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女性ボーカルから3曲 #スキな3曲を熱く語る

この企画、ジャンル別に1記事でもよいのではと思う……
あと、年齢を重ねるほどに曲との出会いも増えるので、それも考慮しつつ2つ目の記事を書くのであった。
1つ目の記事はコチラを。音楽との出会いはこちらの序章を参照。

ということで今回は女性ボーカルから3曲をピックアップしてみた。

その1
Building A Mystery
(SARAH McLACHLAN)
1997年

このSARAH McLACHLAN(サラ・マクラクラン)は私が京都へ引っ越した25歳くらいのときに知ったアーティストだ。当時はSNSという言葉がなかったころ、似たようなサービスを通して仲良くなった人に勧められたミュージシャンだ。
日本ではサラ・ブライトマンであればかなり多くの人が知っていたが、マクラクランとは何者ぞ、と思ったが、グラミー賞も受賞している有名なシンガーだった。
そしてアルバム「Surfacing」の1曲目に収録されている「Building A Mystery」を聴いて一発で虜になった。


曲も声も最高。
彼女はピアノの弾き語りもするしライブではギターも弾く才女だ。もちろん曲はほぼすべて彼女が作曲している。

渋めの歌が多く、ミステリアスな印象があるが、それもそのはずで、影響を受けたアーティストにピーター・ガブリエルを上げていた。ピーガブ、私も大好きだ。
ツアーバンドメンバーでドラムのアシュウィン・ソードと結婚。このドラムがまたいいのだ。
しかし10年ほどで離婚。
そこまではとても素晴らしい、個性的なアルバムを出していた。
ライブDVDも秀逸で、特にこの「Surfacing」の後に行ったツアー「Mirrorball」は編集がかっこよすぎる。といってもカット編集だけなんだが、シンプルでいて素晴らしいのだ。是非映像で見て欲しい。

音的にはこちらのライブが好き。


その2
Deep Water
(Jewel)
1998年

Jewel(ジュエル)を知ったのはFleetwood Macの名盤「噂」のトリビュートアルバムに参加していたからだ。
幼いながらもヨーデル仕込みの独特の歌いまわしと声が気になって、発売間もない1stアルバムを購入した。
シンプルなアコギの弾き語りで、カントリー色の強いカウガールシンガーのようだった。
正直、私はこの1stはあまり好きではない。
レコード会社の社長がライブを見て惚れ込み、売れなくてもサポートを続けた甲斐もあり少しずつ認知度が上がってきた。

そして満を持して制作されたのが2nd、「Spirit」だ。
これは大名盤だと思う。
バンドスタイルになり、曲を盛り上げるが決してジュエルの曲と声を妨げず、より良い方向へと導く素晴らしいアレンジ。ミックスも見事で、繊細なビブラート、力強くも甘いロングトーンを持つジュエルの魅力を100%伝えている。
これも1曲目の「Deep Water」からもうノックアウトだった。

布教用に何枚か購入しプレゼントしたほどだ。
皆、とても気に入ってくれた。
このジュエルもあまり日本では知られていない。
とても残念なことだ。


その3
Perfect
(FAIRGROUND ATTRACTION)
1988年

たった1枚のアルバム「The First of a Million Kisses」を残して解散してしまった伝説のバンド、フェアーグランド・アトラクション。しかしこのアルバムが全英チャート1位を記録。そして翌年日本公演を果たしておりそのライブアルバムが発売されている。
未発表曲を集めた2枚目のアルバムも名曲が多い。
「Perfect」はシングルカットされた曲で、とてもキャッチーで一度聴いたら忘れられない。ついつい口ずさみたくなるメロディーだ。

そしてこのジャケットが印象的だ。
「ちょっとピンぼけ」で有名な報道写真家ロバート・キャパが設立した写真家の団体「マグナムフォト」の会員であるエリオット・アーウィットの写真をトリミングしたらしい。
目を引く理由も納得だ。
マグナムフォトについては美術系大学の通信教育をやっていたときに選択した「写真論」で色々と調べたので懐かしい。

バンドのボーカルであるエディ・リーダーはその後ソロで活躍しているので安心して欲しい。
やはり独特の声質で、爽やかさと力強さと多彩な表現力を持っているシンガーだ。

私が初めて東京へ出たとき、ある喫茶店でバイトをしたのだが、そこで知り合った先輩のバンドマンのお兄さんに色々な音楽を教えてもらった。
彼はパンクバンドをしていたのに、教えてもらった音楽はポップスが多かった。当時流行っていたスウェーディッシュ・ポップは良かった。クラウドベリージャムとかカーディガンズとか。
彼はパンクバンドのクラッシュが大好きだったな。


思い出に残る曲はやはり色々と冒険をしていた若かりし頃なんだよな~
好奇心もマックスだし、感度がとても高いんだよね。
今は落ち着きすぎてしまっているけど、ストリーミングは色々な曲が無尽蔵に聴けるので刺激的ではある。
それでも好きな曲を繰り返し聴くことが多い。

自分の高校時代にサブスクのストリーミングなんかあったら、とてつもなく聴きまくったに違いない。
羨ましいな若者。
私の若かりし頃は専らレンタルCDだったので結構な予算が必要だった。
蔦屋でバイトして社割で借りてたな……

音楽を色々聴いている人にはストリーミングで貪りながらも聴きこむ曲を是非作って欲しい。
聴きこむほどに味が出るスルメ曲というのがあるから。
あ、スルメ曲から3曲、というのも面白いので次やろう!