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2021年滋賀医科大学一次試験受験記・対策方法・対策スケジュール(フルタイム社会人)

(ヘッダーは受験後京都銀閣寺から見た景色です。この約2週間後に山口大学の筆記試験があり、見事落ちました。旅行している場合じゃなかったです。)

2021年9月25日(土)に滋賀医科大学の一次試験を受験してきました。(その時点で勉強を始めて約1年と8ヶ月でした。)

結果は合格でした。受験者数は約350名(もう少し多かったかもしれません)、一次試験合格者は約40人でした。

当日のスケジュール

最寄りの滋賀県瀬田駅からはバスで20分ほどです。
朝は試験会場に1時間前に着くように早めに出発。
滋賀医科大学周辺は門が複数あり、降りる候補のバス停が複数あるため、できれば朝イチで混乱しないように下見に行くのがいいかもしれません。
私はいつも終点の大学病院の目の前のバス停を利用していました。

試験会場に到着。
いい気温の季節だったので、外で簡単な問題集を見ながら復習していました。
周りにも早めにきている方が多かったです。

試験開始
 9:30〜11:00 90分 総合問題
11:45〜12:45 60分  英語

お昼には全ての日程が終わり、すぐに京都駅に向かい京都散策をしました。(本当はさっさと帰って勉強するべきでしたが…笑)

滋賀医科大学の一次試験の特徴

滋賀医科大学は総合問題と英語の2科目です。

滋賀医科大学は、受験生からとても人気が高く、毎年受験者数がかなり多いです。
東日本と西日本の中間に当たり、最寄りの瀬田駅は新幹線の通る京都駅からも数駅なのでアクセスも抜群です。
大学も駅からバスで20分ですし、住みやすい場所にあるからでしょうか。

また、試験の内容も他の後半校の特徴にあるような大学レベルの物理や有機化学はほとんど出題されません。

その代わり、総合問題はセンターレベルと同レベルもしくはやや上のレベルの物理や化学が幅広く出題されます。
それらを捨てて受験される人もいるようですが、英語で満点をとる勢いでいかなければ合格は難しいと思います。

生命科学、英語は平均点を狙いつつ、物理や化学の基本問題は抑えるスタイルが一番合格に近づくのではないかと考えます。

試験形式はマークシートですが、総合問題については、おそらく回答の数字が完全に合わないと不正解になるので、勘で当たるが狙えるのは英語だけだと思います。

以下で詳しく解説します。

総合問題

まずは過去問を入手し、どのような構成となっているか確認してください。(2022.4時点の情報で、2022年試験から数学が入るとの情報をtwitterで見ました。本当かわかりませんが、実施要項で確認してください。)

内容は、高校物理、高校化学、生命科学です。(たまに大学範囲が出題されることがありますが、捨て問です。)
それぞれ以下で説明します。

・物理分野
幅広く出題されます。よく出題されるのは、力学のつりあいや摩擦、ドップラー効果や、波の干渉など「波動」の分野です。
私の場合、電磁気学が苦手だったため一切対策はしませんでしたが、他の分野は履修したこともあるので、幅広く演習をしました。
また、物理・化学を学習中の方は河合塾のらくらくマスターシリーズをお勧めします。この問題集から2021年度も全く波動の分野から同じ問題が数題出題され、前日に復習していたのでラッキーだと思ったのを記憶しています。

・化学分野
化学分野は、基本的に高校の分野ですが、有機化学で大学レベルのものが出てくることもあります。大学で有機を学んでいる人は得点源になると思います。
物理分野と重なる気体の反応をはじめ、酸と塩基、化学平衡など出題は幅広いです。
これも他大学と同じように対策をする分野を絞るといいと思われます。
私は、物理と被りやすい気体の反応をしっかり抑え、他の演習を幅広くしました。


・生命科学分野

基本的な知識を問うものが多いと思います。
2021年度の試験ではかなり凝った内容の大問がありましたが、そのような問題は皆解けないので、他の基本的な問題を落とさないことが大事です。
語句の穴埋めから計算問題まで幅広いです。

英語

英語は、大問2つで、どちらも長文問題です。
医学には全く関係のない問題が出てくることもありますが、やや長く、アカデミックな内容の長文問題がでます。
そこに対してかなり多くの設問があり、本文を説明している適切なものを選べというスタンダードな問題形式です。
総合問題と同じく全てマークシートです。

私は、長文の内容が全く理解できずに焦ってしまいましたが、なんとか時間内に時終わることを目標にしました。

滋賀医科大学の英語の対策ポイントとしては、過去問で自分の解く時間を図ることです。
私も何度か練習しましたが、本番では時間がギリギリで、最後のマークは適当につけてしまいました。


トレーニングとしては、
おすすめの参考書は、TOEICやTOEFLの長文問題集です。
既に対策として試験をよく受けている方は特別に英語の演習はしなくてもいいと思います。
実際私も、英語についてはあまり特別な準備はしませんでした。
そのかわり、単語の意味を知らないと解けない問題なども多いため、年間を通して英語の勉強は進めていました。(ターゲットで単語を覚えるなど)

↓実際使った参考書↓


既に履修されている方はこれもおすすめ。私は一周しました。(電磁気は除く)

  • 英語はTOEICやTOEFLの長文問題を解けば問題ありません。私は下記の持っていた問題集を使いました。


滋賀医科大学のための試験対策

・メルカリなどで過去問をできるだけ多く買う

滋賀医科大学の対策としてはとにかく過去問で対策をして問題のレベルを知ることです。
他の記事で書いているような浜松医科大学や似た問題が出る島根大学、香川大学、鹿児島大学など前半の学校とは出題の範囲やレベルが違います。

イメージとしては、センターレベルの物理や化学の基本的な問題に、医学部1年生レベルの生命科学の問題が入っているような感じです。
また、物理や化学は適切な対策を取ることで得点源となり、他の人に差をつけられます。未履修の方でも、基本問題であれば対策できる範囲だと思いますので、ぜひ検討してみてください。

実際私も過去問で出てくる範囲を絞り、上で紹介した河合塾のらくらくマスターで対策したところ、やった問題が次々と出たので、一次試験に通過することができたのだと思います。

滋賀医科大学に似ている大学は山口大学だと思います。(山口の方がマークシート式で小問一つで完結するイメージ。滋賀医科は山口レベルの問題が4つほど固まって大問でまとまって出題されるイメージです。)

滋賀医科大学と山口大学は試験日も後半組で近く、どちらの対策にもなるので、一気に頻出の範囲の問題演習を行うことで、合格可能性が上がると思います。

・物理・化学では、それぞれ集中して演習する分野を3つ以上決める

大学で理系だった場合、再度学び直して対策することで点数に大きく差をつけられるかもしれません。

また、高校で未履修だったとしても、滋賀医科大学の物理・化学は比較的基本問題を繰り返せば解ける問題も多いことから、他の方も対策は当然してく受験生約400人弱の中で合格者40人の中に入るためには、やはりしないわけにはいかないと思います。

さらに、滋賀医科大学で出なくても試験日の近い山口大学で出題される可能性もあるので、山口大学を併願される方ならなおさら取り組む価値はあると思います。

おすすめは、物理は、力学、熱力学の計算問題:気体の圧縮や膨張など気体の仕事など(他大学でも出ることが多い。)、波(ドップラー効果はかなり出る)。

化学は、平衡の問題、反応問題問題(phを求めたりH+のモル濃度を求めたりするもの)、酸化還元反応の問題など幅広いです。

対策スケジュール

私の場合は、滋賀医科大学に特化した勉強を始めたのは試験の3ヶ月ほど前からでした。なぜなら範囲が広いため、浅く広く演習を繰り返す必要があると思ったからです。(理系出身ですが働きながらですと、これがギリギリでした。本来はもっと前から基本的な学習の準備は進めておくべきです)

生命科学が最優先になってしまう気持ちは痛いほどわかるのですが、かなり早い段階から演習を挟んでおくと後が楽になります。
演習の前にも学習は積み重ねておくべきですし、時間があれば早ければ早いほどいいです。

まとめ

滋賀医科大学を受験するために必要なことをまとめました。

  • 早い段階から、メルカリなどで過去問を5年分入手し、試験傾向を分析する

  • 早い段階から物理と化学について対策する分野を絞り、らくらくマスターなどで演習を開始する。(4ヶ月前以上からすると◎)

  • 英語は普段継続している勉強で対策する。直前に時間を測って過去問を解くことを忘れずに。

リクエストやこんな情報が知りたい!というお声を募集しています。

京都のバスから見た虹。皆さんにハッピーが訪れますように。

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