって行ってきたのですが、いい意味で想像を裏切られる楽しさで、INIって……凄いかも!?と改めて惚れ直しました。忘れないうちに感想を書きたいと思います。
※セットリストや当日のMCなどネタバレを多分に含みますのでご注意ください。


始まる前の気持ち

正直、見る前はそんなに期待していなかったんですよね。というのも今回はツアーではなくファンコン。コンサートほどコンセプトやセットリストがガチガチじゃなくて、その分MCやファンとのふれあいが多めの「豪華なファンミ」というイメージがあったので。プレショケみたいに、1曲歌ったら合間にMC、1曲歌ったら合間にMC、みたいな感じで進んでいくのかなと思っていたんです。

でも、見てみたら全然違って、マジで普通に単独ツアーのアリーナ公演でした。全編通してしっかりしたコンセプトがあり、セトリに起承転結とメリハリがあり、衣装チェンジがあり、豪華なセットがあり、特効があり、トロッコがあり、デカいモニターがあり、いい感じの映像があった。何なんだ、INI。やるやんけ!

もう一個、私の期待値が低かった理由として、DVDで見た過去のツアーがあんまり面白くなかったというのもあって。シンプルすぎるステージ、1曲1曲ぶつ切りに感じるセトリ、こちらの想像を超えるような仕掛けもなく。申し訳ないけど正直、うーん、こんなものなのか。と思ってた部分がありました。

その後「ツアーはCJが作っててメンバーや日本チームはあまり意見できない」とか「メンバーも当時なんか不満そうではあった」とか「K-POPのライブはステージの作り方がシンプルなことが多い」とかいろいろ参考文献や識者の声を読んで、なるほど、本人たちも苦労しているんだな…だからよく「事務所と建設的な喧嘩をしてる」って言ってるのか、頑張ってくれ…と思い直したんですが(笑)。

でも、今回のファンコンはよくINIとお仕事をしているコレオグラファー/ステージディレクターのkyoさんが総合演出をしてくださっていて。(ファンコンは正式なツアーじゃないから、CJは介入しないのか?)つまり、INIも「こういうことやりたい」って意見を通しやすかったと思うんですよ。kyoさんもINIの強みや個性をしっかり理解されていて、それをコレオにちゃんと落とし込んでくださる方。つまり最強MATCH UP!なのでした。日プの時からたくちゃんを推してる友人も「デビューからずっとツアー入ってるけど、今回が一番好みだった」と言ってました。

そんなこんなでめちゃくちゃ最高だった今回の公演。1回しか見てないので記憶が曖昧な部分も多いのですが、セトリごとに感想を書いていこうと思います!

M1 DILEMMA

黒いジャージ記事の衣装(1曲目と思えない渋さで笑う)に身を包んだメンバーが天井から吊るされた赤い紐と絡まり合いながら歌唱。「デビュー3年目だしこんな大人っぽいこともできちゃうよ!」という妖艶さアピールにも見えるし、ここ最近のINIのシングルのコンセプト的に、赤い紐が自分たちを雁字搦めにしてるしがらみなのかな?ともちょっと思いました。最後は全員紐から解放されるし。

M2〜4 MORE→Dramatic→LEGIT

絡まりながら歌うだけだった1曲目とは打って変わって、3〜4人ずつに分かれて次々に出たり入ったりする激しいダンスメドレー。誰がどこにいるんだー!?とあわあわしてる間に終わってしまった感が否めないのですが、その忙しない感じがまた勢いがあってよかったです。メインステの1階、2階をうまく使い分けながら出たり入ったりするのも、舞台のキャストパレードみたいで見応えがありました。DVD出たらしっかりまた見たいなぁ(出るのか?)。

M5 FANFARE

全員揃ったところでFANFARE。激しいメドレーを自分たちの名刺的な有名曲で締めるのもまたいいですね。客席のMINIたちの掛け声も力が入っててよかった。てか全編通して思ったけどMINIって元気すぎる(笑)。最初から最後まで客席がキャー!ってなるべきところで絶対キャー!!!ってなってたので(義務きゃーではなく多分本気のきゃー)、メンバーもこんなに歓声を浴びれて嬉しいだろうなぁと、妙齢のオタクは客席の隅っこでしみじみしてしまったよ。

VCR1 CIRCLE

ここで一旦映像を挟む(確か)。一人ひとりの顔見せ的な映像なのですが、指輪を持ってる人がいたり、バイクにまたがる人がいたり、丸い受話器で電話をかけてる人がいたり、全員「円」をモチーフにした小道具と撮影していて、今回のツアーのコンセプト「FLIP THE CIRCLE」を表しているのが綺麗だなと思いました。

M6 Busterz

下手に設置されたレトロな公衆電話が鳴り、たじが受話器を取って会話。たじ「もしもし?MINI?どうしたの?…え!?元彼に追われてる!?!?」不穏すぎる茶番からコンセプチュアルなBusterzが始まります。公衆電話の中で柾哉くんと京ちゃんがなんか妖艶な絡みを見せたり、上手の街頭に照らされるベンチにどかっと座ってる西くんがかっこよかったり、2階からステッキ持って出てくる佐野りーたじのスタイルの良さとか。歌というより舞台を見てるみたいな見応えがありました。間奏で一旦転調して、全員深くハットを被ってのラインダンス→帽子を脱いで「打ち噛ませHIROTO!」のアレンジもコンサートならでは。

M7 CALL119

元彼に追われてるMINIは119ではなく110番に電話した方がいいと思いますが、続けてCALL119。この曲もすごく好きなんですよね〜不思議な曲調だけど盛り上がる!複数に分かれてる檻のセットを自分たちで動かしながら組み立てて、最終的にINIが檻の中に入って終わり、みたいな演出でした。バックダンサーでも黒子(スタッフ)でもなく手が空いてる人がセット転換させるの、関西ジュニアの春松竹的もしくはテニミュ4thシーズン的な趣があってとてもいいです。セットを動かす推しなんて何度見てもいいものですからね!

MC1 空前絶後の地面師ブームと豆苗

衣装チェンジのため、5人と6人に分かれて挨拶がわりの小MC。最近『地面師たち』にハマってるりーちゃんは1日目も2日目もハリソン山中のセリフを言ってMINIを困惑させてたそうですが、この日は「昨日…大きな土地を買う夢を見ました。」みたいなことを言ってました。かと思えば続けてタケ「駅を出ると、ライフがあります。ライフの方が近いのですが、僕は、MINIに、会いたいので…」雄大「(給水用のペットボトルこぼす振りして)あああ〜!」って大尊が二人で1話のおじいちゃんごっこしてました。地面師、流行りすぎだろう。

後半組は中華料理の話をしてたんですが(横浜なのでね)、ここでたくちゃんが「豆苗って中華料理ですか?」という不思議な発言をしたことにより「豆苗を育てたことがあるかどうか」という話に展開。西くんも昔、育てて収穫して炒めて食べた経験があるらしく、その話をしたら大夢くんに「西くん、料理とかするんすね(ニヤニヤ)」とイジられていていいひろひろでした。たくちゃん、豆苗は料理じゃなくて野菜やよ。

M8 10THINGS

MC明け、全員揃ったところで1回目のトロッコタイムです。りひろむが同じトロッコなんですが、先に乗ってたりーちゃんがディズニー映画の王子様みたいに大夢くんに「はいっ」って手を出して、大夢くんもその手を取って乗り込んでいて可愛かった(涙)。ここでサインボールも投げてたかな。

M9 TELEVISION

バクステでトロッコ乗り換え。私は今回、下手のメインステ側にいたのでバクステに行っちゃうと誰が誰だかあんまり見えなかったんですが、レポ読む限りりーちゃんはフェン様と同じトロッコだったぽい?

M10 Moment

メインステに帰ってきて夏の終わりを感じる爽やかな1曲を。メンバーの動きに合わせてモニターの映像が動いて変わっていくんですが、ビーチバレーだったり大きな水の雫だったり、ここでも「円」モチーフで統一感を感じました。

M11 Whatever Happens

おざ髙牧によるアカペラから静かにスタート。3人が1フレーズずつポジションチェンジしてリードボーカルとコーラスを交互に歌っていくんですが(何気に難しそうなことしててすごい)個人的には大夢くんがリード、おざ牧がコーラスの時が一番好きなハモリでした。大夢くんのスコーンって抜ける尖った声が、おざ牧の丸くて柔らかい声質のコーラスの上に乗っかって聞こえてきて、MAX気持ちいい〜〜

M12 Brighter

激エモ演出!!メインステの階段に座って歌うんですが、後ろのモニターに3年間のINIのあゆみがアニメーションで描かれるんですね。デビューメンバーに選ばれて泣いて喜んだり、街中やテレビで自分たちの顔や名前を見つけて嬉しくなったり、悩みを仲間に相談したり、ファンレターを受け取って喜んだり、しんどい夜に布団の中でエゴサして元気が出たり…。誰とでも取れるようなシンプルな作画をした男の子がいろんな出来事を経験していくんですが、これは「誰とでも取れるような作画」なのがめっちゃいいなと思いました。デビューから今まで、11人それぞれにそれぞれの喜びも悲しみもあったと思うんですけど、イラストに描かれている出来事は、多かれ少なかれ11人全員が経験して共有している気持ちなんだなぁと思って。「客席で泣いてるMINIが見えた」ってメンバーも言ってましたが、これはデビューから今までずっと全力で応援してた人ほど胸にくる演出だったんじゃないかな。

VCR2 INI宇宙調査団

ここでまた映像コーナー。「INI宇宙調査団はこのたび2チームに分かれ、月と太陽を探索をすることになった。SUN/MOONチームそれぞれのメンバーは…」みたいなナレーションが入って、ユニットコーナーのメンバー紹介。

M13 BREATH/TEAM SUN

まず太陽チームは柾哉くん、京ちゃん、たくちゃん、タケ、雄大の5人!このメンバーにぴったりな、キラキラした清涼感のある爽やか応援ソングでした。(でも衣装がアースカラーでじわる。なんか…せめてスパンコールとかつけてみないか?)INIには珍しい曲調だけど、こういう曲をMINIが求めてるのもわかる(笑)。アルバムとかに収録してくれないかな〜

M14 Howlin'/TEAM MOON

月チームは西くん、フェン様、たじ、大夢くん、りー、迅ちゃまの6人。夜のイメージにぴったりなダークで大人っぽいコンセプトの曲。なんか、INIってバラエティ見ててもバランスのいいメンバーが揃ってるなぁと思うんですが、太陽が似合いすぎる男・柾哉と月が似合いすぎる男・洸人が同い年の最年長として存在してるのもヤバいし、太陽が似合いすぎる3人組・なにプリと月が似合いすぎる3人組・ドス鯉が存在してるのもヤバいよ。と改めて選んだ国プのセンスに脱帽。

M15 Rocketeer

さて、太陽と月をそれぞれ調査した結果どうなったかというと、最終的に2つの惑星がぶつかって巨大なブラックホールに!INI宇宙調査団たちはどうなっちゃうの〜〜〜〜!?!?と思っていたらブラックホールの中から11人横一列で登場してRocketeerのイントロに合わせて歩いてくる……というネ申展開で、美しすぎるだろ!!!!!!!と大興奮してしまいました。もう、ただ横並びで歩いてるだけなのに、多分デビュー当時と貫禄が全然違うんだよ。3年間の成長エモすぎる〜〜〜

M16 LOUD

貫禄たっぷりのデビュー曲の後に最新曲を披露するのも美しすぎるから。展開が。3年間で、5人と6人の少ないチームに分かれてもステージを広いステージを持たせられるようになったし、デビュー曲のパフォーマンスには貫禄が増したし、激しいダンスを踊りながら歌えるようになったんです!という成長を、パフォーマンスで見せていくスタイル。痺れるぜ!

MC2 フロイニコーナー

ここからはファンコンっぽい、MINIとの交流パート。会場のロビーに今日のテーマとお便りBOXが設置されていて、投函しておくとメンバーがランダムで読み上げてくれる(客席にいる本人にもマイクが渡って会話もちょっとできる)というやつです。この日のテーマは「これだけは譲れないこだわり」。りーちゃんが「俺はたけちーと朝活するのが毎朝のこだわり」と言ったら、京ちゃんが「"武尊と2人で”っていうのが大事なわけね。俺のこと1回しか誘ってくれなかったのは、そういう理由か〜」と拗ねていて可愛かった。(りー「そんなことない!全員で行こ!俺、幹事やるから!」←クリスマス会の幹事も朝活の幹事もしてくれる男)

M17 Dirty Shoes Swag

MCから「ここで一曲聴いてください」とフロイニの曲紹介っぽいこれまた綺麗な流れでDirty Shoes Swagが始まる。振付はないのでみんな自由に客席を煽ったり、メンバー同士絡んだり、間奏ではランダムで選ばれたメンバーがフリーダンス踊ったり、ワイワイ楽しそうにしていて可愛かったです。それこそフロイニの見えるラジオみたいなわちゃわちゃ感がありました。

M18 MR.TAXI(少女時代のカバー)

一旦全員はけてる間に映像で曲振り。フロイニコーナーの続きで、りーちゃんが「最後は今まで僕たちが1回しかお見せしたことないあの曲でお別れです」と曲振りするとメンバーが出てくる…というもの。これ、ぴあアリ1日目と2日目はK CONでやったスキズのmaniacだったそうで(そっちも見たかった…!)もしかして日替わりで1回だけやったカバー曲をやるコーナーになるのかな!?個人的にはたくちゃんも入った全員での「勝手にシンドバッド」を見てみたい。

MC3 なに喋ってたっけか…

そろそろコンサートも終盤です的な話をしてたんだっけ。一人ずつの挨拶もあったんだっけ。それはアンコールだっけ。記憶が曖昧だ…

M19 Walkie Talkie

ここでウォキトキ来るんすね!というのはちょっと意外だったかも。たくちゃんの「応答せよウォーキートーキー!」炸裂しててよかったです。

M20 BOMBARDA

本編ラストがボンバルダなのかっこいいんだけど面白い。2番で雄大が一瞬溜めた後に「ボンバルダ」って唱えたら火柱が上がるのめちゃくちゃかっこよかったです!!!私は妄想癖がすごいので雄大のことをINIのちびうさ(※)だと思ってるんだけど、このシーンは雄大が自分の秘めたる“力”を“制御(コントロール)”できている……ッ!!!と思って痺れました。
※ちびうさ……本当はものすごく強力な力を持っているのに、自分でもその力の全貌を把握しきれておらず普段はただの幼い可愛い子に見えるという存在の概念

EC1 KILLING PART

アンコールはまたトロッコで始まる。めっちゃ自我のある話をしますが、ファンサうちわを持ってぼーっと見てたらたくちゃんがファンサしてくれて嬉しかったです。スーパーキラキラアイドルでした。キリパも一度生で歌ってるところ見てみたいと思ってた曲だったから、セトリ入りしてくれて嬉しかったな〜。振付も可愛くて大好きなので、いつかファンサじゃなく踊ってるところも見たい。

EC2 Yummy!!

まさかのヤミー!バクステでトロッコの乗り合わせをチェンジします。ここだったか、本編のトロッコだったか忘れたけど、りーが雄大とすれ違う時にサインボールを1個交換してて可愛かった。どこかの誰かがりーが投げた雄大のボールと、雄大が投げたりーのボールを手に入れているはず。

MC4 最後の挨拶

MC3だったか4だったか忘れたけど、一人ひとり最後の挨拶をするときに迅ちゃまが「明日、さんま御殿に出るんで見てくださ〜い」って言って京ちゃんに「今日、番宣するために来たの?」って言われてたのがじわじわきた。いやでもさんま御殿はデカ仕事なので絶対告知すべきや。あとりーが「まだ終わりたくないからこの後みんなでアフターパーティーしよな♡」みたいなリアコ発言をしてたのがスポだったと終演後にX開いて理解してウケた。

EC3 T-shirt

なんか、本編もアンコールもこの曲で終わるの!?(でもイイキョクだから嬉しい)みたいなセトリで面白かったです。T-shirtのパフォーマンス初めて見たんだけど、初出だったのかな?1番の「僕と君はパーフェクトペア」って歌詞のところでみんなでペアダンスをするんですけど、りひろむがペアになってて、理解(わか)ってやがる…!!と思った。なんか、背格好も踊り方も似てないんだけど、二人の関係性を知ってるから、シンメで踊ってるとすごくしっくりくるんだよね。こういうシンメの形もあるんだな〜と気づきを得ました。

最後は一人ずつ挨拶してメインステージの出入り口から捌ける。ほとんどのメンバーが一言コメント&投げチューをして去っていったのですが、最後のフェン様はファインダー越しに客席を覗いて(シャッターも切ったのかな?)、にこっと微笑んで去っていって、センスのいい邦画のワンシーンみたいでめちゃめちゃ痺れました…。あれ、実際にシャッターも切ったのかな。ステージから見た客席を写真に収めたいって思ってくれたのだろうか。なんか、今回のファンコンは倍率も高くて、見たいだけ見る!というのはなかなか難しい状況で、きっとあの日のぴあアリの客席にいたほとんど全ての人が1回きりのファンコンだったと思うのですが。フェン様がカメラに収めてくれたことで、私たちはフェン様の写真の中で永遠になったのだな…と思うとあまりに嬉しすぎました。

最後に

INIはいつも手厚くMINIのことを構い倒してくれますが、今年は特にTHE FRAMEのあれこれだったりミリオン認定だったりでINIとMINIの気持ちが一つになる瞬間が多かったんじゃないかなと新規ながらに思っていて。そのタイミングで行われたファンコンが「INIとMINIが繋がってできた円をひっくり返すと、新たな景色が見えてくる」というコンセプトで(哲学的だな)、実際に私たちが今まで見たことなかったような新しい演出、パフォーマンスを提供してくれたのが嬉しかったです。

しかしホールクラスだと使えない演出もあるだろうから、これからの各地での公演がどう変わっていくのかドキドキですね。火柱が使えないホールでは雄大がボンバルダしたら何が出てくるんだ…。11月の大阪も野外でイレギュラーな公演になると思うので、ここからこのツアーがどうなっていくのか楽しみです!

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