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車を運転すると言うこと(11):ATやMTって何

ATやMTと言う用語を聞いたことがあるでしょうか。

これはオートマチック・トランスミッション、マニュアル・トランスミッションを意味しており、それぞれのギア形式を表しています。

車には切り替え式の自転車のようにギアがあって、走り初めのスピードが遅い時はL(一速・ローギア)、速度が上がるにつれて二速、三速と切り替えていきます。

そうしないとスピードが出ないのは自転車でも同じですね。

ローギアのままで無理にスピードを出そうとすると、ガソリンも多く使ってしまうからです。

MTはギア変更を自分が手動でしなくてはならず、切り替えの際クラッチと呼ばれるペダルを踏みながらシフトレバーと呼ばれる棒状のレバーを動かして、再びクラッチを戻す、と言う流れで行わなくてはなりません。

これもコツが要り、「半クラッチ」と呼ばれる半分クラッチペダルを踏み込んでいる状態でスムーズに繋ぐ必要があり、失敗するとエンジンが止まってしまいます。(エンジンストップ、エンストといいます)

その場合再度エンジンを掛け直さないとエンジンは止まったままです。そのため毛嫌いされる向きがあります。

何しろエンストしちゃうと、ハンドルが重くなり、ブレーキの効きが悪くなるんですよね。

ハンドルはパワーステアリング、ブレーキもブレーキブースターという装置があり、それぞれエンジンがかかっていることによってドライバーの負荷を軽減しているため、エンストするとそうなるのです。

これに対しATはギア変速を機械側で自動にやってくれます。

クラッチもドライバーは意識する必要はありません。そのため、ペダルはアクセルとブレーキの二つだけです。

昔はMTが多かったのですが、今はATが主流です。

加えて元来は自動なのですが、「二速から発信したいな」と言う時は二速に、「一速でエンジンブレーキを効かせたいな」という時にはLにレバーを入れることでその通りに運転できます。

MTよりATの方が運転は簡単になっていると言えるでしょう。

だからといってATはMTより安全運転に気を配らなくてもいい、と言うことではありません。

このことは過去学科試験で問題として出題されていました。答えはもちろんバツですよ。

ATはMTのクラッチ操作の役割をトルクコンバーター(トルコン)と呼ばれる装置で担っています。

その様な操作を自動でやってくれるATは、一般にはエンストってないって思われているんですけど、私はATのエンストを経験したことがあります。

これが起きたら尋常なく肝をつぶします。

冬の北海道、雪の降り積もる幹線道路でまさかのATでのエンスト。

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