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kazumaogiso
存在しない小説のワンシーン 書いてみた
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あの頃の私の前には、綺麗な道はなくて、ゲロまみれの水たまりを避けながら、目的地を目指すしかなかった。普通の人では我慢できないであろう汚れも受け入れて、どうにかこうにかやってきたつもりだ。目的地に着いたときに見たズボンの裾は、目も当てられないほど汚い。けど、その汚れがどこか誇らしく、今の自分にとっては、悪い気がしない。ただ、こんなところまで来すぎてしまった感は否めない。それはそれで清々しい気分でもあるが、決して落とせない汚れをこれからも抱えて生きていかなければいけないことから逃げる術を失ったことに対して不安がないわけではない。
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・こぼれ話
「ゲロまみれの水たまり」って言葉を使いたかっただけです。はい。
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